佐々木 譲おすすめ小説ランキング14選【読書好き40人の声を集めました】

佐々木 譲は1950年生まれの作家、冒険小説、時代小説、警察小説の書き手です。

佐々木 譲の多数の作品の中から、読書好き40人におすすめの1冊を選んでもらいました。選んだ作品のおすすめなところ・好きなところもまとめ、ランキング形式で紹介します。

1位「警官の血」9票

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。

だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。

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読者の声

ミステリーですが人間ドラマもありますし、読みやすく共感できる作品です。(38歳 男性 会社員)

親子3代の警官の物語。正義とは何かを問いかけてくるようなメッセージが感じられます。(46歳 男性 会社員)

未解決事件に対する警官の姿勢を見て、普段の頑張りが見えてきました。(58歳 女性 会社員)

三代に渡って警察官となった3人の男の人生を、昭和に起こった2件の未解決事件と、戦後の昭和から平成の時代を背景に描く大河小説である。(39歳 男性 会社員)

3代続けて警察官になった男たちの生き様と時代の変遷を描く物語。(27歳 女性 主婦・主夫)

警官の魂を描く小説です。よんできるうちに、興味がわいてきます。(39歳 男性 会社員)

3代に渡る警官が追った事件の謎、そしてその結末に非常に素晴らしい仕掛けがあると思った。(47歳 男性 会社員)

三代に渡って警察官として生きた3人の男たちの物語。安城清二は謎の死を遂げてしまう。(37歳 女性 主婦・主夫)

親子三代に渡る警官のストーリー。現実の事件なども出てくるのでリアリティもあり、上下巻の長編ですが、一気に読めます。正義とは、警官とはどうあるべきかなど考えさせられます。(38歳 女性 主婦・主夫)

2位「笑う警官」7票

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。

やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。

北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。

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読者の声

警官ものが多い作者ですが、警察の組織の恐ろしさをリアルに描かれていると思います(45歳 女性 公務員)

佐々木譲さんの道警シリーズは、警察官が警察組織と対立する構造は読み応えがあります。(48歳 男性 会社員)

道警の組織を痛烈に風刺した作品であり婦人警官が容疑者となった事件をめぐるミステリー小説。(25歳 男性 会社員)

地元北海道の札幌が舞台となっているところに親近感を感じ、スラスラと読み進めてけた(22歳 男性 団体職員)

世間の治安を守るために警官はおりますが、こちらの警察はサイコパスな部分があり、興味をそそられました(33歳 男性 会社員)

警察内部の腐敗が描かれて、とても興味深い。タイムリミットのあるサスペンス要素もどきどきして読み応えがある。(50歳 女性 会社員)

“道警シリーズ”の第1作。『このミステリーがすごい!』の2005年版で10位にランクインした作品。映画化もされている名作シリーズです。(31歳 男性 パート・アルバイト)

3位「ユニット」5票

十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。

一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、さらに家族のあり方を問う長編。

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読者の声

結婚という概念に捉われない生き方が提案されている秀逸な作品です。(65歳 男性 無職)

少年犯罪と復讐物とあってスリルものが好きな私からしたら読みやすい本でした(28歳 女性 主婦・主夫)

未成年者に妻を殺された警官とDVに悩む主婦の出会いを通して描かれる、少年犯罪や復讐権の問題と家族のあり方。(56歳 男性 無職)

ユニットはハラハラドキドキ系の緊張感たっぷりの作品です。悲しいつらいシーンもある一方でほっこりするようなシーンもあったのがよかったです。全員がキャラが濃くて特に警察官のDV夫が怖かったです。(20歳 男性 パート・アルバイト)

犯罪被害者と犯罪者、互いの思いや人間模様が絡み合い壮大な内容に泣なっており、警察官なのに犯罪者という点がおすすめです。(29歳 男性 公務員)

4位「エトロフ発緊急電」4票

1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。この攻撃の情報をルーズベルトは事前に入手していたか!?海軍機動部隊が極秘裡に集結する択捉島に潜入したアメリカ合衆国の日系人スパイ、ケニー・サイトウ。

義勇兵として戦ったスペイン戦争で革命に幻滅し、殺し屋となっていた彼が、激烈な諜報戦が繰り広げられる北海の小島に見たものは何だったのか。山本賞受賞の冒険巨篇。

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読者の声

第二次世界大戦前夜、日本海軍の動向を探るため、憲兵に追われながらも単身日本(東京?エトロフ島)に潜入した日系アメリカ人スパイと、それとは知らずに恋に落ちる薄幸な女。そして彼らを取り巻く、様々な思いを抱く人々。戦争に翻弄される人々の過酷な運命を描く。(51歳 男性 自営業)

旧日本海軍が、真珠湾攻撃のリハーサルをエトロフ島で行っているのを、スパイが探りに行く話です。山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞した、読みだしたらやめられないおもしろい小説です。(64歳 男性 パート・アルバイト)

スパイ小説で、真珠湾攻撃に関する諜報活動を取り扱っている。アメリカ、日本、択捉島を舞台に展開していくスパイ小説はなかなか面白かった。(26歳 女性 自営業)

真珠湾攻撃の真相に迫る。戦争時のスパイ合戦にハラハラさせられました。(45歳 女性 主婦・主夫)

5位「抵抗都市」2票

日露戦争終結から十一年たった、大正五年。ロシア統治下の東京で、身元不明の変死体が発見された。警視庁刑事課の特務巡査・新堂は、西神田署の巡査部長・多和田と組んで捜査を開始する。

だがその矢先、警視総監直属の高等警察と、ロシア統監府保安課の介入を受ける。そして、死体の背後に、国を揺るがす陰謀が潜んでいることを知る―。

警察小説の旗手として不動の人気を誇る著者が「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」と語る、圧巻の歴史改変警察小説。

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読者の声

歴史改編小説という形で、現代の日本について考えさせられるから。(55歳 男性 パート・アルバイト)

日露戦争後の時代感がでており、もの凄く怖いミステリー。時代を感じられる。(54歳 男性 会社員)

5位「沈黙法廷」2票

東京・赤羽。絞殺死体で発見されたひとり暮らしの初老男性。親譲りの不動産を所有する被害者の周辺には、多くの捜査対象が存在する。地道な鑑取り捜査の過程で、家事代行業の女性が浮上した。

しかし彼女の自宅に赴いた赤羽署の捜査員の前に、埼玉県警の警察車両が。彼女の仕事先では、他にも複数の不審死が発生していた―。

舞台は敏腕弁護士と検察が鎬を削る裁判員裁判の場へ!無罪を主張する被告は証言台で突然、口を閉ざした。有罪に代えても守るべき何が、彼女にあるのか?丹念な捜査、緊迫の公判。新機軸の長編ミステリー。

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読者の声

多くの人が持たない感情だからこそ、また持っている人ですら出来れば蓋を閉めてしまいたい感情だからこそ、その部分に光をあて、それでも人は幸せを欲する権利がある。良いテーマの作品です。(42歳 男性 会社員)

絞殺死体で発見されたひとり暮らしの初老男性で、これかは話が進みます。想像がわきだす小説です。(41歳 女性 パート・アルバイト)

5位「制服捜査」2票

札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。

だが、町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、それが偽りであることを実感する。やがて、川久保は、十三年前、夏祭の夜に起きた少女失踪事件に、足を踏み入れてゆく―。警察小説に新たな地平を拓いた連作集。

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読者の声

駐在ものですが、色んな事件に立ち向かう中での孤軍奮闘ぶりが読んでで面白いです。駐在ならではの日常や街の雰囲気をよく描いてます。(40歳 男性 パート・アルバイト)

ベテラン刑事だった主人公が田舎の駐在さんになり、そこでの田舎の人達との人間模様がとても面白い作品だと思います。(25歳 男性 パート・アルバイト)

5位「ストックホルムの密使」2票

イタリアは降伏、ベルリンも陥落した第二次大戦末期、孤立無援の日本では、米軍による本土空襲が激化し、戦局は絶望への道を辿る一方だった。

日本政府はソ連仲介の終戦工作を模索するが、スウェーデンに駐在する海軍武官・大和田市郎は、瀕死の日本にとどめを刺す連合国側の極秘情報を入手した。日本が滅亡する前に、その情報を軍上層部に伝えるべく、いま二人の密使が放たれた…。

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読者の声

戦争がもたらしたものはなんのかがとても分かりやすかったです。それぞれの視点から描かれているので見飽きませんでした。(26歳 女性 会社員)

この作品は、第二次大戦三部作の最終章にあたり、太平洋戦争末期のストックホルムが舞台です。原爆が投下されるとの極秘情報を得たストックホルム駐在の海軍武官・大和田は、バロンこと森四郎を密使として極秘情報を日本に届けるよう依頼します。終戦間際、日本人がシベリアを横断し無事に日本へたどり着くことが出来るのか、史実とフィクションが織り交ざった大作です。(48歳 女性 会社員)

6位「警察庁から来た男」2票

北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。やってきた監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前、道警の裏金問題の為に百条委員会でうたった(証言した)津久井刑事を彼のもとに呼び出し、監察の協力を要請した。藤川は道警の何に疑問を抱いているのかはっきりとは言わなかった。

一方、札幌大通署の佐伯刑事は、署から程近いホテルでの部屋荒らしの件で捜査に向かっていた。被害にあった男は、昨年末、すすき野の風俗営業店での「会社員転落死事故」で死んだ男の父親だった。

息子の死が転落事故として処理されたことに納得のいかない父親が、大通署に再捜査の依頼に来て、ホテルに泊まっていたのだという。転落事故に不信を抱いた佐伯は、部下の新宮とともに事故現場である風俗営業店に向かうのだが…。

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読者の声

佐々木譲さんの北海道シリーズの一作です。道警本部に特別監察でやって来た警視正。監察の協力を警察に不利な証言をした巡査部長に。一方、札幌大通署に息子の事件の再捜査の求めていた父親が小さな事件に合う。かつて、失敗した”おとり捜査”との繋がりを感じ始め捜査を進めて行く。(43歳 男性 パート・アルバイト)

北海道警察という舞台が良いし、警察組織の腐敗がリアルで良かった。(39歳 男性 会社員)

6位「鷲と虎」1票

1937年7月、北京郊外で軍事衝突が発生。戦火はたちまちに広がり、日中両国は全面的な戦争に突入した。

帝国海軍航空隊の麻生哲郎は勇んで中国へと向かい、アメリカ人飛行士デニス・ワイルドは中国義勇航空隊の一員として出撃する。

上海、南京、漢口、重慶。長江上空に展開する戦闘機乗りたちの熱き戦い。やがてふたりは互いを、名前を持った敵として意識するようになった…。中国の大空を翔けた男たちの雄姿を見事に謳いあげた航空冒険小説。

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読者の声

1930年代の中国を舞台に日本海軍艦上戦闘機搭乗員とアメリカパイロットや中国空軍兵との戦闘戦を描いた話です。武士魂の日本人とパイロットして中国空軍に参加加したアメリカ人との間での戦闘が綴れます。(54歳 男性 会社員)

6位「地層捜査」1票

無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。

退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。静かな余韻を響かせる警察小説シリーズ第一作。

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読者の声

作品に出てくる「荒木町」のつくりが面白い。想像を掻き立てられる。(20歳 女性 無職)

6位「ワシントン封印工作」1票

日米開戦直前、ワシントンの日本大使館―。人手不足で臨時雇用されたコロンビア大医学留学生、大竹幹夫は、22歳の日系人女性タイピスト、ミミ・シンプソンに一目惚れする。

だが、実は、ミミは米国務長官補佐官ホルブルックが大使館の動きを探るため、潜入させたスパイだった…。一触即発の和平交渉の裏で進む諜報活動と、愛の三角関係をスリリングに描く外交ミステリ長編。

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読者の声

ワシントンにある日本大使館を舞台に日米開戦前夜の和平交渉が描かれているのが面白い。また恋愛が絡んでロマンス要素があるのも良かった。(46歳 女性 主婦・主夫)

6位「ベルリン飛行指令」1票

ドイツが入手した日本の最新鋭戦闘機のデータは、まさに驚愕に価した。ほどなく二人の札つきパイロットに極秘指令が下る。ゼロ戦を駆ってベルリンへ飛べ―日米関係が風雲急を告げる昭和十五年、英国情報網をかいくぐって銀翼が乱気流を切り進む…。

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読者の声

第二次世界大戦を舞台にした小説。零戦がドイツでメッサーシュミットとドッグファイトしたならば? 最高の戦記冒険小説です。(48歳 男性 自営業)

6位「ハロウィンに消えた」1票

シカゴ郊外の町パクストン。日本企業クラタが買収したオルネイ社工場は、従業員や市民との間に様々な軋轢を生みだしていた。神話ともて囃された“日本的経営”も差別とした映らない。脅迫状。不審火。姿なき抗議がオルネイ社を襲う。

そして、子供達が心待ちにしていたハロウィンの日。工場に爆弾が仕掛けられたという騒ぎの後、日本人の少年が消えた! 誘拐か? 事故か? それとも!?

オルネイ社を調査にきた経営コンサルタント・田畑は、この町の深き亀裂を目のあたりにしていく―。日本経済の崩壊を暗示した戦慄のハードサスペンス。

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読者の声

アメリカが舞台でハロウィンの日に日本人少年が失踪するというストーリーが魅力的で面白く、ハードボイルドな雰囲気も良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

まとめ

いかがでしたでしょうか。佐々木 譲のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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