長野 まゆみ おすすめ小説ランキング20選【読書好き37人の声を集めました】

長野 まゆみは、SF、幻想的な作品など様々なジャンルを手掛ける作家。

読書家のアンケートを結果をもとに、多数の作品のなかから長野 まゆみ おすすめの作品を人気の高い順に紹介します。

「左近の桜」7票

武蔵野にたたずむ一軒家。じつは、男同士が忍び逢う宿屋である。この宿「左近」の長男で十六歳の桜蔵にはその気もないが、あやかしの者たちが現れては、交わりを求めてくる。

そのたびに逃れようとする桜蔵だが…。著者のデビュー二十年を記念する新シリーズ第一作。

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読者の声

作中に登場する男たちの様相が、妖怪ならではの気味悪さを連想させ、ゾゾッとする点が、気に入っています。(28歳 男性 会社員)

桜蔵は奇妙な人によく出会うので、非常に運悪い人と思うと可哀想です。(38歳 男性 経営者・会社役員)

同性愛的な描写はあるものの、ほのかに匂わせる程度の表現で上品に仕上げられています。また、文章が全体的にぼんやりとした表現で明確には記されておらず、それが妖しい雰囲気をこの作品に与えていることも魅力だと思います。(24歳 女性 無職)

あやしく、淡麗な日本語がつまった文章が作品の世界観をつくりあげています。(25歳 男性 学生)

ジャパニーズホラー?、ミステリーミステリー?とも言えるような怪しい世界で初めて読む方には難しいかも。(47歳 男性 会社員)

実は男同士がひっそりと逢瀬を重ねる宿屋でした。美しい日本語で怪しくあらわした作品です。(40歳 女性 パート・アルバイト)

主人公の桜蔵が色んなものを引き寄せる受難な体質な設定が面白く、幻想的な雰囲気を味わえるところがおすすめです。(40歳 女性 会社員)

「少年アリス」4票

夜の学校に現れた迷いの園、中庭の噴水で季節がすれ違う時、秋の使者が運んできた。群青天鵞絨色のメルヘン。第25回文芸賞受賞作。

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読者の声

儚さと美しさが交錯する少年の姿が描かれている作品だと思います。(39歳 女性 無職)

銀河鉄道の夜のような不思議な雰囲気のあるファンタジー作品です。独特の世界観が楽しめます。(33歳 女性 会社員)

夜の学校にあらわれた幻想的な世界を美しく彩る作者の文章に感嘆する作品です。(43歳 女性 主婦・主夫)

長野先生の人間蔑視・幻想主義が反映されて前向きに作用した部分はどれも好きでおススメです。(29歳 男性 無職)

「白昼堂々」3票

1976年初冬。由緒ある華道家元の若き跡継ぎである原岡凛一は、従姉・省子の男ともだちだったアメリカンフットボール部のエース氷川享介と出逢う。その邂逅が、やがて二人の運命を変えていくことに…。

冬から春、やがて夏へと移ろう季節の中で、彼等の思いはどこへ向かうのか。凛一の希みは叶えられるのか。少年たちの切ない恋を描く好評シリーズ第一弾。

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読者の声

さらっと読んでしまうとBL物で終わりますが、人を想うということってこうゆうことなんじゃないかなと思わせてくれるところが好きです。(32歳 女性 自営業)

男性同士の青春と恋愛を描いた作品です。同性愛の嫌悪感を感じない、儚く憂いを帯びた心理描写や作者独特の風景描写がとても素敵な一冊です。(34歳 女性 会社員)

このストーリーは、読む側が思わず自分と重ねてしまう点がある良い内容です。(42歳 女性 無職)

「天体議会」3票

水蓮との友情。兄との確執。自動人形と噂される謎の少年との不思議な出会い。そして少年たちをのせた船は、南へと出航したのか。兄を想う少年・銅貨をめぐって、星の少年たちの孤独を描いた、長野まゆみの“星の王子さま”―。

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読者の声

ガラス細工のように繊細で美しい世界を謎共々に楽しむ。読み返すと印象を変える万華鏡のようでもあります。(50歳 女性 主婦・主夫)

主人公の二人の少年がとても魅力的で、二人のやりとりに惹きこまれます。また、長野まゆみさんならではの世界観がすばらしく、天体や鉱石などをモチーフにした物語が美しく選び抜かれた言葉で描かれていて、映像が目に浮かぶような気持ちで読めます。(44歳 女性 主婦・主夫)

主人公が歪な家族関係・親友や謎の少年との接触で成長していく様と何気ない生活の西洋風で憧れをもたせる美しい描写が素敵です。(32歳 女性 パート・アルバイト)

「野川」2票

もしも鳩のように飛べたなら…転校生の音和が、新しい学校で出会った、少し変わった教師。伝書鳩を育てる楽しい仲間たち。それに、飛べない鳩のコマメ。人は、心の目で空を飛べるだろうか?読書感想文コンクール課題図書となった永遠の名作! 

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読者の声

田舎の学校に転校した主人公が、仲間や教師との関わりを通して成長していく姿がとても良かったです。透明感を感じられて好きです。(42歳 女性 パート・アルバイト)

両親が離婚した中学2年生と伝書鳩との友情が書かれていますが、さらりと読め、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。(62歳 男性 会社員)

「猫道楽」2票

学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。

家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり…庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。 

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読者の声

単刀直入に言うとボーイズラブの話し。大学生の一郎がある屋敷を訪れるが・・・。(50歳 女性 自営業)

どこか浮世離れしたような世界観と、官能的な描写、せつないストーリーがおすすめポイントです。(31歳 女性 主婦・主夫)

「鉱石倶楽部」2票

石から生まれた18の物語。新作を含むファンタジー短編集。

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読者の声

実在の鉱石が、食べ物という設定の話です。もちろん少年達も出てきます。神秘的な文章と写真でその味や食感を紹介していて、とても幻想的で美味しそうな本です。美味しい紅茶をお供に読むのがおすすめです。(32歳 女性 主婦・主夫)

とても幻想的な世界観に酔いしれることができて楽しかったです。色んな鉱石が出てきてきらきらした世界観が美しかった。(39歳 男性 無職)

「レモンタルト」2票

姉は若くして逝った。弟の私は、姉の夫だった義兄と、遺された一軒家でふたり暮らしをしている。会社では無理難題を持ちかける役員のもとで秘密の業務にあたり、私生活でも奇妙な事件ばかり。

日増しに募る義兄への思いと、亡き姉への思慕。もどかしい恋の行方と日常にひそむ不思議を、軽やかに紡ぐ連作集。

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読者の声

著者の作品はややレトロで非日常、異国的な雰囲気の物語、というイメージがあったのだけど、この作品は登場する人物像も生活環境も(洗練されてはいるが)現実的で、男性同士の恋愛感情が、同居生活の風景に無理なく溶け込んでいます。端正な青年達のサラリとしたやり取りの中に、不思議な妖艶さが感じられる物語です。(39歳 女性 パート・アルバイト)

早逝した姉の夫と一つ屋根の下で暮らす主人公の、義兄に対する淡く確かな恋心とともに、毎日の生活で次々に起きる変わった出来事を描く甘く妖しい作品です。(26歳 女性 会社員)

「野ばら」1票

銀色と黒蜜糖―。白い野ばら咲く庭に住みついた2匹の美しい猫と同じ名前を持った2人の少年は何者なのか?目覚める度により深い眠りにおちてゆく少年月彦。その不思議な夢の中で繰り広げられた真夏の夜のフェアリー・テール。

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読者の声

『不思議の国のアリス』と似た雰囲気を持った、読者を素敵な世界へ誘ってくれるメルヘンチックな佳作だと思います。(50歳 女性 自営業)

「夜啼く鳥は夢を見た」1票

子供たちが沈んでいる、と云われる美しい沼のほとりに建つ一軒の家。そこで祖母と2人きりで暮らしている従兄の草一を、紅於と頬白鳥の兄弟が訪れる。

沼の底へと誘う青い鳥を追って消えた少年たちの愛を描く水紅色の物語。

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読者の声

題材と文体が合致し、物語全体に漂う独特な静謐な空気感がたまらないです。短い夢を見ているような心地になります。(33歳 女性 自営業)

「箪笥のなか」1票

親戚の家からゆずりうけてきた、古い紅い箪笥。年ふりたそのひきだしからは、時に不思議なものたちがあらわれる。そして箪笥によばれるように、この界ならぬ人びとがわたしを訪ねてやってくる―。

現実と非現実のあわいの世界をたゆたうものものを細やかな筆致で描き出し、著者の新境地を示す連作小説集。

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読者の声

不思議系の話で、弟がずれていて、けれど結婚していて、この奥様とのかけあいもいい。主人公の姉のつっこみも笑える。幻想的で男色なし、というのも読みやすいです。(55歳 女性 自営業)

「三日月少年漂流記」1票

路面電車に乗り込んで消えた自動人形をさがせ。単行本化されなかった幻の初期作品が甦るデビュー10周年企画。書下し装画、詩篇に加え見返しには自筆生原稿も。

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読者の声

充電式の人形が盗難にあい、それを探す少年達の物語。独特の作風が、読んでいて飽きさせません。(52歳 男性 会社員)

「よろづ春夏冬虫」1票

希いを叶える貝殻細工の小箱から…置き薬屋が残した試供品の酔い止めから…朝顔市で買った夕顔の鉢植えから…和泉屋の苺のショートケーキから…骨董商で見つけた蓋つきの飯茶碗から…思いがけないことから、彼らの運命は動きはじめる。

或るときは異界と交じり、或るときは時空を超え、妖しく煌く14の極上短篇集。

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読者の声

男性同士だからこその、儚く美しく、そして怪しい世界が魅力的です。(45歳 女性 自営業)

「テレヴィジョン・シティ」1票

アナナスとイーイーは“鐶の星”の巨大なビルディングで同室に暮らしている。二人は、父と母が住むという碧い惑星に憧れ、帰還を夢みている。出口を求めて迷路をひた走る二人に脱出の道はあるのか。

そして、碧い惑星はまだ存在しているのか?…SF巨篇を一冊で待望の復刊! 

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読者の声

碧い惑星に住む父と母のもとへの脱出を図るアナとイーイーの冒険を綴るファンタジックなSF巨編(56歳 男性 無職)

「デカルコマニア」1票

きっかけは図書室でみつけた一冊の古書だった。亀甲文字で印刷された中世の書物にぼくは夢中になる。

時間旅行装置“デカルコ”で時を隔てた世界を行き来する者たち、その実用化を目指す国際的な研究機関ICOD、突如現れては、運命の女について語って去ってゆく謎めいた少年…メビウスの輪のようによじれた時空間を自在に移動し、かつて栄華を誇った一族の奇妙な足跡と家系図の迷宮を描いた壮大なサーガ。

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読者の声

亀甲文字で書かれた中世の文献をきっかけに始まるストーリーや時間旅行装置など、時代小説でもライトノベルでもない新感覚なタイムトラベル物語に魅了されました。(34歳 男性 自営業)

「チマチマ記」1票

小巻おかあさんの家で飼われることになったチマキ、ノリマキの迷いネコ兄弟。複雑な関係だけど仲良しな大家族「宝来家」で、食事を一手に引きうけているのはおかあさんの息子・カガミさん。家族の健康を第一に、カガミさんは美味しくて身体にいい食事を黙々と作り続ける。

もうひとつ、カガミさんが気になるのは、中学・高校の先輩で宝来家に居候している桜川くんの存在なのだが…。

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読者の声

かわいらしい仔猫を観察して愛らしく綴ったエッセイとグルメ小説です。(48歳 女性 主婦・主夫)

「サマーキャンプ」1票

夏休暇も間近なある日、湾岸校に通う温は、ルビと名乗る少年から「契約」をもちかけられる。無口な少年と、手癖のわるい女の子、二つの人格をそなえたルビを、離れて暮らす母は「あなたの弟よ」というのだが―。

生殖医療の発展した近未来を舞台に、人をこの世につなぎとめる愛、血脈を越える絆を描き出す傑作長篇。

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読者の声

一気に読む小説というよりもページをめくるごとに少しずつ引き込まれていく感じでした。じわじわと面白さが広がっていきました。(30歳 女性 会社員)

「カムパネルラ版 銀河鉄道の夜」1票

ジョバンニの旅は終わってもカムパネルラの旅は続く…。あの「銀河鉄道の夜」を今夜、カムパネルラが語りなおします。長野まゆみデビュー30年記念小説。

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読者の声

カムパネルラの視点から描かれた銀河鉄道の夜です。孤独で、誰かにすがりたくなるような気持ちの時などにおすすめです。(19歳 女性 学生)

「あめふらし」1票

きみがそうやって生きているのは、おれがまだタマシイをつかまえているからなんだぜ―ウヅマキ商會を営む橘河にタマシイを拾われた岬。

蛇を捕まえたり、昭和32年生まれの少年に傘を届けたり、アルバイトとして様々な雑事を引き受けるが、背後には常に怪しげな気配が…。時空を超えて煌く8篇の和風幻想譚。

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読者の声

夢か現か、はたまた幻か、時空を軽々と超えて繰り広げられる「美少年モノ」ファンタジー小説の傑作です。(59歳 男性 自営業)

「45° ここだけの話」1票

カフェで、ファストフードで、教室で、ケアホームで、一見普通の人物が語りはじめる不可思議な物語。一卵性双生児、夢の暗示、記憶の改竄、自殺志願者など、ちりばめられた不穏なモチーフが導く衝撃の結末。

読んでいるうちに物語に取り込まれ、世界は曖昧で確かなことなど何もないと気づかされる戦慄の九篇。

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読者の声

どの話でもミステリー的というか、語り手が信用できなかったり叙述トリックのようにわざと混同して書かれたりしているので状況をイメージしながら読み進めると「あれ?」と混乱させられる。読み返すと周到に描写されていることがわかるが、これは映像とは違い、徐々に情景が描写されていく小説ならでは表現だなと思った。(34歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。長野 まゆみのおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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