野沢 尚おすすめ作品12選【読書好き39人の声を集めました】

野沢 尚はテレビドラマや映画の脚本家、小説家です。今回、読書好のアンケートを結果をもとに、多数の作品のなかから野沢 尚 おすすめの作品を人気の高い順に紹介します。

「破線のマリス」8票

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?

事故か、他殺か、一本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。

「BOOK」データベース

読者の声

賛否両論ある作品で読み終わった後に自分で想像させてストーリーを考える感じがよかったです。(38歳 男性 会社員)

映像でも文字でも、世の中の情報というものを鵜呑みにして踊らされることの恐ろしさを実感できる作品。(44歳 女性 自営業)

類まれな映像編集技術を持った女性が、虚偽報道ギリギリの映像編集を行いテレビ視聴率を稼いでいる。その高い技術による野心と自惚れから破滅追い込まれて行くのですが、現代のフェイクニュース等、報道のあり方も早くから示唆していた感があります。ある事件の映像を編集したことにより、翻弄される気の強い女性の人生を描いていますが、最後の親と子の関わりが人間味溢れ好きです。(55歳 男性 経営者・会社役員)

テレビに対しての考え方が変わってしまうような作品になっています。読み終えるとなんとも言えない悲しさを覚えるおもしろい小説です。(20歳 女性 学生)

テレビによる虚偽報道についての風刺作品で捏造スレスレのモンタージュを得意とするディレクターが主人公の作品。(27歳 女性 主婦・主夫)

マスコミとは何か、報道とは何か?情報メディアに鋭いメスを入れた壮大なストーリー(44歳 男性 会社員)
報道とはなんなのか、真実とはなんなのかを考えさせられる物語でずっとそのことを考えさせられる展開でした。(44歳 女性 パート・アルバイト)

「マリス」とは英語で悪意という意味。メディアの嘘、報道と視聴率、利用し利用される悪意について描かれている。(37歳 女性 主婦・主夫)

「深紅」8票

父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。

父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。

「BOOK」データベース

読者の声

自分以外の家族が殺害されたのは本当に残酷と思いました。私たちも気を付けなければと感じました。(42歳 女性 会社員)

とても考えさせられる作品で、傷付いた人の心理などとてもリアルで共感しやすいです。(38歳 男性 会社員)

被害者遺族と加害者遺族の交流というのが新鮮な内容と思います。双方のつながりがすごく面白いです(23歳 女性 学生)

被害者と加害者心理がよく描かれていて、その錯綜が見どころの作品。(40歳 男性 パート・アルバイト)

過去におきた殺人事件の加害者家族と被害者家族が偶然出会うことで始まるサスペンス。一つの事件を正反対の立場で体験している登場人物の物語が印象に残ります。殺人が及ぼす悲劇の連鎖を感じます。(43歳 女性 パート・アルバイト)

自分の家族を惨殺され、唯一生き残った少女の行方が気になる小説です。(39歳 男性 会社員)

とても怖かった印象が残っているから。実際に起きた事件を再現しているので。(25歳 男性 会社員)

修学旅行に行っていたために、家族のなかで一人だけ生き残った少女の復習劇。少女の孤独感やいたたまれなさの描写が印象的で、かつ展開は映像的でした。読みやすい作家だと思います。(54歳 男性 パート・アルバイト)

「リミット」6票

連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに…。

驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。

「BOOK」データベース

読者の声

連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務のお話です。(27歳 男性 主婦・主夫)

子供を売買したり、臓器を売ったりする悪徳組織と、父である警察官の熾烈な戦いで、最高に面白い。(65歳 男性 無職)

誘拐事件に巻き込まれた女警官、子を思う母親の情念には圧倒させられました。(46歳 女性 主婦・主夫)

ページ数が多くすごく読みごたえがあります。誘拐、臓器移植など話は重いですが、とても面白いので休まず読んでしまうような内容。ラストにびっくりです。(42歳 女性 パート・アルバイト)

連続幼児誘拐事件の謎を追う誰も予想だにしなかった結末が待っていた。(48歳 女性 主婦・主夫)

連続幼児殺人事件を捜査することとなった女刑事を主人公とする推理小説。(25歳 男性 会社員)

「龍時」4票

こわれた家族、さえない学校。体内に滾るのはサッカーへの情熱だけ。それさえも、この国では行き詰ってしまうのか。2001年、スペインU─17とのサッカー親善試合に急遽招集された無名の高校生、志野リュウジは、世界の壁を痛感し、単身スペインに渡ることを決意する。

両親との葛藤、国籍のハードル、友情や淡い恋など、ビルドゥングスロマンの味わいを発揮しながら、選手の目線から驚くべき緻密さでゲームシーンを再現。本邦初の本格サッカー小説、待望の文庫化。

「BOOK」データベース

読者の声

主人公がスペインのサッカーリーグでキャリアを積む姿とそれの苦悩がとても面白いです。(33歳 女性 会社員)

2002年の、ちょうど日韓W杯の頃に世に出たサッカー小説。戦術論やサッカーに対する認識など当時のトレンドをそのまま取り入れている感があり、日本サッカー論の過渡期の中にある作品の一つと言えるでしょう。(35歳 男性 会社員)

龍時とは主人公の高校生、志野リュウジの様です。彼のサッカーセンスがスペイン人より注目され単身スペインでプレイします。リュウジはスペインのプロサッカーでもまれ隠れた本質を表します。自分をスペインで鍛えあげ、ついにスペインでトップチームの試合に出場する力を持ちます。日本サッカーの軟弱さに違和感をもちつつ自身のスタイルを貫き通す、そんな彼の姿を描きます。(54歳 男性 会社員)

日本人のサッカー少年がスペインリーグに単身で飛び立つ作成だが、実際の選手が登場したりと結構リアルに描かれている。(41歳 男性 会社員)

「殺し屋シュウ」4票

人気絶頂のロックシンガー椎名ゆかは、コンサート中お気に入りの曲を歌っている瞬間に自分を撃ち殺してくれと頼む。シュウは彼女の額に照準を定めるのだが…(「シュート・ミー」より)。

フィッツジェラルドを愛読するセンチメンタルな殺し屋のもとに転がり込んだ奇妙な7つの依頼。急逝した著者がハリウッドで映画化を夢見た幻のシリーズ。

「BOOK」データベース

読者の声

殺し屋としてペースを乱さない淡々とした生活の様子とシュウ自身の少年ぽさにギャップがあり、読んでいて楽しい作品です。(41歳 男性 パート・アルバイト)

痛快でオシャレでかっこよくて読みやすくて、とても好きな小説でした。亡くなられたのが今も残念です。(36歳 女性 無職)

ハードボイルドな短編作品です。銃器やお酒が登場して、かっこいい話が好きな人にはおすすめです。(32歳 女性 会社員)

父を殺して殺し屋としての道を歩み始めた主人公のシュウが両親の友人を通じて殺しの依頼を受けるストーリーが面白く、殺し屋ながら人間らしさもあってスタイリッシュな感じがするのも良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

「魔笛」2票

白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ!二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。

妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔は実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。迫真の野沢サスペンス。

「BOOK」データベース

読者の声

犯人が仕掛けた爆弾を解体するシーンや、主人公が犯人を追い詰めるシーンなどが、緊張感に満ちていておすすめです。(31歳 男性 会社員)

細かな描写にどんどんと惹きつけられ、緊迫感を感じることができる。(29歳 女性 会社員)

「砦なき者」2票

報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。恋人を番組に殺されたと訴える青年八尋樹一郎の姿は、ライバル局の視聴率を跳ね上げた。

メディアが生んだ一人のカリスマ。その邪悪な正体に気づいたのは、砦を追われたテレビマン達だった。

「BOOK」データベース

読者の声

テレビで映し出されるものがすべてではない、視聴者は一面だけをみているなと感じる。メディアの怖さを改めて感じた。(22歳 女性 主婦・主夫)

マスコミを憎むが故に利用して、どのように立ち上って行くかが見どころです。(41歳 女性 パート・アルバイト)

「緋色の記憶」1票

ある夏、コッド岬の小さな村のバス停に、緋色のブラウスを着たひとりの女性が降り立った―そこから悲劇は始まった。美しい新任教師が同僚を愛してしまったことからやがて起こる“チャタム校事件”。老弁護士が幼き日々への懐旧をこめて回想する恐ろしい冬の真相とは?精緻な美しさで語られる1997年度MWA最優秀長編賞受賞作。

「BOOK」データベース

読者の声

次第に事件の真相が明らかになるストーリー。それを深い回想と、フラッシュバックのような強烈なシーンの回顧、この流れが楽しめます。(42歳 男性 会社員)

「反乱のボヤージュ」1票

坂下薫平19歳。首都大学の学生寮で、個性溢れる面々と楽しい日々を過ごしていた。

だが、寮の取り壊しをもくろむ大学側は、元刑事の舎監・名倉を送りこみ、厳しい統制を始める。時を同じくして起こった、寮内のストーカー事件や自殺未遂騒動。

だが、一つ一つのトラブルを乗り越えながら結束を固めた寮生達は、遂に大学側との戦いに立ち上がる。現代の若者達の「旅立ち」を描く、伸びやかな青春小説。

「BOOK」データベース

読者の声

大学側が打ち出した廃寮政策に反発する寮生たちの姿を通して描かれる、今を生きる普通の若者達のビビッドな青春群像。(56歳 男性 無職)

「青い鳥」1票

TBS系ドラマ「青い鳥」(毎週金曜日22時)の超豪華シナリオ集。極秘写真を初公開。ドラマでは語られなかった、柴田理森(豊川悦司)・町村かほり(夏川結衣)・綿貫広務(佐野史郎)の「知られざる生い立ち」を特別に書き下ろし。誌織が描いた「星の地図」を収録。シナリオは、最終回まで完全オリジナル版を一挙収録。

「BOOK」データベース

読者の声

テーマは、「本当の愛とは、幸せとは何か」 地元の有力者の人妻と不倫をし、逃避行を重ねた駅員の運命が描かれている。(62歳 女性 主婦・主夫)

「呼人」1票

少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純粋な子供のまま生きていくことは果たして幸せなのだろうか。

出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。

「BOOK」データベース

読者の声

「一人だけ12歳で成長が止まった主人公」という設定が、当たり前のように成長していくこととのギャップを感じさせ、見入ってしまう。(26歳 男性 自営業)

「ふたたびの恋」1票

「わたしを助けて」。休暇で沖縄へ来た脚本家の前に、かつての恋人が現われる。彼女は「恋愛ドラマの教祖」と呼ばれる売れっ子脚本家となっていた。

土曜ドラマのためのシナリオを二人で作り上げていく、息苦しいような四日間の後に…。じんわりとせつない恋の短篇集。他に遺作となった次回作プロットを収録。

「BOOK」データベース

読者の声

大人たちの恋愛に息苦しさを感じ、それがとても切なくて胸が痛くなる。(20歳 女性 無職)

まとめ

いかがでしたでしょうか。野沢 尚のおすすめ作品を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました