連城 三紀彦おすすめ小説ランキング12選【読書好き38人の声を集めました】

読書好きの方々にアンケートをとり、連城 三紀彦の作品から1冊を選んで感想を書いてもらいました。その結果をランキング形式でお伝えします。

1位「戻り川心中」11票

大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。

岳葉が真に愛したのは? 女たちを死なせてまで彼が求めたものとは? 歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作。

耽美と詩情―ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作五編。

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読者の声

義理や人情がどの話でも感じられず不義理さが濃厚に描写されている点です。(39歳 男性 パート・アルバイト)

人間の不満や業の深さをあぶり出す表現がどんどん出て来て圧倒されます。(46歳 男性 会社員)

人情を絡めたミステリー小説。はらはらしながら、心地よく一気に読みました。(69歳 男性 パート・アルバイト)

日本ミステリ史上に残る傑作短編集。表題作「戻り川心中」で主人公が詠む短歌すべてが美しく、ミステリとしてではなく恋愛小説としても楽しめます。(45歳 男性 パート・アルバイト)

物悲しくて、美しい短編集であり、胸の奥が締め付けられるような気持ちになる。(26歳 女性 パート・アルバイト)

花とミステリーを混合させた少し珍しい組み合わせがあり神秘的な雰囲気が漂う展開が導かれる作品だと思います。タイトルにもある心中が一つのキーワードとなる切なさの残る姿が印象的でした。(35歳 男性 会社員)

女二人を心中で死なせたのちにその内容を歌に残し自害した歌人を描いた作品。(25歳 男性 会社員)

ミステリー小説でありながらも、恋愛にも重きを置く、面白い作品になっています。(20歳 女性 学生)
舞台は大正時代で、文章がとても綺麗。短編ミステリーで読みやすく、花や風土の情景が思い浮かべられため息が出る。(45歳 女性 主婦・主夫)

とても美しい文体のミステリで話も面白いし文章の美しさに酔いしれました。(39歳 男性 無職)

ミステリーなのですが、恋愛小説の比重が、割かし高いです。読破後にも、心が何故か騒ぐ名作品です。(45歳 男性 自営業)

2位「恋文」7票

マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を残し、夜明けに下駄音を響かせアイツは部屋を出ていった。結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…。

表題作をはじめ、都会に暮す男女の人生の機微を様々な風景のなかに描く『紅き唇』『十三年目の子守歌』『ピエロ』『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。

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読者の声

主人公は強い女性です。年下の夫の勝手な振る舞いを許してしまいます。主人公と結婚する前に付き合っていた女性が不治の病に倒れて、家を出て行ってしまいます。不治の病に倒れた女性と結婚するから離婚してくれ、と何度も頼まれますが主人公はガンとして離婚を承諾しません。お勧めなのは、主人公の強い心です。不治の病に倒れた女性に会ったり、夫にお金を渡したりします。(58歳 女性 主婦・主夫)

映画化された作品で、妻と夫の元恋人の奇妙な関係を描いた作品で読み応えがあります。(48歳 男性 会社員)

繊細な心理描写に胸が痛くなる。恋愛の計り知れない奥深さを思い知らされる。(20歳 女性 無職)

結婚10年目にして夫に家出された妻を主人公とする物語である。(27歳 女性 主婦・主夫)

誰かの為となる嘘とは何か、生きる大切さを教えてくれる一冊です。(26歳 女性 会社員)

余命いくばくもない元カノを看取るために家を出る主人公。元カノと妻が次第に心を通いあう所が印象的。ドラマ化されておりなぜか頭に残っています。(65歳 男性 自営業)

余命いくばくもないかつての恋人のために奔走する男の姿勢に打たれた。(49歳 男性 パート・アルバイト)

3位「夜よ鼠たちのために」4票

脅迫電話に呼び出された医師とその娘婿が、白衣を着せられ、首に針金を巻きつけられた奇妙な姿で遺体となって発見された。なぜこんな姿で殺されたのか、犯人の目的は一体何なのか…? 深い情念と、超絶技巧。

意外な真相が胸を打つ、サスペンス・ミステリーの傑作9編を収録。『このミステリーがすごい!2014年版』の「復刊希望!幻の名作ベストテン」にて1位に輝いた、幻の名作がついに復刊!

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読者の声

ミステリーで、世の中を生き抜くにはどれほど気を付けたら良いか分かりました。(56歳 女性 会社員)

サスペンスミステリーが9編おさめられてる作品で、トリックが巧妙で読みやすいです。(40歳 男性 パート・アルバイト)

大どんでん返しが待っているサスペンスミステリーの傑作9編が一気に読める。(37歳 女性 主婦・主夫)

短編集なので読みやすく、かつ読み応えのある重厚な文章とテクニカルなストーリー展開。(36歳 女性 パート・アルバイト)

3位「造花の蜜」4票

歯科医の夫と離婚をし、実家に戻った香奈子は、その日息子の圭太を連れ、スーパーに出かけた。偶然再会した知人との話に気をとられ、圭太の姿を見失った香奈子は、咄嗟に“誘拐”の二文字を連想する。

息子は無事に発見され安堵したのも束の間、後に息子から本当に誘拐されそうになった事実を聞かされる。―なんと犯人は「お父さん」を名乗ったというのだ。

そして、平穏な日々が続いたひと月後、前代未聞の誘拐事件の幕が開く。各紙誌で絶賛を浴びたミステリの最高傑作がついに文庫化。

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読者の声

ハラハラしたり、ホッとしたりと感情が揺さぶられる誘拐サスペンス。(44歳 男性 会社員)

平凡な一家に突如起こった誘拐事件を背景に家族の絆やつながりを認識させる作品(39歳 男性 会社員)

誘拐事件の話で中々解決に至らずモヤモヤするがラストの種明かしが良かったです。(39歳 男性 会社員)

第9回本格ミステリ大賞(小説部門)候補にもノミネートされた作品でWOWOWの連続ドラマWでテレビドラマ化作品は見ごたえ十分。(44歳 男性 主婦・主夫)

4位「白光」3票

ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。

この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか? 連城ミステリーの最高傑作がここに。

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読者の声

姪っ子の殺人事件をきっかけに家族の秘密が明らかになるストーリーが面白く、救いのない感じなのが良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

一人の少女が殺されたことにより、家族一人一人の中にあった心の闇が、明らかになる切ない作品です。(65歳 男性 無職)

幼い姪が殺害てしまいうことで、ある家庭が崩壊します。殺人動機は家族全員にあります。ここから犯人探しがはじります。人の心の闇、悪が、鮮明に表現されています。展開が早いのも本の特徴です。(54歳 男性 会社員)

5位「私という名の変奏曲」2票

今日、私は死ぬ。私を殺したいと思っている人間が七人いて、その中の誰かに殺されることになるのだ…。その美しさと細すぎる躰を武器に、ファッションモデルとして世界的に成功した〈私〉こと美織レイ子が、

ある日、マンションの一室で死体となって発見された。それは、次々と起こる殺人・変死事件の前奏曲に過ぎなかった。ミステリーの新境地を拓いた長編小説。 

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読者の声

非日常的な世界観に引き込まれていきますし、一気に読みたくなります。(38歳 男性 会社員)

彼女の性格の悪さには驚くことができる作品です。興味がでてきます。(39歳 男性 会社員)

5位「暗色コメディ」2票

もう一人の自分を目撃してしまった主婦。自分を轢き殺したはずのトラックが消滅した画家。妻に、あんたは一週間前に死んだと告げられた葬儀屋。知らぬ間に妻が別人にすり替わっていた外科医。

四つの狂気が織りなす幻想のタペストリーから、やがて浮かび上がる真犯人の狡知。本格ミステリの最高傑作。

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読者の声

4つの違う事件が一つの事件として関わっていくストーリーが面白いです。(23歳 男性 パート・アルバイト)

読み進めると徐々に謎が明らかになっていくも終盤には衝撃的などんでん返しが待っているので最後まで読みたくなる作品でした。(38歳 男性 会社員)

6位「虹のような黒」1票

英文学ゼミの研究室で発生した陵辱事件。ばらまかれる怪文書、謎の猥褻画、めまぐるしい議論の応酬―あの「密室」で、何が本当に起こったのか?恋愛推理の巨匠“最後の未刊長篇”を初書籍化。本文と連動した著者自筆挿画72点完全収録の愛蔵本。

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読者の声

連城さんが自ら描いた挿絵が煽るような大学教授との不倫をめぐる官能ミステリー。作者の普段の作品とは違った一面が見えます。(42歳 男性 会社員)

6位「人間動物園」1票

記録的な大雪にあらゆる都市機能が麻痺するなか、汚職疑惑の渦中にある大物政治家の孫娘が誘拐された。被害者宅の至る所に仕掛けられた盗聴器に、一歩も身動きのとれない警察。追いつめられていく母親。

そして前日から流される動物たちの血…。二転、三転の誘拐劇の果てにあるものとは!?連城マジック炸烈の驚愕ミステリー。「このミステリーがすごい!」2003年版・第7位。

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読者の声

誘拐事件を軸に展開が二転三転していく構成で面白い。また多くの登場人物たちの思惑が絡むのも良かった。(46歳 女性 主婦・主夫)

6位「黄昏のベルリン」1票

画家・青木優二は謎のドイツ人女性・エルザから、第二次大戦中、ナチスの強制収容所でユダヤ人の父親と日本人の母親の間に生まれた子供が自分だと知らされる。

平穏な生活から一転、謀略渦巻くヨーロッパへ旅立つ青木。1988年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位に輝いた幻の傑作ミステリーがいま甦る。

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読者の声

ナチスの収容所で生れた日猶混血児がたどった運命を、仕掛けに満ちたスリリングなストーリー展開で描く傑作ミステリー(56歳 男性 無職)

6位「隠れ菊」1票

浜名湖畔の料亭「花ずみ」。ある日、名女将の後を継いだ旬平から、妻の通子に奇妙な電話が入る。指示された駅で出迎えた初対面の女は、通子に言った。「私、ご主人をいただきにきました」―。取り出した離婚届には紛れもない旬平の署名。

こうして、平凡な主婦に甘んじていた通子の闘いは始まった…。愛とビジネス、度胸と意地。女のすべてを描ききり、柴田錬三郎賞を受賞した快作。

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読者の声

NHKプレミアムドラマにもなったミステリー作品。1人の女性が強く生きる様も描かれている。(30歳 女性 会社員)

6位「わずか一しずくの血」1票

石室敬三の元へ一年以上前に失踪した妻から突然電話がかかってきた。「自分が出ているから」と指示されテレビをつけると、そこには白骨化した左脚が発見されたというニュースが。妻は生きているのか?

やがて全国各地で女性の体の一部が見つかり、事態はますます混沌としていく…。驚愕のミステリー長篇。

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読者の声

失踪した妻からの電話から始まる摩訶不思議な展開が引き付けます。普通は一人称目線で物語が進行するのですが、この小説は常識を打ち破る展開になっています。敢えて言えば終盤までの全てがおすすめポイントですね。(48歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。連城 三紀彦のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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