乃南 アサおすすめ小説ランキング20選【読書好き37人の声を集めました】

乃南 アサは、ミステリー、サスペンス小説を得意とする作家です。

巧みな人間心理を描く乃南 アサの作品から、読書好き46人におすすめの1冊を選んでもらいました。人気の高い順で20冊を紹介します。

1位「凍える牙」7票

深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した!遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。

やがて、同じ獣による咬殺事件が続発。この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか?野獣との対決の時が次第に近づいていた―。女性刑事の孤独な闘いが読者の圧倒的共感を集めた直木賞受賞の超ベストセラー。

「BOOK」データベース

読者の声

同じ獣による咬殺事件が続発する中で、女性刑事の立ち向かう姿に尊敬しました。(53歳 男性 経営者・会社役員)

冒頭から獣と思われる殺人事件を女性刑事と中年刑事が犯罪をあばいていく過程がぐいぐい展開されているので、途中でやめずに最後まで一気に読むことになります。サスペンスと推理があり、エンターテインメントあふれる作品になっています。昔読みましたが、いまでも印象に残っています。(62歳 男性 会社員)

狼犬の描写が良く、その魅力に引き込まれます。主人公の女刑事と狼犬の対比が印象的でした。(36歳 女性 主婦・主夫)

主人公の音道貴子の権力に媚びない真っ直ぐな生き様が好きでおススメなポイントです。(29歳 男性 無職)

警察という超男社会の中に身を置く女性が主人公ですが、情熱的で変に意固地になったりせず、女性刑事の孤独な闘いが共感できる事が多い作品です。(28歳 女性 会社員)

乃南アサファンです。書店に並んだ物はほぼ読んでいるのでかなり悩みましたが、やはり乃南さんを知ったこの一冊に。直木賞受賞作、文句がある訳ありません。犬を使った復讐殺人の設定は斬新ではあるが悲しく、乃南さんならではの心情劇が素晴らしい。そして主人公の女刑事の音道貴子が魅力的で、シリーズ化も納得。(50歳 女性 主婦・主夫)

バイクを颯爽と乗りこなす女刑事の音道貴子がとにかくかっこよい。(43歳 女性 主婦・主夫)

父が警察官のため男社会の警察の中で働く孤独な女性、そして野生との出逢い、読み手がどんどん惹きこまれる書き方が好きです。(39歳 女性 会社員)

「しゃぼん玉」4票

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。

卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが…。涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作。

「BOOK」データベース

読者の声

人生に希望などなく、しゃぼん玉のように漂っている少年を変わってゆく姿を丁寧に描いている。人ととして生きるためには愛されることが必要だということを教えてくれました。(48歳 女性 主婦・主夫)

逃亡中の青年のはちきれそうな危うさと、すんなりと青年を受け入れる老婆との生活が、温かく過ぎ去っていくのに、このままの生活は長く続かないという切なさがつきまとい続ける物語。細やかな心理描写の筆致はさすが。派手な起伏はないけれど、心に残る小説です。(38歳 女性 パート・アルバイト)

平成時代の若者が絶望感にあふれる様をよく描かれていると思う。そんな中でも金を抱かせようとする周囲の方々の気持ちも痛いほどよくわかる作品(47歳 男性 会社員)

通り魔を繰り返す青年という、共感しづらい主人公の物語でありながら、気が付けば惹き込まれ、深く考えさせられるような作品です。(27歳 女性 会社員)

「いつか陽のあたる場所で」3票

ご近所の噂話にビクリとし、警官の姿を見てはドキリとする。ワケあって下町は谷中で新生活を始めた芭子と綾香。二人に降りかかる霧はいつの日か晴れるのだろうか。熱烈な支持を集めた新シリーズ、単行本でいよいよ登場。

「BOOK」データベース

読者の声

前科を持つ女性の話だがそんなに暗い展開にはならずスイスイ読み進められる内容でした。(50歳 女性 自営業)

元受刑者の2人が出所後様々な困難に立ちむかいながら一歩一歩踏み出して行く姿を応援したくなる話しでした。重いテーマではありますが読みやすく、心が晴れやかになる本だと思います。(44歳 女性 会社員)

前科のあるふたりの女性が出所後に健気に生きていく様が丁寧に描かれているところが好きです。乃南さんの人の奥深い心情を描くところに引き込まれて一気に読んでしまいました。(58歳 女性 自営業)

「ボクの町」3票

警視庁巡査見習い、高木聖大23歳。直情径行、単純明快、おまけに短気でドジばかり。こんなボクが交番に立ったら、この町はいったいどうなる?抱腹絶倒で、前代未聞、笑劇の警察小説。

「BOOK」データベース

読者の声

主人公の新人警察官、聖大がいろんな人との関わりを通して成長していくのが良い。キャラクターがいきいきしている。(33歳 女性 公務員)

どこにでもいるような、普通の青年である聖大の成長が愛おしくなります。(45歳 女性 自営業)

警察官ってどんな仕事をしているんだろう、どんな人がどのように働いているのか、などが親近感がわくタッチでさわやかに描かれています。(19歳 女性 学生)

「涙」3票

「ごめん。もう、会えない」。東京オリンピック開会式の前日、婚約者で刑事の奥田勝から、電話でそう告げられた萄子は愕然とする。まもなく、奥田の先輩刑事の娘が惨殺され、奥田が失踪していたことも判明。

挙式直前の萄子はどん底に突き落とされた。いったい婚約者の失踪と事件がどう関わっているのか。間違いであって欲しい…。真実を知るため、萄子はひとりで彼の行方を追った。

「BOOK」データベース

読者の声

結婚式直前に婚約者に逃げられた主人公が、婚約者を探す話。文庫で上下巻に分かれていますが、その長さを感じさせないくらい物語に引き込まれます。予想を遥かに超えたラストにしばらく動揺が止まらず・・・。(39歳 女性 会社員)

とても切ない作品だが、苦しみや悲しみの中でそれぞれが一筋の光を見出し幸せになろうとする姿に感動した。追っても追っても逃げられ、真実に辿り着けないもどかしさ、そして大切な人を失うやり切れなさなど、読んでいて心がキリキリした。思いが交わらなくとも、誰かが誰かを大切に思う気持ちに切なくも胸が熱くなった。(25歳 女性 学生)

自分の生きた時代、地元も出てきて余計にリアリティを感じました。悲劇のヒロインとして描いていないところも好感が持てました。(60歳 女性 無職)

「結婚詐欺師」2票

小滝橋警察署に勤務する阿久津は、31歳のホステスから、結婚を約束した男と急に連絡がとれなくなったと相談を受ける。彼女はその男橋口に大金を渡していた。

彼は携帯電話、ポケベルを駆使して、色々な男になりすまし、言葉巧みに結婚をちらつかせて同時に何人もの女性から金を騙し取る、結婚詐欺師だった。阿久津たちの地道な捜査が始まった。

「BOOK」データベース

読者の声

プロの結婚詐欺師が、新たなターゲットとなった女性をいかにして騙していくか、こと細かく描かれていて、一気に読みました。詐欺師を追う刑事が女性の元カレという展開も面白かったです。(55歳 女性 パート・アルバイト)

ニュースなどでしか耳にすることのない結婚詐欺ですが妙にリアリティがあり、このように騙されていくのかと、物語にどんどん引き込まれていきます。(35歳 女性 自営業)

「水曜日の凱歌」2票

昭和20年8月15日水曜日。戦争が終わったその日は、女たちの戦いが幕を開けた日。世界のすべてが反転してしまった日―。14歳の鈴子は、進駐軍相手の特殊慰安施設で通訳として働くことになった母とともに各地を転々とする。苦しみながら春を売る女たち。

したたかに女の生を生き直す母。変わり果てた姿で再会するお友だち。多感な少女が見つめる、もうひとつの戦後を描いた感動の長編小説。

「BOOK」データベース

読者の声

終戦を迎えて世の中が戦後の復興へ向かおうとしている中、女性たちが進駐軍の慰安婦として差し出された。彼女達の過酷な運命を身近に見つめ、考える少女の思い。(45歳 女性 会社員)

戦後間もない話で、歴史書にも教科書にもここまで丁寧に書かれたものはないんじゃないかと思う少女目線の日本を、日本人はみんな読んで知るべきではないかと思いました。(32歳 女性 自営業)

「6月19日の花嫁」1票

やっと憶い出した。6月19日はあと四日後。その日が私の結婚式だった。誰も試みなかった記憶のジグソーパズル。思い出すことで恐怖の嵌め絵が完成してゆく…。 

「BOOK」データベース

読者の声

甘えっ子のようでありながら実は芯の強い千尋が、記憶を、そして自分を取り戻して行く過程がなかなか味わいどころです。(42歳 女性 パート・アルバイト)

「ヴァンサンカンまでに」1票

新人OLの仲江翠はアパレル・メーカーの広報課に勤めている。

忘年会の帰り、彼女は若い女子社員に人気のある仕入部の星恭一郎を自分のアパートに招く。星はたちまち彼女に夢中になり、週末を彼女の部屋で過ごすようになる。

しかし一方で翠は星の上司である荻島俊之とも関係をもっていた。大人の恋を楽しむ時は荻島、結婚の相手は質実剛健の星。翠は二人を上手に使い分けているはずだったが…。メランコリック・ラブロマン。

「BOOK」データベース

読者の声

現代社会に生きる女性の恋愛観を描いている物語。複雑な男女関係の中で、主人公の心情の変化を見事に描いています。(52歳 男性 会社員)

「禁猟区」1票

ホストにいれあげている中年女・若山直子の資金源は、ホストクラブで借金がかさみ、身動きのとれなくなった少女たちだった。経営者を脅して得た顧客情報から、未成年者の親に当たり、「解決してやる」とカネを要求する。

直子の職業は、警察官だった―。犯罪に手を染めた警察官を捜査する組織、警視庁警務部人事一課調査二係。女性監察官泥尻いくみの活躍を描く傑作警察小説四編。

「BOOK」データベース

読者の声

少しダークな女性が主人公のドキドキハラハラの緊張感が最後まであります。(49歳 女性 無職)

「軀 KARADA」1票

臍出しルックのために臍整形を母親にねだる少女。しぶしぶ娘と病院を訪れた母親が下した意外な決断とは…。「臍」ほか四篇。あなたの躯が静かな復讐を始める。

「BOOK」データベース

読者の声

歪んだのは躰か、心か。誰もが自分の躰から離れて生きることは出来ない、ある日その躰にどうしても見過ごせない瑕疵を見つけてしまったら?登場人物たちの悩みのきっかけに共感できるからこそ恐ろしいホラー短編集です。(30歳 女性 パート・アルバイト)

「駆け込み交番」1票

新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。

ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた…。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。

「BOOK」データベース

読者の声

乃南アサの小説の中では、ほのぼのしていて楽しく読めます。若い警察官と、担当地域のお年寄りサークルとどろきセブンの面々(これが特技を生かしてアベンジャーズさながらの働きをします。)との交流を描いています。警察官は、お年寄りの掌の上で転がされており、その関係性も楽しく読めるポイントになっています。(49歳 女性 会社員)

「鍵」1票

高校二年生の麻里子のカバンに、知らぬ間に一つの鍵が押しこめられた―。近所で連続して起きる通り魔事件は、ついに殺人にまでエスカレート。

父も母もいなくなった障害を持つ女子高生と、その面倒を見なければいけなくなった兄や姉との心の通い合いをも見事に描いた、新直木賞作家の泣ける名作ミステリー。

「BOOK」データベース

読者の声

ドキドキさせるミステリーの展開だけでなく、兄妹の複雑な感情や家族愛も描かれており読み終えると暖かい気持ちになれる作品です。(49歳 女性 主婦・主夫)

「行きつ戻りつ」1票

どこの家庭でもありそうな、でも他人には言えない妻の悩み――夫との冷え切った関係、姑との対立、病死した一人息子への想い、受験生を抱えるつらさ、あるいは生活費の工面や、男友達との密会だったり……。

それぞれに事情を抱えた妻たちは、何かを変えたくて旅に出た。新鮮な風景と語らいが、少しずつ彼女の強張った心を解きほぐす。切ないけど温かい、家族を見つめた物語集。

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読者の声

女として妻として、それぞれが悩みを抱えている12の短編集です。(59歳 男性 自営業)

「鎖」1票

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。ところが、この星野はエリート意識の強い、鼻持ちならぬ刑事で、貴子と常に衝突。

とうとう二人は別々で捜査する険悪な事態に。占い師には架空名義で多額の預金をしていた疑いが浮上、貴子は銀行関係者を調べ始める。が、ある退職者の家で意識を失い、何者かに連れ去られる。

「BOOK」データベース

読者の声

この作品は、後にシリーズ化された中での初代でもあり作者が著名になった深い内容です。(42歳 女性 無職)

「再生の朝」1票

台風が接近するなか、夕方、品川バスターミナルを高速バスが出発、翌朝には目的地の萩に着くはずである。深夜、数人の乗客が眠っている中で、運転手が殺され、バスは現在地不明の暗闇の中に。深夜高速バスを襲った一夜の惨劇。

「BOOK」データベース

読者の声

深夜高速バスに乗り合わせた人のそれぞれの人生がバスジャックという過酷な事件を通して描かれたサスペンス小説です。(50歳 女性 自営業)

「最後の花束」1票

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。

職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う…。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!

「BOOK」データベース

読者の声

短編。傑作選ということもあって、読んだことのあるストーリーもあったが、楽しく読めた。(18歳 男性 学生)

「団欒」1票

なぜ自分にこの親、この兄弟姉妹なのか。いつもベタベタしているのに実はバラバラだったりする。「家族」ってよくよく考えるとヘンなもの。なかでも極めつけのヘンな家族が登場する短編集。3分冊の第1冊。

「MARC」データベース

読者の声

普通に見えてちょっとづと不気味な家族の話の短編集。家族で1本の歯ブラシを使うエピソードがやけに印象的だった(35歳 女性 自営業)

「地のはてから」1票

凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に襲われた極寒の地・知床。

アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。

今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。北海道・知床で生きた女性の生涯を丹念に描いた、著者の最高傑作。中央公論文芸賞受賞作。

「BOOK」データベース

読者の声

大正時代の北海道の開拓農民の苦闘とその思いを重厚な筆致で描く秀作。(56歳 男性 無職)

「不発弾」1票

退屈な日常がキレる。怒り、殺意、逆襲…。ひそかに炸裂の瞬間を待つ都会人の心の中の不発弾。新しい都市伝説を描く傑作作品集。

「BOOK」データベース

読者の声

合計6個の短編が詰め込まれた短編集なので、ミステリー、感動できる話など、様々な話を楽しむ事ができるのでオススメです。(36歳 男性 自営業)

まとめ

いかがでしたでしょうか。乃南 アサのおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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