平山夢明おすすめ小説+新書14選【読書好き33人の声を集めました】

平山夢明はミステリー・ホラー作家。今回、読書好きの方々にアンケートをとり、平山夢明の作品から一番おすすめの1冊を選んで感想を書いてもらいました。投票の多かった順に作品を紹介します。

「ダイナー」7票

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか?

暗躍する組織の抗争、命がけの恋―。人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。

「BOOK」データベース

読者の声

グロテスクで怖い部分も多かったが、ドキドキハラハラする内容でおもしろかったです。(29歳 女性 パート・アルバイト)

ちょっとしたことがきっかけで村社会に関わっていく女性の姿がリアリティーが感じられた(47歳 男性 会社員)

ミステリーをはるかに通り越したもので現実社会の恐ろしさが見えてくるものでした。(42歳 男性 会社員)

殺し屋たちが通うダイナーで働くという張り詰めた状況が面白くて惹かれました。(43歳 女性 主婦・主夫)

おススメはボンベロの料理描写です。自分もボンベロのように料理が上手くなりたいと思いました。(29歳 男性 自営業)

会員制のダイナーで働き始める主人公が恐ろしい地獄のような体験をする物語。(70歳 男性 自営業)

グロテスクな描写が多く、一見怖いだけのものかなと思うけれども、しっかりと殺し屋達の人間模様について描かれており、中には泣けるものもあるから大好きです。(27歳 男性 自営業)

「独白するユニバーサル横メルカトル」6票

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求める「無垢の祈り」。限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。

「BOOK」データベース

読者の声

地図帳を語り手に物語が進んでおり、日本昔ばなしを聴いているかのような、安心感に包まれる点は、おススメです。(28歳 男性 会社員)

グロテスクな表現が多いのだが、ミステリーとしての意外性がふんだんに詰まっているので、予期しない結末にカタルシスを覚えるから。特に表題作は秀逸。短編集なのでテンポよく読めるのも魅力です。(38歳 女性 パート・アルバイト)

心理描写が上手く引き込まれやすい作品ですが、残酷な描写が多いため、グロい系が苦手な方は他作品を読んでからをオススメします。ただし1度読めばヤミツキになります。(32歳 女性 自営業)

地図が語る不思議な小説ですが、自らは殺人を犯していないが、間接的に手助けするホラー感は斬新で面白く読むことができます(62歳 男性 会社員)

短編集。平山夢明作品はとにかくグロい。暴力、汚物、胸糞、臓物とこれでもかと気分の悪くなる要素が詰め込まれているが、話が短いの読みやすい。「無垢の祈り」などこちらの倫理観をぐらぐら揺さぶられる。(34歳 男性 会社員)

ユニバーサル横メルカトル図法は、古い地図なので、語り口もやけに古めかしく丁寧です。(50歳 男性 自営業)

「他人事」4票

交通事故に遭った男女を襲う“無関心”という恐怖を描く表題作、引きこもりの果てに家庭内暴力に走った息子の殺害を企てる夫婦の絶望(『倅解体』)。

孤独に暮らす女性にふりかかる理不尽な災禍(『仔猫と天然ガス』)。定年を迎えたその日、同僚たちに手のひら返しの仕打ちを受ける男のおののき(『定年忌』)ほか、理解不能な他人たちに囲まれているという日常的不安が生み出す悪夢を描く14編。

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読者の声

この作品は、ある妄想がきっかけとなりいつの間にか思いもしない状況になる逸品です。(42歳 女性 無職)

短編集ですが、各作品の力強さ、冷淡な内容、現実逃避をして非現実の世界に迷い込みたいときにおススメの作品です。(46歳 男性 会社員)

秀逸なミステリー内容で弱者と強者とが繰り出す狂気と悪夢の世界観が魅力です。(44歳 男性 会社員)

14の短編集でどの作品もグロくて彼の個性が充分発揮されていて一気に読めた。(50歳 女性 自営業)

「メルキオールの惨劇」4票

人の不幸をコレクションする男の依頼を受けた「俺」は、自分の子供の首を切断した女の調査に赴く。懲役を終えて、残された二人の息子と暮らすその女に近づいた「俺」は、その家族の異様さに目をみはる。

いまだに発見されていない子供の頭蓋骨、二人の息子の隠された秘密、メルキオールの謎…。そこには、もはや後戻りのきかない闇が黒々と口をあけて待っていた。ホラー小説の歴史を変える傑作。

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読者の声

非常に奇妙で不気味な設定に基づく奇想天外なストーリー展開と徹底的にハードボイルな描写(56歳 男性 無職)

或る意味ホラー小説であり、或る意味ミステリ小説でる、奇想天外な作品です。(59歳 男性 自営業)

人間の残酷さ、そして本性がミステリー仕立てで描かれている。(45歳 女性 自営業)

言葉遣いが巧みで引き込まれる内容なのでオススメです。ミステリー的要素と残酷な描写もあって度肝を抜かれます。(29歳 男性 無職)

「東京伝説―忌まわしき街の怖い話」2票

別れた恋人が異常な復讐鬼となってやってくる。俺を忘れるなと迫ってくる。話しても通じない、許してももらえない。なぜならそいつは狂ってしまったから…。正気を失った知人、それはもはや人ではない。得体の知れぬ恐怖の塊だ。

自殺死体と一緒に風呂に水浸けにされた女。犬を喰い続ける男に人を喰う二十日鼠。脳が煮えてしまう命がけの商売道具に、美容整形の恐るべき裏舞台…。都会の闇で繰り広げられる狂気と欲の人間地獄。体験者自ら語ってもらい、聞き集めた究極の現代恐怖夜話。

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読者の声

平山夢明のなかで1冊を選ぶときにダイナーと迷ってこちらにしました。実話怪談の書き手の一人ですが、ものすごい怖いです。人間の持っている恐怖や狂気をこれでもかと実感できます。(41歳 男性 自営業)

”日常の中に潜む非日常”な事象が数多く紹介されていて、読むだけで「悪夢」を堪能できます。(49歳 男性 パート・アルバイト)

「異常快楽殺人」2票

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。殺した中年女性の人体を弄び、厳しかった母への愛憎を募らせる男。抑えがたい欲望のままに360人を殺し、現在厳戒棟の中で神に祈り続ける死刑囚…。

無意識の深淵を覗き込み、果てることない欲望を膨らませ、永遠に満たされぬままその闇に飲み込まれてしまった男たち。実在の大量殺人者七人の究極の欲望を暴き、その姿を通して人間の精神に刻み込まれた禁断の領域を探った、衝撃のノンフィクション。

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読者の声

有名なシリアルキラーばかりだが、7人の連続殺人鬼達の事件について詳しく書いてあって面白いです。(28歳 男性 無職)

被害者だけでなく、連続殺人鬼の心理も克明に描かれているグロテスクなノンフィクション作品です。(50歳 女性 自営業)

「大江戸怪談草紙 井戸端婢子」1票

この世に人が生き、死ぬかぎり、怪なること奇なることは無論、江戸の昔にも存在した。現代のホラーより遥かに恐ろしく、そしてほんのりと切なくも風流な怪談話が、江戸の庶民たちの間では実しやかに語られていたのである。

自ら入れた刺青の祟りで惨殺された彫師の話、大横綱の体内から仁王像を掴み出した按摩の話、そして遊女たちの間で流行した呪いと、その恐るべき報い…。

いま話題のミステリーホラー作家・平山夢明が、当時の文献を元に、旅人、丁稚、遊女など、市井の人々が遭遇した怪奇譚を軽妙な語り口で紡いでいく、大江戸版「超」怖い話。うなじを舐める川風のような恐怖と、しんみりとした人情が味わい深い、珠玉の時代怪談。

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読者の声

因果応報的な内容が多く残酷な末路の怖さよりも、もの悲しさや、やるせない行いに対する仕打ちの納得感があるところが好きです。(31歳 男性 パート・アルバイト)

「或るろくでなしの死」1票

良識を示そうとした浮浪者が誰にも相手にされずに迎える「或るはぐれ者の死」、他国で白眼視されながら生きる故郷喪失者の日本人が迎える「或る嫌われ者の死」、自らの欲望に女の子を奉仕させようとしたくだらない大人が迎える「或るろくでなしの死」、過去の栄光をよすがにダメな人生をおくるぼんくらが迎える「或る英雄の死」…。

本人の意志や希望と関係なく不意に訪れる7つの“死”を描いた傑作短編集!

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読者の声

クズを極めた男のせいで赤ちゃんが命を落とす話があり、読むと本当に気分が滅入ってきます。マイナスな方面にせよここまで読み手の感情を揺さぶる小説はすごいという意味でおすすめします。(31歳 男性 自営業)

「ヤギより上、猿より下」1票

山の麓の売春宿にやってきたオランウータンのポポロと、ヤギの甘汁。動物たちの活躍ぶりに、人間が戦慄する表題作をはじめ、“極限状況”に置かれた人々の悲哀と、そこから見いだした美しい光を、リズミカルな文体と、ぶっとんだユーモアでお届けする“イエロートラッシュ”シリーズ・第二弾の全四編。

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読者の声

突飛なタイトルなのに、まさにそのままの内容です。タイトルそのままのセリフが本文に出てきますが、こういう使い方?と思わず笑ってしまいます。(32歳 男性 無職)

「ミサイルマン」1票

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。愛娘を手に掛けたときに現れた、究極の顕現とは?(「枷」)。オンナをさらっては殺して埋めていた俺とシゲ。ある日、証拠回収のため掘り出した死体には、とんでもない罠が死掛けられていた(表題作)。魂を鷲掴みにされる、史上最凶の七編を収録。

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読者の声

一言でいうと狂った短編集。独特な風景が描かれる鬼畜な世界を堪能できます。(52歳 男性 会社員)

「デブを捨てに」1票

“うで”と“デブ”どっちがいい?借金で、首の回らなくなった「俺」の究極の選択とは?予測不能の展開の表題作をはじめ、“泥沼”で咲きみだれる美しい“花”や、極限状況に置かれた底辺の人間の悲哀と希望の光を、リズミカルな文体と、ぶっとんだユーモアでお届けする“イエロートラッシュ”シリーズ全四編。

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読者の声

ホラーは苦手ですが、この小説は普通でない人しか出てこなくてスピード感もあって面白かったです。(45歳 女性 パート・アルバイト)

「つきあってはいけない」1票

携帯電話を媒介にした気軽な出会いや、合コンで知り合った男の子とのはじめてのデート。だが相手には恐ろしい本性が隠されていた。異常に嫉妬深い男、傷付いた女が好きな電波男、逆恨みしてくる元カノ、偏執狂的なストーカー。予想もつかなかった恐怖の日々が開幕する…。『ポップティーン』に連載され、話題を呼んだ恐怖の実録怪談が登場。

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読者の声

この本を読了した時、もうそれまでの日常には戻れない。人間が一番恐ろしい、著者が取材で聞き出した戦慄のエピソードが背筋を凍らせます。(30歳 女性 パート・アルバイト)

「あむんぜん」1票

〈あむんぜんの頭の中身を見てみよう〉と、アックンに云われたのは体育祭が終わってすぐのことだった。――「あむんぜん」

“一発ウンゲロってみるか?”“うんげろって、なんですか?”――「千々石ミゲルと殺し屋バイブ」

アイドルヲタク・サブローが、己のすべてを懸けて“ヤブサカ69”の治安維持活動に励む!――「ヲタポリス」

この物語は絶望か、希望か。全6話収録の短編集。著者入魂、空前絶後の脳捻転小説。

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読者の声

平山夢明らしい、他の作家では、こんな本出版しないだろというような作品です。少し奇怪さを帯びていると言いますか。ただ、その奇怪さが癖になるような作品です。(20歳 男性 学生)

最後に小説ではなく新書を1冊

「恐怖の構造」1票

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読者の声

理解不能な出来事の中で怪談やホラー映画のモチーフとして数多く心理のメカニズムの効能という独特の視点が新鮮でした。(48歳 女性 主婦・主夫)

まとめ

いかがでしたでしょうか。平山夢明のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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