夏樹 静子おすすめ小説+エッセイ18選【読書好き39人の声を集めました】

夏樹 静子は1938年生まれ、女性の推理・ミステリー作家の草分け的な存在です。テレビドラマ化したミステリー作品も多数あります。

今回は、膨大な数の作品のなかから、読書好き39人におすすめ1冊選んでもらいました。その結果を感想とともに紹介します。

「Wの悲劇」15票

新雪に包まれた山中湖畔。日本有数の製薬会社・和辻薬品会長の別荘で、突然、悲劇の幕は開いた!和辻家のだれからも愛されている女子大生の摩子が、大伯父に当たる当主の与兵衛を刺殺したのだ。

一族は外部からの犯行に見せかけるため、摩子の家庭教師・一条春生に協力を要請し、偽装工作を…。名作『Yの悲劇』に挑戦する、著者会心の本格長編推理傑作。

「BOOK」データベース

読者の声

どんでん返しのラストで息をのむ小説がで、内容がとてもいいです。(41歳 女性 パート・アルバイト)

これぞミステリーという内容で二転三転する展開が面白く、ラストに驚かされました。大好きな作品です。(42歳 女性 パート・アルバイト)

ミステリーな話から人生は山あり谷ありと思わせる内容で、油断してはならないと思いました。(53歳 女性 経営者・会社役員)

女性の心理描写が非常に繊細であり巧みで思わず引き込まれてしまう。(20歳 女性 無職)

エラリークリーンをオマージュした誰もが納得する本格的サスペンス小説(48歳 男性 自営業)

主人公の女子大生が大手製薬会社を経営する叔父に強姦されそうになり殺してしまいます。家族の名誉を守る為、外部の犯行に見せかけますが、実は主人公の証言は嘘で、叔父の財産を狙う主人公の継父の犯行でした。それを知った主人公の母はが継父を殺すという衝撃の結末です。この小説は映画化され、主人公役は、薬師丸ひろ子です。(58歳 女性 主婦・主夫)

製薬会社会長一族が揃えた山中湖畔別荘にて、マドンナ的存在の摩子が会長の与兵衛を殺害します。可愛い摩子をかばうため、一族は偽装工作を実施、しかい警察に真相を追い詰められていく。摩子が逮捕されますが、そのには新たな真実が待ち構えます。(54歳 男性 会社員)

映画版「Wの悲劇」の主演の薬師丸ひろ子をイメージしながら、原作本を読むとおもしろさが倍増するので。(47歳 男性 自営業)

女性のデリケートな感情が細部まで描かれているので、感情移入しやすいところが好きです。(50歳 女性 主婦・主夫)

雪の中の湖畔という舞台が魅力的でとてもわくわくする推理小説でした。(39歳 男性 無職)

日本を代表する製薬会社の所有する別荘にて起こる殺人事件を描いた作品。(27歳 女性 主婦・主夫)

山中湖畔の別荘で発生した殺人事件の真相とその顛末を、どんでん返しの頻発するち密なストーリー構成で綴る名作(56歳 男性 無職)

オーソドックスなミステリー小説といった印象ですが、折り重なるトリックの数々に驚かされ、飽きさせない内容の作品です。(46歳 男性 会社員)

殺人事件を題材とした話で主人公が警察に追い込まれていくお話です。ハラハラ感がたまらなく面白くて事件収束に向かっていきますが、予想もしない展開が待っていて面白いです。(23歳 男性 会社員)

ドラマとはまた違う味わい深さがあった。後半は二転三転していくストーリーが面白く、古い作品なのにそれを感じさせないのが良い。(45歳 女性 主婦・主夫)

「見知らぬわが子」4票

ある夜、仕事から帰ってみると、二歳になる愛娘が瓜二つの別人と入れ替わっていた。

いったい、だれが、なんの目的で?思い悩む私に、夫の愛人だった女から電話が入る。暗い海辺に呼び出された私を待っていたのは、絞殺された夫の死体だった。警察は容疑者として私を…。

(表題作)サスペンス要素溢れる、著者渾身のミステリー傑作集。

「BOOK」データベース

読者の声

短編集は隙間時間にオススメです。読みやすさがあり、その完成度は、高いと思えた作品でした。(40歳 女性 主婦・主夫)

仕事から帰えってくると娘が入れ替わっていて、悩む私に電話があって浜辺に呼び出されて行くと夫の死体がるというミステリー。(21歳 男性 会社員)

女性心理が鋭く描かれている、7編からなる短編集です。時代を反映する描写が多いので、昭和を楽しみたい方へオススメです。(45歳 男性 自営業)

「天使が消えていく」2票

台風が九州を縦断した夜、ホテル玄海で宿泊客の男が絞殺された!その後、ホテルの経営者も青酸カリの入った牛乳を飲み、不審な死を遂げる。さらに、容疑者として浮かんだ重症心臓疾患児ゆみ子の母・神崎志保の凄惨な死。

ゆみ子をいとおしむ婦人誌の記者・砂見亜紀子は、志保の死因を探り、真相に迫る。限りない愛と献身をテーマに描いた、感動の長編サスペンス。

「BOOK」データベース

読者の声

2つの視点が交互に描かれる構成が面白く、伏線の回収も見事だった。またどんでん返しもあって面白いミステリーだった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

ある幼子に愛情を注ぐ女性新聞記者と、幼子の母親との対立を描いたヒューマンストーリー(39歳 男性 会社員)

「裁判百年史ものがたり」2票

「大津事件」「昭和の陪審裁判」「帝銀事件」「チャタレイ裁判」「永山則夫事件」…時代を変えた、12の法廷ドラマ。 

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読者の声

裁判百年ものがた中で帝銀銀行事件帝銀事件(ていぎんじけん)とは、1948年(昭和23年)1月26日に東京都豊島区長崎の帝国銀行(後の三井銀行。現在の三井住友銀行)椎名町支店(1950年に統合閉鎖され現存しない)で発生した毒物殺人事件。 太平洋戦争後の混乱期、GHQの占領下で起きた事件であり、未だに多くの謎が解明されていない。 ということがわかります。(51歳 女性 主婦・主夫)

事実は小説より奇なりという言葉を思わせる小説だからです。とてもいいです。(39歳 男性 会社員)

「そして誰かいなくなった」2票

豪華クルーザー“インディアナ号”に五人の客が招待されたが、出航の夜のにぎやかな晩餐に、突然、不気味な声が侵入する。各々の、秘めた罪を告発するそれは、クリスティの、有名な予告殺人小説と酷似し、船内は恐怖に凍りつく。果たして、一人、また一人と乗客が殺されていって…。画期的本格推理長編。

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読者の声

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュとして描かれた作品でスリリングな展開が面白いです。(39歳 女性 自営業)

一人また一人と犠牲者が出ていく中での緊張感の高まりと緻密なトリックを楽しめる作品です。(40歳 男性 パート・アルバイト)

「訃報は午後二時に届く」1票

ゴルフ場経営者が殺された。出入りの造園会社社長・大北耕介が容疑者として浮上するが、失踪。やがて留守宅に、死後切断したと思われる大北の小指が届けられたのだ!?二転三転の展開と鮮やかなトリックで魅了し、日本推理史に輝く名作。

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読者の声

ゴルフ場経営者が殺された。出入りの造園会社社長・大北耕介が容疑者として浮上するが、失踪、ホラーなお話です。(36歳 男性 会社員)

「量刑」1票

アートフラワーに隠された濃紺の風呂敷包みを届ける途中、上村岬は母娘を車ではねた。「たとえどんな事態になっても、必ず俺が助けてやる」愛人・守藤秀人の言葉で岬のためらいは消えた。

殺人と死体遺棄容疑、自首目前の逮捕、示談の決裂、死因鑑定の揺れ。法壇と傍聴席の背後には不穏なさざ波が。量刑に厳しいと評判の神谷裁判長は審理の帰趨をどう判断するのか。

「BOOK」データベース

読者の声

被告にきびしい判決を出すことで有名は裁判官が、娘を人質にとられ、犯人の言うとおり減刑しなければならなくなるときの、内面の葛藤が胸に迫ってきます。(64歳 男性 パート・アルバイト)

「目撃―ある愛のはじまり」1票

東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか?夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。

思い余った末、匿名の投書を警察に送ったことから、麻子は新たな殺人事件の罠に…。

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読者の声

サスペンスで長編ですが、サクサク読めてしまうぐらい面白いです。(26歳 女性 会社員)

「霧氷」1票

八尋由花は、恵まれた境遇にありながら、育児疲れとストレスから、わが子を窒息死させてしまう。その後、雲仙の雪中を彷徨っているところを、女流陶芸家の乾陶子に救われる。妊娠中の陶子は行方不明の恋人を捜していた。

やがて、由花の子殺し事件の公判が進行するなかで、意外な事実が明らかになる。二人の女性の生き方を通して、「子は誰のものか」を問う力作。

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読者の声

敏腕の女弁護士さんが鋭い眼擦力で難事件を解決していく姿が同じ女性から見て凄いなと思います。(49歳 女性 パート・アルバイト)

「白愁のとき」1票

造園設計家・恵門は、記憶の中にぽっかりと空白があるのに気付いた。大事な会議で、使い慣れた用語がどうしても思い出せない経験もした。ひょっとしてアルツハイマー病か?医師の判断を仰ごうと決心し、身がすくむほどの不安を感じる。

自分は本当に真実が聞きたいのか?もし宣告されたら、この先の人生は?とてつもない恐怖に直面する患者の気持が、読む者の心を打つ衝撃作。

「BOOK」データベース

読者の声

精神余命が限られたときどう生きていくかということを考えさせる小説です。(58歳 男性 会社員)

「二人の夫をもつ女」1票

愛妻家の夫が謎の失踪。打ちひしがれる妻・祥子に、やさしく寄り添う、夫の上司・里見。二人はいつしか「再婚」を意識し始めるが、祥子はやがて夫の「真相」を突き止める。彼女が最後に下した決断とは?表題作を含む、珠玉の短編集。日本最高峰のミステリー作家が、妻の、女の、恋人の、心のひだを暴く! 

「BOOK」データベース

読者の声

トリックに心理に様々な心情がリアルに描かれていて、とても読み応えあります。(38歳 男性 会社員)

「第三の女」1票

雷鳴とどろく、晩秋のパリ郊外。フォンテーヌブローの森を見おろす深い闇のなかの古いホテルで、宿命的に出逢った日本人男女の決定的な恋の啓示。そして、交し合ったある黙契が、ロマンの香気あふれる、ドラマの幕明けだった―第1の殺人事件は初冬の福岡、つづいて第2の殺人事件は、早春の箱根で起こる。

だが、それぞれの事件の最有力容疑者には、完璧なアリバイを有していた…。人生のすべてを賭けた男と女の、美しくも哀しい愛がひき起こす、長編ロマンミステリーの傑作。

「BOOK」データベース

読者の声

パリで出会った日本人男女の恋の行方について描かれた作品です。(25歳 男性 会社員)

「光る崖」1票

名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。旅行後、名古屋市内で傷害致死事件が発生。朱子の前に現れた参考人は、旅先で知り合った女性・北沢昌代だった。

事件の調べを進めると、背後に女子高生売春グループの存在が浮かび上がってきた。―初めて女性検事を主人公に配した「記念碑的作品」が新装版で登場。

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読者の声

女子高生の売春をテーマに描かれていて面白い。ちょっとずつ登場人物の関係性が明らかになるのも良く、最高の社会派ミステリーだった。(46歳 女性 主婦・主夫)

「見えない貌」1票

最愛の娘が行方不明の末、惨殺死体で発見された!母親の朔子は、携帯メールから娘の孤独を知り、愕然とする。そこで彼女は、娘の携帯に残された「メル友に会いに行く」という言葉から、ある男に辿り着くが…。

思いもかけぬ、第二の事件が起きる。わが子を思う究極の愛とは!?―著者が綿密な取材と法廷小説の手法を駆使して、読者を驚愕の真相へと導く推理巨編。

「BOOK」データベース

読者の声

メル友に会いに行くという言葉を最後に無惨に殺されていた娘の事件を追う母親。この作品は読む側の年代によって受け取り方が変わってくるのではないかと思います。(42歳 男性 会社員)

「一瞬の魔」1票

資産家老女の架空名義の銀行預金一億円を横領した男女銀行員。女子行員を巧みにあやつる男子行員、妻子ある彼との新しい生活設計を夢みる女子行員―二人の愛の微妙な心理の揺れがやがて悲しい結末になっていく。

男を信じようとして信じきれない女の運命を描く表題作など、卓絶したミステリー5篇。

「BOOK」データベース

読者の声

難しい仕掛けでしたが、その中に男女のドロドロ感が有り、現実的な想像が出来る点が私として十分満足でき、ポイントです。(29歳 男性 公務員)

「てのひらのメモ」1票

広告代理店で働くシングルマザーの千晶は、会議出席のため、喘息の発作が起きた子供を家に残して出社、死なせてしまう。検察は千晶を起訴。市民から選ばれた裁判員は彼女をどう裁くのか?

法曹関係者を徹底取材して裁判員制度をリアルに描いたリーガルサスペンス。NHKドラマ化でも評判となった話題作。

「BOOK」データベース

読者の声

シングルマザーが仕事に行っている間に病気持ちの子供を死なせ、それが罪となり裁判になっていく。裁判員裁判の行方について展開していくストーリーです。(68歳 女性 主婦・主夫)

エッセイ・ノンフィクション3選です。

「腰痛放浪記 椅子がこわい」2票

この記録は私の遺書になったかもしれない…三年間、腰痛に苦しみ抜いた作家の衝撃の闘病記。

「BOOK」データベース

読者の声

原因不明の腰痛体験を疑問、心と体の関係の不思議が感じられました。(48歳 女性 主婦・主夫)

いつ治るのかわからない苦痛は肉体的にも精神的にも本当にきついものである。それを克服した姿に勇気をもらいました。(45歳 女性 主婦・主夫)

「心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す」1票

ひどい腰痛に苦しんだ3年間の地獄体験が、著者を心療内科取材に駆り立てた。潰瘍性大腸炎、顎関節症、高血圧、拒食・過食症、脱毛…原因不明のすべての症状の裏には、心の痛みが隠れていた。

心はあらゆる形をとって警告を出していたのだ。様々な症状に苦しむ人々の体験を語り、大反響のルポルタージュ。腰痛、肩こり、不眠、倦怠…の原因は、あなた自身かもしれません―。

「BOOK」データベース

読者の声

ひどい腰痛に高血圧、過食、拒食、脱毛症など長年苦しんだ体験から心療内科に通い回復していく話し。(37歳 女性 主婦・主夫)

まとめ

いかがでしたでしょうか。夏樹 静子のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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