大佛 次郎おすすめ小説ランキング13選【読書好き25人の声を集めました】

今回、読書好きの方々にアンケートをとり、大佛 次郎の作品から1冊を選んで感想を書いてもらいました。その結果を投票が多い順にお伝えします。

「赤穂浪士」5票

時は元禄14年。江戸城松の廊下において赤穂藩主・浅野内匠頭は、この間の無体な仕打ちに耐えかねて、高家・吉良上野介に斬りかかった。

内匠頭は即日切腹、一方上野介には一切お咎めなしとの公儀裁定が下る。赤穂城内では国家老・大石内蔵助を中心に、強硬派と穏健派に分かれ大評定が繰り広げられる。

他方、上野介と縁戚関係にある上杉家は累が及ぶのを畏れ、内蔵助に間者を差し向けた。

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読者の声

キャラクターの言動が大佛次郎ならではで、非常に面白く魅力的に描かれています。堅い時代小説とはかけ離れた作品で、楽しんで読めるという点でオススメです。(20歳 女性 学生)

時代の小説ですがとても読みやすいですし、引き込まれてしまう世界観があります。(38歳 男性 会社員)

切腹を命じられた赤穂藩主に対してお咎めなしの吉良上野介に対して不満を抱いた赤穂藩士が立ち上がる。(25歳 男性 会社員)

登場人物の堀田隼人がニヒリズム的な人物でニヒリズムという言葉を知れたことが嬉しかった。架空の登場人物を登場させることで、忠臣蔵を多角的に読むことができた点もよかった。(31歳 男性 会社員)

熟れきった時代の空気の醗酵が目に浮かぶ小説です。非常に興味深いです。(41歳 女性 会社員)

「鞍馬天狗」5票

角兵衛獅子の少年・杉作を囮に、鞍馬天狗を取り囲んだ新選組。隊長・近藤勇も新手をひきつれそこに駈けつける。大坂城代あての密書を奪った鞍馬天狗だったが、謀られて地下の水牢に閉じこめられる。

恩人を助けようと城へ忍びこんだ杉作少年ももはや袋のねずみ―。幕末の京を舞台に、入り乱れて闘う勤皇の志士と新選組。時代小説の名作「鞍馬天狗」から、評論家・鶴見俊輔が厳選した傑作シリーズの第一弾。

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読者の声

この小説の舞台は幕末の京都、大阪で「鞍馬天狗」と名乗る天皇に忠誠を誓った者と新鮮組が対立して、言わば時代劇のアクション小説です。何度も映画化され大佛 次郎の代表作です。(58歳 女性 主婦・主夫)

ヒーローものの先駆けで、大佛次郎の筆力がわかる小説です。はまります。(39歳 男性 会社員)

近藤勇や桂小五郎など歴史上の人物や事件も登場し、特にアクションシーンは緊迫感ある描写なので時代劇小説好きにはおすすめです。(38歳 男性 会社員)

子どもの頃紙芝居で知ってその後テレビ番組で見てそれから本を読んだという流れ、半世紀以上前に始まる思い出です。痛快の一言と幕末を知るきっかけの一つでもあります。(68歳 男性 無職)

子供向けには角兵衛獅子にテレビでお馴染みの幕末の変身ヒーローのスカッとする物語です。(57歳 男性 会社員)

「霧笛」2票

外国人居留地の英国人に仕える千代吉。賭場で出逢った女と懇ろになるも主人の女だった―葛藤の末に彼が真に求めたものは絶対的主従関係、完璧なる主人像…横浜新開地ものの傑作。

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読者の声

みなとの見える丘公園の大佛次郎記念館。何度も訪れました。その記念館のティールームの名前にもなっている作品。この作品は、作者の故郷である横浜の外国人居留地を舞台にした幕末期の恋愛小説。幕末期の横浜の描写が素晴らしいと思いました。この作品を読んで中華街や山下公園、外人墓地界隈を散歩することをおすすめします。(54歳 男性 パート・アルバイト)

横浜の外人居留地を舞台にスリの少年が外人に拾われ影のある女と恋愛する。(38歳 女性 パート・アルバイト)

「天皇の世紀」2票

歴史とは何か?日本人とは何か?『天皇の世紀』(全12巻)は、文豪・大佛次郎が史実の中に真の人間像を追求した渾身の大作である。

卓抜した史観と膨大な資料渉猟によって、明治天皇の誕生から戊辰戦争に至る激動の時代を照射し、世界史上のエポックともなった明治維新の真義と、日本人の国民的性格を明らかにする。

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読者の声

幕末維新で様々なことが発展したから今があると思うと、ペリーなどに感謝したくなります。(38歳 女性 会社員)

明治時代におきた日本での出来事が事細かに書かれており、実感できるぐらいのインパクトを与えると思います。作者の伝えたい気持ちを存分に感じる作品です。(40歳 男性 パート・アルバイト)

「薩摩飛脚」2票

鎖国政策を続ける薩摩藩は国境を侵す他国者を容赦なく斬り捨てていた。公儀の隠密・神谷金三郎は、松村伊織と共に薩摩藩の探索を命じられるが、薩摩に入国した伊織は消息を絶ってしまった。

金三郎はやむなく単身江戸に戻るが、同僚を見殺しにしたとする周囲の風当りは強かった。隠密の有志は江戸の薩摩屋敷を相手に報復を試みる…。

一方、伊織の妻・るいは、夫の存否を確かめるため江戸を発った。時代長篇。

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読者の声

薩摩藩に潜入した幕府の隠密である「薩摩飛脚」・神谷金三郎を主人公とした物語。この当時の裏の世界が垣間見えます。(42歳 男性 会社員)

薩摩藩に潜入した幕府の隠密の神谷金三郎を主人公としたストーリーが面白い。ストーリーがワクワクする感じなのも良く、良質な時代小説だった。(47歳 女性 主婦・主夫)

「猫のいる日々」2票

「ネコは生涯の伴侶」「次の世には私は猫に生まれて来るだろう」と語り、七十五年の生涯で五百匹以上の猫を飼った文豪・大佛次郎。

仕事に向かうと極端に無口で怒りっぽくなる心をなごませてくれるのが猫であった。猫は人間に冷淡なので好きだ―そう述懐する著者の猫への眼差しは、どこまでも暖かい。猫に関する小説、童話、エッセイを集大成した猫好き垂涎のロングセラー!

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読者の声

ネコは生涯の伴侶、次の世には私は猫に生まれて来るだろうと語り、七十五年の生涯で五百匹以上の猫を飼った文豪のお話です。(24歳 女性 団体職員)

昭和の時代に生きた作者と猫たちとの生活を描いていて心の温まる作品だと思います。(25歳 男性 無職)

「終戦日記」1票

人気シリーズ「鞍馬天狗」執筆の傍ら、『パリ燃ゆ』『天皇の世紀』などの歴史小説で冷徹なまなざしを歴史に注いだ著者が、革装の日記帳2冊に、昭和19年9月から翌20年10月まで、太平洋戦争の終局とその後を作家の日常のなかに冷静に書きとめていた。当時書かれた書簡、エッセイをあらたに加えた増補決定版。

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読者の声

一人の作家による終戦という特殊な状況のリアルは、貴重な戦争の資料であるので後世にも残したい作品である。(45歳 女性 主婦・主夫)

「宗方姉妹」1票

戦後間もない時期の(戦災を免れた)京都の風景や生活が描かれていて興味深い。これを原作にした同名の映画(監督、小津安二郎)と見比べるとさらに面白く読める。(34歳 男性 学生)

「若き日の信長」1票

若い時代の信長の苦労などもしっかりと表現をされており、人生の教訓となりました。(33歳 男性 会社員)

「四十八人目の男」1票

元禄十四年三月、亡君浅野内匠頭の無念をはらさんとする者たちの中で元赤穂藩士小山田庄左衛門は誰よりも復讐に燃えていたはずだった。だが翌年十二月の討入り当夜、一行の中に彼の姿はなかった…。不義士となった青年武士の一年八ケ月にわたる心の葛藤を、華やかな元禄という時代を背景に鮮やかに描く、“忠臣蔵”外伝の傑作。

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読者の声

吉良邸討ち入りから脱盟した男の眼を通して描かれる、武士道が持つ不条理さと虚しさの物語(56歳 男性 無職)

「幻燈」1票

自分の力で新しく道を切り開こうとするその気概溢れる感じに背中を押されたような気分になる。(20歳 女性 無職)

「帰郷」1票

元海軍将校が目にした戦後日本の軽薄と卑屈という荒廃。海軍兵学校出身のエリート将校・守屋恭吾は、公金に手をつけ引責辞職後、祖国には戻るまいと賭博の眼力を養いつつ、欧州各地を放浪していた。

やがて、ある事情から“帰郷”することになった守屋は、大きく変貌した戦後の日本に落胆と義憤を感じる。戦争という過去の記憶から逃れようとするあまり日本の伝統や誇りまでも失ってしまった国民たち。―戦前と戦後の日本人は何が変わったのか?

大佛次郎が当時の日本人へ自戒のメッセージを込めた記念碑的名作で1948年毎日新聞に連載され後に映画化、欧米でも高く評価された。

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読者の声

異邦人である主人公が敗戦した母国日本戻りノスタルジーに浸る物語。(25歳 男性 会社員)

「パリ燃ゆ」1票

ノンフィクション作品。労働者政府である「パリ・コミューン」の成り立ちと、ヴェルサイユ軍による凄絶な弾圧を描いています。(65歳 男性 無職)

まとめ

いかがでしたでしょうか。大佛 次郎のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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