保坂 和志おすすめ作品12選【読書好き27人の声を集めました】

今回、読書好きにアンケートをとり、保坂 和志の作品のなかで一番好きな作品を選んでもらいました。感想とともに人気の高い順に紹介します。

「季節の記憶」10票

ぶらりぶらりと歩きながら、語らいながら、静かにうつらうつらと時間が流れていく。鎌倉・稲村ガ崎を舞台に、父と息子、便利屋の兄と妹の日々…それぞれの時間と移りゆく季節を描く。平林たい子賞、谷崎潤一郎賞受賞の待望の文庫化。

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読者の声

理屈、哲学好きな主人公の鎌倉での日常が妙に心地良くて好きです。(33歳 女性 会社員)

特別な事が書かれている訳ではないですが、何処か不思議に引き付けられる作品です。(38歳 男性 会社員)

鎌倉の風景が思い浮かんだりし、情景描写がとても良い作品でした。(33歳 男性 会社員)

鎌倉に暮らしている父と息子の物語が描かれていて面白い。何かとんでもない事態が起こるわけではないけれど、心に残るものがあって良かった。(47歳 女性 主婦・主夫)

ストーリーの展開が淡々としていて、まったり・ゆっくり読めるのが魅力の一つです。登場人物の何気ない日常が作者によって、魅力的に描かれています。(20歳 女性 学生)

静かな雰囲気の作品でした。登場人物が何気ない話をしているだけの話ですが、論理的思考のようなモノを感じとることができました。内省的な作品が退屈に思う方にはおすすめしませんが、私は好きな作風です。(54歳 男性 パート・アルバイト)

小説というよりは作者の思っていることを表現した内容であり、展開があるわけではないのですが、僕は好きでした。(34歳 男性 会社員)
春夏秋冬という季節がうつりゆく中での人間ドラマを読んで自分の人生も考えさせられる作品(45歳 女性 主婦・主夫)

本当に何かが起こるわけではないんだけど、ハッと考えさせられることがある小説。優しい日本語でわかりやすい。人間関係において、それぞれの思想があり、それがシンプルに素朴に書かれている。(26歳 女性 パート・アルバイト)

夫が妻と離婚し、息子と二人で鎌倉に越し、父と息子と2人きりの生活が始まります。新たな地で、新しく迎える環境を、新しい知人たち、ゆっくりと時間がすすみ、何もないけど平穏な生活が描かれたち日々が綴られています。(54歳 男性 会社員)

「プレーンソング」3票

うっかり動作を中断してしまったその瞬間の子猫の頭のカラッポがそのまま顔と何よりも真ん丸の瞳にあらわれてしまい、世界もつられてうっかり時間の流れるのを忘れてしまったようになる…。

猫と競馬と、四人の若者のゆっくりと過ぎる奇妙な共同生活。冬の終わりから初夏、そして真夏の、海へ行く日まで。

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読者の声

デビュー作です。繊細な文章で、部屋を借りた主人公の周りに、猫や人間が集まってくる面白い話です。(65歳 男性 無職)

日常に飽きてきたところに非日常を加えてみるとどうなるのか、またその非日常がどうなっていくのか・・・。考えてみたことはなかったけれど、確かにそうだと共感できたところが面白かったです。日常について穏やかに進んでいく小説で、何も考えずに気軽に読めました。長く続いていく会話のシーンも好きです。(36歳 女性 パート・アルバイト)

鎌倉・稲村ヶ崎でゆっくり流れる親子の時間を描いた作品となります。(27歳 女性 主婦・主夫)

「ハレルヤ」2票

片目の猫、花ちゃんが、18年と8ヵ月かけて教えてくれたこと。心を揺さぶる四つの短篇。川端康成文学賞第44回受賞作「こことよそ」収録。

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読者の声

死ぬ事が一概に悲しいものではないということを知れる。死について向き合うきっかけになる。(20歳 女性 無職)

十八年八ケ月を生きて旅立った片目の猫花ちゃんが作者に教えてくれたこと。心温まるストーリー。(37歳 女性 主婦・主夫)

「チャーちゃん」2票

「ぼく、チャーちゃん。はっきり言って、いま死んでます」現代文学の旗手、保坂和志が猫を語り手に紡ぐ言葉は、稲妻のような鮮烈さで、思いもかけない死の姿を照らし出します。

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読者の声

動物を飼ったことのある人なら、きっとチャーちゃんの明るい言葉が響きます。(48歳 女性 主婦・主夫)

まず表紙が凄く可愛くて好きです。絵本だけど大人向きな感じもするし、猫好きには読んでもらいたいです。(39歳 女性 主婦・主夫)

「カンバセイション・ピース」2票

小説家の私が妻と三匹の猫と住みはじめた築五十年の世田谷の家。そこに暮らす人々の音や交錯する視線に誘われるように立ち上がる家の記憶は、やがて生と死、過去と現在を溶かした壮大な交響曲となり、いま私たちは“世界の深層”を体感する。日本文学の傑作にして、著者代表作。

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読者の声

小説家の私が妻、猫三匹と暮らし始めた東京・世田谷にある築五十年の一軒家のお話です。(28歳 女性 経営者・会社役員)

主人公が東京・世田谷にある築五十年の一軒家で過ごす何気ない日常を、独特の余韻を残す深みあるタッチで描く秀作。(56歳 男性 無職)

「明け方の猫」1票

明け方見た夢の中で彼は猫になっていた。猫といってもまだ新米の猫なので、四本の足を動かして歩くこともなかなか自由にはいかない…。猫文学の新しい地平を切り開いた著者が、猫の視点から、世界の意味を改めて問い直す意欲作。実験的小説「揺籃」を併録。

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読者の声

猫の視点で描かれているのが面白く、猫の生態がリアルな感じで描写されているのも良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

「朝露通信」1票

毎日外で遊んだ、たまに木の上で物思いにふけった。子どもだった日々が人生の後ろ半分を支える。

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読者の声

著者の幼少の頃からの歩みを淡々とたどる作品なのですが、その流れ方の表現に注目です。(42歳 男性 会社員)

「草の上の朝食」1票

ぼくはさっき感じたズルズルと愛のようなものに自分が浸っていく気持ちを大事なもののように感じていたのだが、ズルズルがズルズルと一人で勝手に土俵を割っていったような気持ちになった…。

前作『ブレーンソング』の四人は、いつものように毎日おしゃべりし、そして恋をする。夏の終わりから晩秋までの至福に満ちた日々。

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読者の声

日常を描いた作品ですが、恋愛や仕事など特定のジャンルにこだわらずにただのんびりと過ごす主人公の姿がほのぼのとした気持ちにさせられます。(38歳 男性 会社員)

「この人の閾」1票

「汚くしてるけどおいでよ、おいでよ」というので、およそ十年ぶりに会ったこの人は、すっかり「おばさん」の主婦になっていた。でも、家族が構成する「家庭」という空間の、言わば隙間みたいな場所にこの人はいて、そのままで、しっくりとこの人なのだった…。

芥川賞を受賞した表題作をはじめ、木漏れ日にも似たタッチで「日常」の「深遠」へと誘う、おとなのための四つの物語―。

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読者の声

ごく一般的な主婦として38歳まで過ごした真紀さん宅への訪問を通じて家や主婦という役割を考えさせられる作品。(25歳 男性 会社員)

「書きあぐねている人のための小説入門」2票

小説を書くときにもっとも大切なこととは?実践的なテーマを満載しながら、既成の創作教室では教えてくれない、新しい小説を書くために必要なことをていねいに追う。読めば書きたくなる、実作者が教える“小説の書き方”の本。著者の小説が生まれるまでを紹介する、貴重な「創作ノート」を付した決定版。

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読者の声

文章が上手くなるためのコツが書かれているので、子ども向けにも丁度良いです。(42歳 女性 会社員)

これを読んでみんな小説家になろうとしてしまう。趣味のない人に読んでほしい作品です。(44歳 男性 会社員)

「小説の自由」1票

小説は、読んでいる時間のなかにしかない。読むたびに、「世界」や「人間」や「私」について、新たな問いをつくりだすもの、それが小説なのだ――。ときに立ち止まり、ときに駆け抜ける、思考の原形としての「生(なま)」の小説論。

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読者の声

私にとって小説とは「読む」もの「書く」ものと同時に「考える」ものだ、というところにとても共感した。(18歳 男性 学生)

「考える練習」1票

頭の中の「使っていないソフト」を動かす。「自分の命が何より大事」というのは本当だろうか?「論理的」イコール「正しい」とは言えないのではないか?「人は死なない」と考えることもできるのではないか?論理に縛られて「テンプレート化した発想」から抜け出すための12講。

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読者の声

「考える」とは額縁を外して理想を追い求めることは、ネット社会でどこでも知識が得られる現代において、読者の背中をポンと叩いてくれる作品です。(40歳 男性 パート・アルバイト)

まとめ

いかがでしたでしょうか。保坂 和志のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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