盛田 隆二おすすめ小説ランキング13選【読書好き31人の声を集めました】

盛田 隆二の作品のなかから、読書好き31人におすすめ1冊選んでもらい、その感想をまとめました。人気の高い順に作品を紹介します。

1位「夜の果てまで」5票

二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる女性と遭遇した。

彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜十一時過ぎにやってきては、必ずチョコレートの「M&M」をひとつだけ万引きしていくのだった…。

彼女の名前は涌井裕里子。俊介より一回りも年上だった―。ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた、感動の恋愛小説。

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読者の声

とても素敵な恋愛小説でこういう恋愛を一度はしてみたいものだと思いながら読んでいました。(39歳 男性 無職)

主人公俊介は彼女と別れた後Mさんと呼んでいる女性と偶然の再会を遂げそこから物語は展開していく。(27歳 女性 主婦・主夫)

恋愛を通してどんどん変化していく主人公の様が、この小説の面白さだと思います。ただ、全体的に暗いお話しです。(39歳 男性 会社員)

この作品は自分の体験談に重ね合わせて没入出来る作品でした。他人からは勿体ないと思われてしまう行動も自分にとってはとても価値のある事なのだと言う事が再確認出来ました。(32歳 男性 自営業)

読みだしたら止まらなくなる面白さで、話全体の構成がしっかりとしていて読みやすい点がおすすめポイントです。(33歳 男性 会社員)

「二人静」5票

困難を抱える男女が出会った。認知症の父親の世話と仕事に忙殺される町田周吾。他人との会話が困難な場面緘黙症の娘を女手一つで育てる乾あかり。介護施設での出会いを契機に二人は距離を縮めていく。

しかし、彼らには幾多の苦難が待ち受けていた。真実の愛とは何かを問いかける第一回ツイッター文学賞受賞の傑作長編。巻末によしもとばななの特別エッセイを収録。

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読者の声

とても人間臭い作品で、現代が抱える心の闇、得に難病の場面に深く考えさせられるものがありました。(46歳 男性 会社員)

家庭など人生を考えさせるような作品なので、学べたことが多かったです。(53歳 女性 会社員)

打ち明けることができない重い秘密や問題を抱えた二人が織り成す恋愛小説だが、現代人の苦悩や切なさのようなものを感じとることができる品。お互いを思う気持ちは、深ければ深いほど言葉では表現しづらいということをわからせてくれた作品。読み終えて余韻が残った。(54歳 男性 パート・アルバイト)

父親の世話、妹の重病、夫の暴力、恋人の自殺こうした複雑な過去を持つ二人が出会いお互いに成長していく様を描く作品。(25歳 男性 会社員)

親族の世話で過酷な日常を送る男女が出会い、次第に心を通わせていく過程が染みた。(49歳 男性 パート・アルバイト)

「ストリート・チルドレン」5票

「新宿」を舞台に、三百年にわたる「生」と「性」の軌跡を描いた、盛田隆二の衝撃的デビュー作。一六九九年、十九歳の青年が下諏訪から「内藤新宿」に出奔する。

彼を一代目として流れ出た血の宿縁は、男色者、遊民、歌舞伎子、詐欺師、家出娘など、ことごとく路上の民で彩られながらも、一九九八年、出稼ぎフィリピーナとの間に子をなす十三代目の青年まで危うく一筋に流れる…。

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読者の声

物語は新宿を舞台とした300年にわたる長い物語なのですが、展開の仕方やキャラのフォーカスのバランスがうまく書かれているためか飽きを感じないという点です。(18歳 男性 学生)

新宿を舞台にして一族の300年にも渡る軌跡が描かれているのが面白く、登場人物は多いものの、壮大な物語に惹き込まれる。(26歳 男性 パート・アルバイト)

とても濃い内容で壮大なスケールなので凄く読み応えありますし。何度も読みたくなります。(38歳 男性 会社員)

江戸へ逃げた三次を初代とする一族の人間たちを描いた小説なためです。(39歳 男性 会社員)

その時代背景や情景などが非常に丁寧に描かれていて、読んでいると常に圧倒されるような感じがします。生きるということについて深く考えさせられるような小説です。(20歳 女性 学生)

「身も心も」3票

突然に妻を失って、生前ありがとうの言葉ひとつかけてやれなかったことが悔やまれる男。老人クラブの絵画同好会で知り合った女性は、親身に彼の話を聞いてくれた。しかし、彼女自身には、抱えきれないものがあった…。

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読者の声

主人公は妻を亡くし無気力の毎日でしたが、絵画教室で出会った幸子と恋に落ちます。歳や家族との葛藤の場面では、自分の老いを考えさせられる小説です。(58歳 女性 主婦・主夫)

温泉地由布院を舞台に、青春をともに過ごし今は中年期にさしかかった全共闘世代の男女4人の愛と情事を描く作品(39歳 男性 会社員)

人生の最後まで全力を尽くす衝動をどの様に昇華していくのかが、老いいく人の幻想的な恋を使って表現しており、どの年代にも当てはまる恋愛を使用している点が個人的には心揺さぶられる(27歳 男性 公務員)

「焼け跡のハイヒール」2票

東京大空襲の焼け跡も生々しい昭和二十年四月。十四歳の稲村美代子は上京し、新宿の看護婦養成所に入学した。お国のためにと勉学に励む美代子だったが、日々激化する空襲に、現場はたちまち野戦病院と化す。

同じ頃、二十三歳の通信兵盛田隆作は、大陸を転戦していた。が、壮絶な行軍の末、体調に異変を来してしまう…。数奇な運命に導かれた少女と青年の鮮やかな恋と一生。

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読者の声

反日色の強い作者の創作小説ですが、ここまで思想が強いと逆に引き込まれてしまいます(42歳 男性 会社員)

戦中・戦後の混乱期に看護師を志した少女の青春を描く感動のストーリー(56歳 男性 無職)

「サウダージ」2票

「サウダージ」、それは失われたものを懐かしむ、さみしい、やるせない思い。地球上の各地から、人びとが流れつく都市トウキョウ 癒しがたい喪失感を抱えて生きる“旅の途上”の若者たちを描く、新鋭の異色長篇。

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読者の声

われたものへの切ない気持ちが詰められた小説で、私は好きです。(41歳 女性 パート・アルバイト)

知らない人間の世界が見えた気がして、なかなか世界観から抜け出せなかった。(40歳 女性 主婦・主夫)

「おいしい水」2票

同じマンションの主婦仲間と子育てに勤しむ三十歳の弥生。夫の微妙な変化に気付きながらも、社会との接点を求めて、タウン紙のライターを始める。

そこに、新たに入居した隣人のあけすけな言動が、平穏だった日常をねじれさせていく…。リアリズムの名手が切実に描く、人生の岐路に立つ女性の“渇き”と“癒し”。あなたにとって結婚は“おいしい水”ですか。

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読者の声

結婚についての様々な問題、女の孤独について描かれていて、共感するところが多くありました。(30歳 女性 主婦・主夫)

結婚生活とは何かを考えせせる本です。夫婦での様々な問題などがメインのお話で幸せな結構生活は中々難しいと考えさせられる作品です。女性の心情、女性同士の嫉妬や争いなどの話が深く面白いです。(23歳 男性 会社員)

「蜜と唾」1票

亮平が書いたブラック企業体験ルポが雑誌に載った直後、四年ぶりに美帆子から電話がかかってきた。美帆子はかつて亮平が家庭教師をしていた拓海の母親だ。拓海は中学受験を前に交通事故で亡くなり、その死はふたりに暗い影を落としている、はずなのだが…。

この電話の二ヶ月後、亮平の元を刑事が訪ねてくることになる。リアリズムの名手が放つ傑作犯罪小説。

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読者の声

主人公の女性とその女性を取り巻く人物が一つの事件をきっかけに絡み合う愛憎劇にドキドキさせられる。(44歳 男性 会社員)

「残りの人生で、今日がいちばん若い日」1票

バツイチ子持ちの編集者柴田直太朗は、再婚を望む両親に娘の世話を頼み、多忙な日々を送っている。婚活がうまくいかず恋に臆病な独身書店員山内百恵は、子宮筋腫を患い、子どもを産めなくなる不安に慄いている。

ともに三十九歳。仕事を通じて知り合った二人は、不器用にもおずおずと手を取り合うが…。じっくりと温めながら育む大人の恋と、家族の再生への第一歩。

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読者の声

家族としての温かさとそれとは別にアダルティな恋愛観をも描写した幅広い守備範囲をもったハートフルな作品で感性を刺激的にしてくれる作品でした。(35歳 男性 会社員)

「リセット」1票

帰国子女の菜々は、都内の女子高に通う十六歳。母親は作家で、シングルマザー。バツイチの編集者と同居している。学校では、イジメにあい、ブルセラでパンツを売らされている。

菜々のクラスメートたちも、クスリ、売春、引きこもり、家庭内暴力…とそれぞれ悩みを抱えているが、「酒鬼薔薇聖斗」が逮捕された日、彼女は決意する。生まれた街で、もう一度すべてを始めよう、と。高校生の真実と親子の絆を描く衝撃の問題作、待望の文庫化。

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読者の声

酒鬼薔薇事件を絡めながら女子高生の実態を描いているのが面白い。イジメやクスリ、売春などの描写が生々しくてストーリーに惹き込まれる。(46歳 女性 主婦・主夫)

「ささやかな永遠のはじまり」1票

園田花織は出版社で編集総務を担当する25歳。新雑誌の創刊準備に迫われながらも、大手電機メーカーに勤める岡島との結婚を控え、公私ともに充実の毎日を過ごしていた。

しかし、挙式直前に岡島の女性問題が発覚、絶望のなか花織は別れを決断する。悲しみを忘れるべく仕事に打ち込むなか、花織は新雑誌の編集長、白石の優しさに癒され、そして恋に堕ちていく―。ベストセラー『夜の果てまで』の著者が描く、切なく狂おしい“純愛”傑作長編。

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読者の声

不倫の話しなのですが、切なくて泣ける話でした。特に後半は涙が止まりません。(39歳 女性 主婦・主夫)

「きみがつらいのは、まだあきらめていないから」1票

昼間は風俗で働く専業主婦、衝動的に彼に暴力を振るってしまう会社員、不倫が夫にばれて歳下の男と逃避行する女…今にも壊れてしまいそうな日々の中で、悲しみを背負った孤独な女性たち。そして、彼女たちを支えようとする不器用な男たち。

誰かとつながっていたい、愛されたい。そんな切ない思いを胸に、彼女たちは懸命に“いま”を生き抜いていく。『夜の果てまで』の著者が丹念に描く、ひかり射し込む7つの再生の物語。

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読者の声

不安定な感情の中にあっても人は自然に愛を求めようとする生き物なのだと痛感させられる。(20歳 女性 無職)

「父よ、ロング・グットバイ男の介護日誌」2票

〈少しずつ記憶を失くし、ゆっくりゆっくり遠ざかっていく〉認知症を、アメリカでは「ロング・グッドバイ」と表現するそうです。

「ぴあ」を退職し専業作家となった盛田氏は、母を亡くした後、父の異変に気づきますが、同時に体調を崩した実妹のサポートも始めます。作家としての時間も失われ始め、「先が見えない」つらさの中、徐々に追い詰められていきます。

本書は、息子が父を介護した日々を綴ったノンフィクション。10年後、65歳以上の5人に1人が認知症になると言われる今、何を覚悟し、ゆっくり確実に迫る死と対峙すべきかを教えてくれます。

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読者の声

親の介護という誰もが経験するかもしれない課題に、作家として仕事を続けながらの日常をありのまま綴った介護読本とも言える。(46歳 女性 自営業)

苛立つことや、泣きたくなることがたくさんあったけれども最後まで愛情を込めて介護をする筆者の姿が印象的だった。これから親の介護がある方は一度は読まれた方がいいと思いました。(30歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。盛田 隆二のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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