三浦 哲郎おすすめ小説ランキング9選【読書好き37人の声を集めました】

今回、読書家にアンケートをとり、三浦 哲郎の作品のなかで一番好きな作品を選んでもらいました。感想とともにランキング形式で作品を紹介します。

1位「忍ぶ川」15票

兄姉は自殺・失踪し、暗い血の流れに戦きながらも、強いてたくましく生き抜こうとする大学生の“私”が小料理屋につとめる哀しい宿命の娘志乃にめぐり遭い、いたましい過去を労りあって結ばれる純愛の譜『忍ぶ川』。読むたびに心の中を清冽な水が流れるような甘美な流露感をたたえた名作である。他に続編ともいうべき『初夜』『帰郷』『團樂』など6編を収める。

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読者の声

昔の純愛作品で今読むと主人公の女性の可愛さにキュンキュンしてしまいます。(38歳 男性 自営業)

どんな境遇であっても強く愛らしい姿が描かれていて感動的な内容でした。(23歳 男性 パート・アルバイト)

純愛のすぐれた作品です。生きることと家族とはをじっくり考えさせてくれます。(65歳 男性 無職)

とても胸を打たれる作品で、強く愛らしい主人公の姿はとても美しいです。(38歳 男性 会社員)

暗い過去をもつ二人が愛し合い結婚し、、新たな人生を生きていくさまは大変感動的です。(69歳 男性 パート・アルバイト)

兄姉が自殺して一人で力強くいきていくと決めた大学生の生き様を描く作品。(25歳 男性 会社員)

背負わされた不幸な運命と貧困に抗いながらその思いを貫く、若い男女の姿を通して描かれる愛の世界の深みある表現。(56歳 男性 無職)

序盤は暗い話かと思いきや中盤には小料理屋の女性と出会い、夫婦生活がさわやかで老若男女楽しめる作品でした。(38歳 男性 会社員)

家族の血にまつわる話が中心で、考えさせらえれる小説で、いいです。(39歳 男性 会社員)

作者の実際の妻との出会いを参考に描かれたためか、非常に読んでいて明るい気持ちになります。ストーリーが丁寧に描かれていてどんどん引き込まれていきます。(20歳 女性 学生)

とても貧しい男女の愛の生活を描いた作品で雰囲気がありとても良かったです。(39歳 男性 無職)

主人公の夫婦の姿が爽やかで、そして温かい感じがするところが良い。(39歳 男性 自営業)

兄弟姉妹の自殺や不始末に絶望に近い悲しみを背負って出会った忍乃に求婚という内容で、といっても学生の身の上、困窮生活に健気に耐える忍乃はとても愛おしく描かれている点です。(33歳 男性 団体職員)

ストーリー自体は陰鬱な話も多いのですがスッキリとした読後感がおすすめポイントです。(33歳 男性 会社員)

主人公は、兄姉兄弟が自殺、失踪してしまいますが、たくましく生き抜く大学生が、宿命の娘志乃に遭い、嫌な過去を労りあい結ばれる純愛の譜です。(54歳 男性 会社員)

2位「ユタとふしぎな仲間たち」8票

満月の夜、噂の妖怪“座敷わらし”に会うために、旅館の離れに泊まるユタ(勇太)。そして、ついに出会ってしまった“座敷わらし”ペドロとその仲間たち。彼らとの交流は、いったい夢なのか現実なのか?“座敷わらし”と友だちになった、ユタの時空を超えたふしぎなできごととは…。

転校先でいつもひとりぼっちだったユタが、勇気ある少年へと成長していきます。小学中級から。

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読者の声

少年と座敷わらしの絆にほっこりしました。主人公の勇太の名前とユタがかかっているネーミングセンスに脱帽です。(44歳 男性 会社員)

「死」という題材を扱いながらどこか心が温まるファンタジー作品です(40歳 男性 パート・アルバイト)
いじめにスポットを当てた作品とだけあって、苦しさを覚えるが一方で色々考えさせられる。(20歳 女性 無職)

一人の少年がいじめにあいながらも座敷童に鍛えられ逞しく育っていく様子は、今の人気の漫画の原点とも言える。読んでいて勇気づけられる作品。(45歳 女性 主婦・主夫)

座敷童子たちの協力が見れる小説です。新感覚でとてもいい作品です。(41歳 女性 パート・アルバイト)

中学生のときに何度も読んだ一冊。作中の勇太たちの成長からは大人も学ぶところが多いと思う。(24歳 男性 会社員)

老若男女、誰でも読みやすい作品。日本昔話を彷彿させられ、ほっこりする。劇団四季が題材にしたのもうなずける話です。(45歳 女性 主婦・主夫)

東北の田舎に転校してきたユタこと勇太が座敷わらしと交流を深めていくストーリーが面白い。また勇太がだんだん成長していくのも良かった。(46歳 女性 主婦・主夫)

3位「白夜を旅する人々」6票

昭和の初めの東北、青森―。呉服屋〈山勢〉の長女と三女は、ある重い運命を負って生まれついた。自らの身体を流れる血の宿命に脅えたか、心労の果てに新たな再生を求めたか、やがて、次女は津軽海峡に身を投げ、長男は家を出て姿を消した。そして長女もまた…。

必死に生きようとして叶わず、滅んでいった著者自身の兄姉たちの足跡を鎮魂の思いでたどる長編小説。大仏次郎賞受賞作。

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読者の声

三浦哲郎の故郷の青森を描いた、自分自身の生い立ちを元にした小説(30歳 男性 会社員)

人生は山あり谷ありと改めて自覚させるような内容で、勉強になりました。(59歳 女性 会社員)

東北の呉服屋に生まれた女性は生まれながらにして原罪を背負い生きていく物語。(27歳 女性 主婦・主夫)

昭和の初めの東北、青森の呉服屋、山勢の長女と三女は、ある重い運命を負って生まれついたお話です。(26歳 男性 自営業)

先天性の病気が出やすい家系が抱える問題や辛さが描かれているので、重くて読みづらくなりそうなテーマなのですが、その暗さが不思議と魅力的で、長編小説なのに一気に読み切ってしまいます。(46歳 女性 自営業)

重厚な作品だと思います。作者が力を込めて書き上げた感じがして、読むには、それなりの集中力が必要だと思いました。「本格的」というイメージが強い作品で余韻が残リました。(54歳 男性 パート・アルバイト)

4位「百日紅の咲かない夏」2票

歯科医院で働く二十歳の姉と、自動車修理工場で働く十七歳の弟。父の死、母の出奔により別々に育った姉弟が十年ぶりに再会したその年、北国は百日紅の咲かない寒い夏を迎えていた。

怪しげな商事会社の暗躍、それぞれのどうにもならない愛情問題、お互いの心の奥底の欲求…育まれた悲劇の芽は次第に大きく育ち、巨木となって二人に襲いかかった。北国の姉弟の悲しい運命を静かに描き上げる三浦文学の新しい結晶。

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読者の声

藤夫との結末、姉弟の結末、話の流れに深く引きずり込まれるような余韻がある作品。(42歳 男性 会社員)

10年ぶりに再会した姉弟の愛が描かれていて面白く、魅力的なストーリーで切ない読後感も良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

4位「愛しい女」2票

婦人雑誌記者の清里は、妻子を連れて温泉地で休暇を過した折、旅先の吊橋で立ち往生して動きのとれぬ女性二人を救う。その一人は同じ会社の電話交換嬢・妙子で、もう一人は、その友人のスタイリスト留美であった。

留美の異様な眼差しが、清里の心を射抜く。留美は清里に強く惹かれ、彼との結婚を強く望むようになる。が、道ならぬ恋を諦めてヨーロッパへ旅立つまでの、濃密な愛の日々。

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読者の声

妻子持ちの『月刊女性』副編集長・清里浩三と、若いスタイリストの卵・神永留美。この二人を中心に描いた、悲恋のラブストーリー(39歳 男性 会社員)

男女の悲恋のラブストーリーを描いた作品。テレビドラマ化もされている名作。(31歳 男性 パート・アルバイト)

5位「木馬の騎手」1票

出稼ぎに出たきり戻らぬ父を尋ねて、ひとり東京に着いたキワ、自分は電気仕掛けで動くのだと頑なに信じる少年・作次、晴れ着を着て父親とメリー・ゴー・ラウンドに乗るチサ――。

危ういバランスをとりつつ、生と死の深淵を覗き見る子供たち。この、人生の小さな冒険家たちの、様々な死とのたわむれを、清冽な抒情と澄んだユーモアを重ね合せて描く「接吻」「睡蓮」「厄落し」「星夜」「初秋」「ロボット」「遠出」「遊び」「出刃」など12編。著者会心の連作短編集。

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読者の声

主人公が子供ばかりで子供目線での話の書き方がうまいなと思いました。物語も切なく悲しい感じですがどこか懐かしい感じもします。(23歳 男性 会社員)

5位「盆土産」1票

えびフライは、口のなかに入れると、しゃおっ、というような音を立てた―。東京へ出稼ぎに行った父が、えびフライを携えて帰る「盆土産」ほか、「金色の朝」「春は夜汽車の窓から」「とんかつ」など、中学・高校の国語教科書で親しまれた名作を中心に編んだ、文庫オリジナル短篇集。自作について綴った随筆三篇を付す。

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読者の声

[えびフライ」や「ドライアイス」といった、今の私たちにとって当たり前のものに初めて触れる少年と姉の反応、興味や思いを繊細に描いている点がこの小説の魅力です。また、えびフライやドライアイスに対する少年や姉の反応や興味、言動に共感できる場面が各所にあるところもおすすめです。(22歳 女性 会社員)

5位「燈火」1票

文体の鬼、最後の連作短篇集。井伏鱒二や太宰治を経て、三浦文学は新しい私小説世界を切り拓いた。移りゆく現代の生活を研ぎ澄まされた文体で描く、みずみずしい日本語散文の極致。初書籍化。

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読者の声

連作短編集として代表的な彼から作品ですが、50代の年配の男性にまつわる混沌とした世界が病院を切り口として展開されていく日本文学色の強い内容となっていてその堅苦しさがなかなか面白いです。(35歳 男性 会社員)

5位「みちづれ 短編集モザイク」1票

宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。青函連絡船から海峡へ花束を投じる男に、見知らぬ女の視線がからむ表題作。四十近くなった娘が幻の父と対面する、その一瞬の情愛がせつない川端賞受賞作「じねんじょ」、寝静まった家に、夜毎すすり泣きの声が響く「すみか」など、僅か数ページに封じこまれた人の世の怖れと情味。

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読者の声

作者がライフワークとして取り組んでいた短編を集めたもの。みちづれは、青函連絡船が舞台。(46歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。三浦 哲郎のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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