楡 周平おすすめ小説ランキング16選【読書好き41人の声を集めました】

楡 周平は、1957年生まれの経済小説・犯罪小説を書く作家です。大学卒業後は大企業に勤務し、会社員として仕事をしながら執筆活動を行い、1996年に犯罪小説「Cの福音」を発表しました。

朝倉恭介シリーズだ代表作ですが、他にも多数の作品を世に送り出しています。

今回、読書好き41人におすすめ1冊選んでもらいランキング形式でまとめました。ぜひ選ぶときの参考にしてください。

1位「プラチナタウン」9票

出世街道を外された総合商社部長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。気がついた時には厖大な負債を抱えた故郷緑原町の町長を引き受けることに。だが、就任してわかったことは、想像以上にひどい実情だった。

私腹を肥やそうとする町議会のドンや、田舎ゆえの非常識。そんな困難に挫けず鉄郎が採った財政再建の道は、老人向けテーマパークタウンの誘致だったのだが…。

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読者の声

老後問題と過疎の進む地方の問題をダブルで題材にした社会派小説。読みやすくて面白く続編もあります。(48歳 男性 自営業)

地域を再生させた町長の姿に背中を押されました。世間ではこれほど凄い方がいると改めて分かりました。(53歳 女性 会社員)

財政的なことだったり、高齢化問題だったり割と難しい話だけど引き込まれる。(20歳 女性 無職)

負債を抱え過疎に喘ぐ町を変えようと元商社マンである町長が葛藤する物語。(27歳 女性 主婦・主夫)

人口が減り、廃れていく町に新しい町長が就任しました。元エリートサラリーマンの町長は、その過疎化した町を高齢者が住みやすく、活性化した町に変えていく物語です。このテーマはこれからの日本に最重要なテーマだと思います。超高齢化社会になっていく日本の現実を表していると思います。今後の日本を考えるのに他人事ではなく、ぜひ心して読んでほしい本だと思います。(43歳 女性 主婦・主夫)

主人公山崎も町の人たちも、とにかく善悪問わずキャラクターが魅力的。(19歳 男性 学生)

大手総合商社を退職し田舎町の町長に就任したある男が日本の高齢化や地方の過疎化問題と向き合うが・・・。(37歳 女性 主婦・主夫)

続編の「和僑」から先に読んだので、まぁまぁネタバレな箇所も多かったが、それを差し引いてもとても面白い1冊だった。 やはり読んでいて感じるのは商社マンのビジネスセンスと目敏さかな。 現実的な目線を損なわずに、しっかりとビジネスチャンスを活かすノウハウと嗅覚を持っており、それを実行に移して実現させる能力は読んでいて痛快だった。(36歳 男性 パート・アルバイト)

財政危機の街をなんとか復活させようとする熱い人たちに勇気を貰えます(37歳 男性 自営業)

2位「Cの福音」7票

ニューヨーク市警によって処理されたコカイン常用者の死体。コカイン密輸の鮮やかな手口、コンピュータ・ネットワークを駆使した完全犯罪。強力エンターテインメント小説。

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読者の声

薄暗い雰囲気が印象的な所とコカインを使ったトリックが秀逸で魅力的な点です。(39歳 男性 パート・アルバイト)

大藪晴彦のダークヒーローを思わせる主人公が、非合法だけど、緻密、冷静、ストイックに行動していくさまを、かなり綿密に描いてあって、主人公に魅了されてしまうところ。(64歳 男性 無職)

とてもディープな内容ですし、独特な世界観が夢中になって読めます。(38歳 男性 会社員)

著者が米国企業で勤務していた時代に書き上げた作品で「朝倉恭介vs川瀬雅彦シリーズ」の第一作である。(25歳 男性 会社員)

両親の事故死をきっかけに、失意と絶望のどん底に突き落とされた青年が這い上がる物語。しかし、その這い上がり方は強靭な肉体と明晰な頭脳で行われる犯罪。主人公である朝倉恭介の完璧でタフなその生き方は、犯罪者ながら憧れすら抱かせます。人気を博しシリーズ化されますが、シリーズ途中からは正義の人物も登場します。様々な登場人物のキャラの濃さにより読んでて飽きがきません。(55歳 男性 自営業)

日本人作家のものとは思えない、麻薬ビジネスを巡る暗闘を描いた小説です。海外作家のようなドライな文章と描写がよかったです。舞台は海外ですが主人公は日本人です。(55歳 男性 会社員)

台湾マフィアとの戦いの内容がとてもいいから、これを選びました。(39歳 男性 会社員)

3位「フェイク」6票

カネと欲望が渦巻く虚飾の街・銀座。高級クラブのさえないボーイ陽一が、売れっ子ママ摩耶から持ちかけられたうまい話。街金、ギャンブル、企業恐喝…。カネに翻弄される彼らの思惑の行方は。ノンストップマネーストーリー。

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読者の声

騙し騙されの一進一退なストーリーが面白くてハラハラできる本でした。(23歳 男性 パート・アルバイト)

ビジネスの裏事情までも描写されていて非常におもしろいストーリーです。楡周平の小説でここまでテンポよく読めるのは他にないと言えます。(20歳 女性 学生)

岩崎陽一は、銀座の高級クラブ、クイーンの新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円、生活はとにかくきつい、ホストのお話です。(24歳 男性 パート・アルバイト)

クラブのボーイをしている貧乏な主人公が成りあがる物語で楽しく読めました。(39歳 男性 無職)

銀座の新米ボーイがママの運転手を務め、金を持っている奴らからお金を巻き上げる通快なストーリー(54歳 男性 会社員)

コメディものの小説でストーリーが面白くさわやかな読後感がおすすめポイントです。(33歳 男性 会社員)

4位「ラストワンマイル」4票

俺たちの仕事をクリック一つで奪うなんて、絶対に許さない!民営化された郵政にコンビニでの宅配便扱いを奪われた暁星運輸の営業課長・横沢。新規契約獲得に奔走するさなか、ネット市場を席巻するIT企業「蚤の市」から要求されたのは、あり得ない額の値引きだった。

創業時からの取引先を容赦なく切り捨てるは自らの進退を賭けた「戦争」を仕掛ける。勝つのはどっちだ?!明日の日本を予見する経済小説。

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読者の声

運輸会社の経済小説ですが、読みやすくてわかりやすい作品です。(65歳 男性 無職)

ビジネス関連の題材を扱っていながらも男達のスマートな生きざまやリアルな関係性を赤裸々に洗い出していく展開が楽しめる作品でした。(35歳 男性 会社員)

物流業界のビジネスマンの未来を担うような面白いテーマです。 物流業界のビジネスマンの未来を担うような面白いテーマです。(47歳 男性 会社員)

ビジネス系の小説で特にリアリティがあって面白いです。おじさんがカッコ良く描かれているのが好き。(38歳 男性 自営業)

5位「クーデター」3票

日本海の北朝鮮領海付近でロシア船が爆発炎上。その動きを窺っていた米海軍原子力潜俳艦が巻き込まれ航行不能となった。漂流する原潜を挟み、「北」と日米韓の緊張が一挙に高まるなか、謎の武装集団が能登に上陸、機動隊を殲滅してしまった。

報道カメラマン川瀬雅彦は現場に急行するが、折しも米国大使館と警視庁で同時爆破テロが勃発。これは戦争なのか!?日本を襲う未曾有の危機。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第2弾。

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読者の声

デビュー作「Cの福音」で高い評価を得た後の第二作。日本でもしクーデターが起きる(起こす)としたら、という緻密なシミュレーションがリアルです。(35歳 男性 会社員)

原発が武装集団に襲われ、警視庁と米国大使館が爆破される。現実に起こり得る、日本国の危機の小説です。引き込まれて読みました。(69歳 男性 パート・アルバイト)

比較した展開を読んでいると、日本がいかに平和ボケしていろのかが伺えた作品でした。(40歳 女性 主婦・主夫)

6位「終の盟約」2票

認知症の父の突然死。ある晩、内科医の輝彦は、妻・慶子の絶叫で跳ね起きた。父の久が慶子の入浴を覗いていたというのだ。久の部屋へ行くと、妻に似た裸婦と男女の性交が描かれたカンバスで埋め尽くされていた。

久が認知症だと確信した輝彦は、久が残した事前指示書「認知症になったら専門の病院に入院させる。延命治療の類も一切拒否する」に従い、久の旧友が経営する病院に入院させることに。弁護士をしている弟の真也にも、事前指示書の存在を伝えた。

父の長い介護生活を覚悟した輝彦だったが、ほどなくして久は突然死する。死因は心不全。しかし、あまりに急な久の死に、疑惑を抱く者もいて―。医師の兄と、弁護士の弟は、真相にたどり着けるのか。

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読者の声

命の終わり方の選択、老若男女問わず終活について深く考えさせられる一冊です。(26歳 女性 会社員)

認知症になった親が死を望んでい時の問いかけがあります。(41歳 女性 パート・アルバイト)

7位「無限連鎖」1票

全米各地で再び発生した同時多発テロ。その直後、セレベス海で日本の巨大タンカーがシージャックされる。爆薬を積んだ船は、犯人らの指示により進路を東京湾へ。「一億ドルの現金を用意しろ」。

謎のテロリスト集団の要求を呑まなければ、東京湾は火の海になる。刻一刻と近づく危機に、日米首脳は苦渋の決断を迫られる。

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読者の声

大規模テロ計画を題材にした、現代日本の危機管理・安全保障に警鐘を鳴らすかのようなスリリングなストーリー展開(56歳 男性 無職)

7位「陪審法廷」1票

2004年、アメリカ・フロリダ州。養父にレイプされ続けた少女を救うため、殺人を犯した日本人少年。罪状は第一級殺人。繰り広げられる、検察と弁護人の「正義なきディベート」。

減刑なしの終身刑か、完全無罪か?少年の未来を決めるのは、12人の「普通のアメリカ人」―主婦、トラックドライバー、教師―市民が市民を裁くとは、どういうことなのか。 

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読者の声

アメリカ合衆国のフロリダで、陪審制度によって裁かれる日本人少年が主人公だが、日本で国民参加型の裁判員制度が導入されることを意識して書かれた作品(39歳 男性 会社員)

7位「宿命」1票

かつて学生運動に身を投じた有川三奈は、病院を多数擁する医療法人会長として辣腕を振るう日々。有川家長男で大蔵官僚の崇に、有力代議士・白井眞一郎の娘との縁談が持ち上がる。

革命の志を捨て権力中枢への野心を抱く三奈と、政治家を目指す崇にとって、それは願ってもない閨閥をもたらすはずだった…。

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読者の声

学園紛争で共に社会の変革を夢見て破れた男女が、壮年期に再会を果たし、互いの野望に邁進する現代版華麗なる一族。東大講堂での闘争を、古いニュースの記録映像でしか知らない世代なので、投石するための石やコンクリートブロックを大学の敷地内の敷石を剥がして調達したとか、機動隊からの間断ない放水・突入攻撃の攻防戦の描写は、当時にタイムスリップしているかのようなリアルさ。(33歳 女性 会社員)

7位「再生巨流」1票

組織というものを甘く見ていたのかも知れない…。抜群の営業成績を上げながら、スバル運輸の営業部次長・吉野公啓は左遷された。ピラニアと陰口される仕事ぶりが、社内に敵を作っていたのだ。

だが、打ちのめされた吉野は、同じように挫折を味わっている男たちとともに、画期的な物流システムの実現に、自らの再生を賭ける。ビジネスの現場を抉り、経済小説に新次元を拓いた傑作。

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読者の声

主人公はアクが強いですが、挫折からの奮起が見事で、物流業界におけるアイディアが面白かった。周りの人たちが成長していく様が良く、感動する。(45歳 女性 主婦・主夫)

7位「骨の記憶」1票

没落した東北の旧家の嫁のもとに届いた宅配便は51年前に失踪した父の頭蓋骨だった。差出人は、中学卒業後、集団就職で町を出てその翌年に火事に遭って死んだはずの同級生。いったい誰が、何のために―。

隠されていた過去が、昭和の記憶とともに今、明らかになる。人生の光と影を余すところなく描いた力作長篇。

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読者の声

サスペンスぽい所が好みです。どこに結末を落としに行くのか、冒頭で頭蓋骨が送られてくる場面にどう還っていくのかが読めずに、ハラハラしつつ、世の中の真理と不条理の奔流にのまれて一気に読まされました。(19歳 女性 学生)

7位「レイク・クローバー」1票

水道も電気も来ていないミャンマーの僻地で米国最大手のコングロマリットが極秘に行なっていた天然ガス探査。それは企業群全体に莫大な利益をもたらし、米国そのものにとっても対中国戦略の切り札となるはずだった。

発症からわずか六時間で死をもたらし、しかも致死率百パーセントの寄生虫が発生するまでは。

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読者の声

レイク・クローバーで致死率100%の感染が発生して調査するというのが面白く、魅力的なストーリーで緊迫感が出てるのが良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

7位「バルス」1票

ネット通販会社の物流センターでバイトを始めた大学生の百瀬陽一は、派遣労働者の過酷な職場環境と運送業務に忙殺される総合物流企業の苛烈な現場を目の当たりにする。

広がる格差への不満を背景に非正規労働者の待遇改善を訴えて「バルス」と名乗る人物が「テロ」を仕掛けた!国内の物流が滞り、さまざまな産業が打撃を受け始める―。「ネット通販」「宅配便」「非正規労働者」過剰依存に警鐘を鳴らす!時代を先取るビジネス小説の雄による集大成。

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読者の声

現代近未来のネット社会の発達の発達による格差拡大や弱点などが引き起こしそうな問題が自分の考えと共感できた(26歳 男性 無職)

7位「ドッグファイト」1票

物流の雄、コンゴウ陸送経営企画部の郡司は、入社18年目にしてはじめて営業部へ転属した。担当となったネット通販大手スイフトの合理的すぎる経営方針に反抗心を抱いた郡司は、新企画を立ち上げ打倒スイフトへと動き出す。

そのために考え抜いた秘策は、買い物難民を救い、商店街を活性化するとともに、世界に通ずるものだった―。運輸界最大手企業と世界的通販会社、物流の覇権を巡る戦いの火ぶたが、いま切られる! 

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読者の声

社会問題となってる物流とネット通販を題材に大手企業にスカっとする一撃を与える、読んでて気持ちのいい作品です(40歳 男性 パート・アルバイト)

7位「サリエルの命題」1票

悪魔のウイルスの名は「サリエル」。医療に通じ、癒す者とされる一方で、一瞥で相手を死に至らしめる強大な魔力、『邪視』の力を持つ堕天使―。日本海に浮かぶ孤島で強毒性の新型インフルエンザが発生し、瞬く間に島民全員が死亡した。

それはアメリカの極秘の研究データが流出して人工的に作られたという疑いが。テロの可能性が囁かれるうちに、本州でさらに変異したウイルスの罹患者が現れる。

ワクチンもなく、副作用が懸念される治療薬が政府の判断で緊急製造されるが、感染が拡大しても全国民にはとうてい行き渡らない。刻々と事態が変化していくなか、果たしてパンデミックは回避できるのか?

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読者の声

現代社会の抱える問題に切り込んでいて、しかもその内容はテレビでは問題にすることすらタブーになっていることが多い。その問題を的確に描写しています。(42歳 男性 会社員)

7位「ガリバー・パニック」1票

巨人現る!前代未聞の怪事件に自衛隊が出動する大騒ぎとなる。ところが、巨人とコミュニケーションがはかれることが判明した。危害はないとわかった途端、官僚たちは管轄官庁を押しつけあい、一方では金儲けを考えて算盤を弾く者が出てくる。この怪物の正体は何なのか? 究極のエンターテインメント。

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読者の声

九十九里海岸に突如日本人のおじさんが現れるという設定がぶっ飛んでいて面白い。また政治や経済が絡んでいるのも良かった。(46歳 女性 主婦・主夫)

まとめ

いかがでしたでしょうか。楡 周平のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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