横溝正史おすすめ小説ランキング13選【読書好き54人の声を集めました】

横溝正史は、1902年生まれの推理小説家です。実家で薬剤師として従事した後、東京の出版社に勤務。出版社を退社後に専業の作家となりました。

金田一耕助シリーズで有名なミステリー作家で作品数が多く、ドラマ化・映画化した作品も多いです。

今回は、読書好き54人におすすめ小説を1冊選んでもらい、その感想をまとめました。結果をランキング形式で紹介します。

1位「犬神家の一族」14票

信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような条件を課した遺言状を残して他界した。血の系譜をめぐるスリルとサスペンスにみちた長編推理。

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読者の声

金田一耕助シリーズの中でも傑作で、お金持ちの遺言書にとって引き起こされる様々な内容にとても読み応えがあります。(47歳 男性 自営業)

スケキヨの遺体が超有名ですが、トリックやドラマも中々にエグくて、探偵モノの作品における事件のモデルになるのも納得の面白さです。(38歳 男性 無職)

映画化された最初の作品でとても印象的でした。それから小説を読むようになりました。時代背景が暗く、おどろおどろしい連続事件ですが、思わず引き込まれてしまいました。金田一耕助の飄々としたキャラクターが好きです。(58歳 女性 自営業)

金田一シリーズは間違いないが、特にこの作品は登場人物がみんな怪しすぎて面白い。昭和の雰囲気が不気味さを加えてくれる作品です。(54歳 女性 パート・アルバイト)

映画を見た後に小説を読み、小説の方が面白いことに気が付きました。人物描写や習俗など流石です。(45歳 女性 自営業)

映画やドラマで時代を超えて色々な俳優さんが演じてきている金字塔的な作品です。しかし、原作に勝るものはなく、想像力を掻き立て不気味さも増します。犬神財閥の創始者犬神佐兵衛が遺言書に残した複雑な血縁を紐解くのが面白い。(58歳 女性 主婦・主夫)

戦後の混乱期を背景に描いた財閥家のミステリー。主人公の探偵の金田一耕介が真相へ迫っていく過程がポイント。(52歳 男性 会社員)

金田一耕助シリーズで一番有名と言っても過言では無い作品であり、事件が進むにあたっての不穏な空気は他の小説ではなかなか見られないものです。(20歳 女性 学生)

ミステリー小説として楽しむことはもちろん、人間関係の描写が非常に面白く、ミステリー初心者でも楽しめると思います。(29歳 女性 主婦・主夫)

怖さとスリリングなストーリーに引き込まれてしまう魅力的なストーリー(42歳 女性 無職)

顔が分からない恐怖感と、死に方のインパクトなど、色々な衝撃。(34歳 女性 主婦・主夫)

探偵金田一耕助の謎解きの過程が面白いです。。横溝ワールドにゾクゾクさせられます。(63歳 女性 会社員)

中学生の時に国語の先生に薦められて読みました。当時は時代背景などを理解するのがやや難しかったですが、殺害の方法や死体の見せ方に大変衝撃を受けたのを覚えています。特に池にさかさまに放置される死体のシーンは衝撃でした。(44歳 男性 会社員)

昭和初期が舞台のおどろおどろしい内容ですが人間同士の争いや恨みがこれでもかというほど描かれ、殺人シーンは残酷。しかし誰かを助けたり守ったりしたい人の心の中もしっかりと描かれているところがとても素晴らしい作品です。(45歳 女性 主婦・主夫)

2位「八つ墓村」10票

戦国の頃、三千両の黄金を携えた若武者が、七人の近習を従えてこの村に落ちのびた。だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を襲撃、若武者は「七生までこの村を祟ってみせる」と叫び続けながら、七人とともに惨殺された。

その後不祥の怪異があい次ぎ、半年後、落人殺害の首謀者、田治見庄左衛門が家族・村人を切り殺し、自らの首をはねて死ぬという事件が起こった。この事件の死者が八人出たことで、村人は恐怖のどん底にたたき込まれた。村人は落武者の怨念を恐れ、犬猫同然に埋めておいた八人の死骸をとりだすと、八つの墓をたて、明神として祟めることにした。

以来、この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという―。大正×年、田治見庄左衛門の子孫、田治見要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。それから二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った…。

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読者の声

代表作で、何度も映像化されているけれど、原作の怖さは別格であると思う。(58歳 女性 パート・アルバイト)

現代ホラー小説の先駆けであり、金田一耕助が縦横無尽に活躍する冒険小説ともいえる傑作です。(59歳 男性 自営業)

祟りです。戦後の作品なので現在のものとは違い、祟りや言い伝えに妙に説得感のある恐さがあって初めて読んだときは震えました(43歳 男性 自営業)

横溝正史独特の不気味な状況、ストーリーの難解なところ、金田一耕助の風貌から名探偵とは思えないところがよい。(50歳 女性 会社員)

尼子の落ち武者の恨みによる祟りという設定の下、次々と殺人事件が起こっていく様は、とても恐ろしい。(48歳 男性 会社員)

登場人物が特徴的で覚えやすく、内容も面白くて読みやすいです。最後までハラハラドキドキしながらサクッと読めてしまいます。読んだ後に満足感を感じられます。(28歳 女性 主婦・主夫)

小さな村で連続殺人が起きますが祟りと絡ました殺人の動機が、一人の人を愛する愛情からだったというのが意外で好きなポイントです。(53歳 女性 主婦・主夫)

凄惨な事件、奇怪な登場人物、複雑な人間関係、印象的な洞窟のシーン、などが格調の高い文章でまとめられており、子供の本を卒業するのに丁度よい内容であるところが、おすすめポイントです。活字嫌いの克服にもなります。(45歳 男性 パート・アルバイト)

金田一耕助の明快な推理を交えながら人間の情欲や業をこれでもかというぐらいに赤裸々に描いているところがいい。(50歳 男性 会社員)

3位「悪魔の手毬唄」9票

岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村。この地に昔から伝わる手毬唄が、次々と奇怪な事件を引き起こす。数え唄の歌詞通りに人が死ぬのだ! 現場に残される不思議な暗号の意味は?

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読者の声

推理小説が好きな子供でしたが怖がりでもあったので、横溝先生の作品は毎回びびりながら読んでいました。有名なのは犬神家や八つ墓村辺りでしょうが、私はこの作品を一番最初に読んだせいか、一番インパクト(怖がった)覚えがあります。(43歳 女性 自営業)

その地方に伝わる子守唄を異常な連続殺人事件のヒントとした傑作です。(59歳 男性 自営業)

息を尽かせぬくらい連続して殺人が起こるので最後までハラハラできるし、閉鎖的な村の中の情景が鮮明に描き出されているので想像しやすいところ。(40歳 女性 会社員)

私と同じ閉所恐怖症という感から手にしたが、この作品の「鬼首」という土地の別の作家に影響を与えた点で好きな作品です。(43歳 男性 自営業)

閉鎖的な村で起こる殺人事件。まさに横溝正史らしさがふんだんに盛り込まれた名作です。(56歳 男性 自営業)

地方の古い村での旧家同士の先代からの因縁や、若いヒロインたちの多さなどが、不気味なスケール感の中にも華やかさを醸し出しているためです。(40歳 女性 主婦・主夫)

金田一耕助シリーズの中で最も怖い作品だと思います。ぞっとしたい人にはおすすめです。(49歳 男性 自営業)

手毬唄の歌詞どおりに殺人が行われますが、最後の謎解きの場面では悲しみがあふれてきます。老女が重要な役目をしていることは最後までわかりませんでした。(62歳 男性 会社員)

四方八方を山々に囲まれた怪しげな場所で、怪奇な殺人事件が起きて、背筋がゾゾッとするのが、読み応えを感じます。(28歳 男性 会社員)

4位「本陣殺人事件」6票

江戸時代からの宿場本陣の旧家、一柳家。その婚礼の夜に響き渡った、ただならぬ人の悲鳴と琴の音。離れ座敷では新郎新婦が血まみれになって、惨殺されていた。枕元には、家宝の名琴と三本指の血痕のついた金屏風が残され、一面に降り積もった雪は、離れ座敷を完全な密室にしていた……。アメリカから帰国した金田一耕助の、初登場の作品となる表題作ほか、「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」二編を収録。

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読者の声

日本家屋における密室殺人に挑んだ名作です。海外ミステリーには無い日本独特の家屋の構造を利用した密室殺人が描かれます。(42歳 男性 経営者・会社役員)

昭和の独特な仄暗さを纏った雰囲気と事件を通して読者を惹きつけるところなどが良いです。(29歳 女性 パート・アルバイト)

金田一さんがまだ探偵としての自分を確立していなくて、手探りの状態で謎を解明していく姿が新鮮です。(52歳 女性 主婦・主夫)

意外性のあるトリックと事件の真相、更に作品全体にみなぎる日本の山村独特の暗い世界観。(56歳 男性 無職)

どんでん返し、密室のトリックなどが面白かったです。また当時の貞操観念が今とは違うことにも驚きました。(28歳 男性 パート・アルバイト)

有名な金田一耕助シリーズの第1作目です。独特の雰囲気がありますが主人公についてよくわかります。(50歳 女性 会社員)

5位「獄門島」5票

獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。

『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ……』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。

だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与え、今なお燦然と輝く、ミステリーの金字塔! !

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読者の声

前代未聞のトリックが考案され、戦後直後の離島の風俗風景が、描かれている。(56歳 男性 無職)

文章が美しいし雰囲気があるところがいいし、トリックも無理がなく納得できた。(39歳 男性 パート・アルバイト)

時代を超えてもなお感じるおどろおどろしい雰囲気と、驚きの結末。まさかあの言葉が……と膝を打つどんでん返し。(29歳 男性 会社員)

好きというより、強烈な印象が残っている作品です。殺し方が残酷で、しかも俳句になぞらえている。実はこの殺人は無意味だったとわかるラストも衝撃的でした。(55歳 女性 パート・アルバイト)

金田一耕助シリーズの2作目です。人の確執と欲望、閉鎖的な空間がもたらす悲劇が、推理小説によって解説されていると感じました。古典的な作品であるからこそ、純粋なミステリー作品の魅力だけを味わえる点も魅力的です。(27歳 男性 会社員)

6位「真珠郎」2票

鬼気せまるような美少年「真珠郎」の持つ鋭い刃物がひらめいた!浅間山麓に謎が霧のように渦巻く。無気味な迫力で描く、怪奇ミステリーの最高傑作。

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読者の声

由利麟太郎という探偵が、とても魅力的で物語です。謎めいた真珠郎の雰囲気がなんとも言えません。(45歳 女性 自営業)

金田一耕助シリーズしか知らない人にお勧めしたいおどろおどろしい横溝ならではの探偵推理が味わえる一作です。(52歳 男性 無職)

6位「女王蜂」2票

絶世の美女、源頼朝の後裔と称する大道寺智子が伊豆沖の小島……月琴島から、東京の父のもとにひきとられた十八歳の誕生日以来、男達が次々と殺される! 開かずの間の秘密とは……?

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読者の声

悲壮感ある場面もありましたが、とてもロマンチックな作品です。(29歳 男性 会社員)

別館にある開かずの間にある死体など、ゾワゾワワクワクする横溝ワールドを余すことなく体験できる名作です。(43歳 女性 自営業)

7位「雪割草」1票

読者の声

戦時下の中、1人の女性が様々な運命に翻弄されつつ、最後には小さいながらも幸せを掴むストーリーで切ない家庭小説です。(43歳 男性 自営業)

7位「山名耕作の不思議な生活」1票

家並みもまばらな田舎くさい町の片隅に、十度ばかり往来に傾いたみすぼらしい家がある。その家には、天井がわりに設えた奇妙な棚があった。これこそ、あの有名な奇人山名耕作の住まいである。

洗いざらしの浴衣によれよれの帯を締めたその装いは、至極この部屋に調和する。だが、頭をきれいに刈り込み、顔もきれいにそり、爪にはマニキュアを施す凄じさ。その彼が恋愛をしているらしく、私は大変興味を持った……。横溝文学の原点を探る初期短編傑作選〈昭和編〉!

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読者の声

オチがすごい。発想がバカバカしすぎて現代の人には思いつかないと思う。(50歳 女性 自営業)

7位「殺人鬼」1票

あの晩、私は変な男を見た。黒い帽子を被り、黒眼鏡をかけ、黒い外套を着たその男は、義足で、歩くたびにコトコトと不気味な音を立てていた。そして男は何故かある夫婦をつけ狙っていた。彼の不審な挙動が気になった私は、その夫婦の家を見張る。

だが、数日後、その夫のほうが何者かに惨殺されてしまい―。表題作「殺人鬼」をはじめ、「百日紅の下にて」も収録した短篇集。名探偵・金田一耕助が四つの事件に迫る。

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読者の声

タイトルにインパクトがあります。怪奇小説の雰囲気を十分に感じながら展開を見守ることができます。(33歳 男性 自営業)

7位「恐ろしき四月馬鹿」1票

四月一日の朝、M中学寄宿舎内で恐ろしい事件が起きた。学生の一人が自室で、何者かに殺されたらしいのだ。現場は惨澹たる有様で、机は覆り、インクが流れ、破壊された石膏細工の破片が部屋一面に飛び散っていた。そして夜具の白いシーツには、ベットリしみついた生生しい血潮が!

しかし不思議なことに、肝心の死体が部屋のどこにもなく、また夜中に物音を聞いた学生は一人としていなかった……。処女作「恐ろしき四月馬鹿」を初めとした横溝正史初期短編傑作選(大正編)!

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読者の声

短編集であるので、サクサク読み進めることができるのが大変魅力的です。(25歳 男性 学生)

7位「仮面劇場」1票

瀬戸内海のまっただなかに木の葉のように浮かぶ一艘の小舟。だが、その上にしつらえた大きなガラスの柩の中には、一人の美少年が身動きもせず横たわっていた!

助け出された少年が盲聾唖の三重苦とわかった時、ひどく同情した富裕な未亡人が彼を引きとった。しかし、それが恐ろしい連続殺人事件の発端になろうとは……。無気味な背景に潜む見事なトリック。横溝正史の傑作本格推理、他2編収録。

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読者の声

魅力としましては、実際にテレビドラマとして放送したいた事もあり読みやすさがありました。(31歳 男性 会社員)

7位「悪魔が来りて笛を吹く」1票

世の中を震撼させた青酸カリ毒殺の天銀堂事件。その事件の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消した。「これ以上の屈辱、不名誉にたえられない」という遺書を娘美禰子に残して。

以来、どこからともなく聞こえる“悪魔が来りて笛を吹く”というフルート曲の音色とともに、椿家を襲う七つの「死」。旧華族の没落と頽廃を背景にしたある怨念が惨殺へと導いていく――。名作中の名作と呼び声の高い、横溝正史の代表作!!

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読者の声

有名な金田一耕助シリーズで映画化もされている横溝正史の代表作ですが、どうしてこんなことが思いつくのだろうというストーリーで一気に読んでしまいます。(51歳 女性 パート・アルバイト)

まとめ

いかがでしたでしょうか。横溝正史のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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