真山仁おすすめ小説ランキング13選【読書好き34人の声を集めました】

真山仁は経済小説を書く作家です。投資ファンドの企業買収や原発事故など、社会や経済に関連した国内の問題事を題材として執筆活動を続けています。

読書好き34人にアンケートをとって、真山仁の作品の中からおすすめ1冊選んでもらいました。投票が多かった順に感想とともに紹介していきます。

「ハゲタカ」15票

バブル崩壊から15年余り。「失われた10年」を経てもなお、日本を覆う混沌の闇が晴れる気配はない。ただ一つ、誰もが知っているのは、このままでは日本は確実に死に絶えていくということだけ。そして、グローバルスタンダードの名の下、外国資本が雪崩を打って日本に来襲。日本の命運を大きく左右するまでに至っている。

ある人は、彼らを“救世主”と歓迎し、ある人は、彼らを“悪魔”と怖れる。彼らの名は、「ハゲタカ」。傾き始めた企業に死の臭いをかぎつけ、彼らの債権や株を安く買い漁ると、一気に買収へと乗り出す神出鬼没の集団。銀行では、再生不可能な企業を僅か5年足らずで蘇らせ、何処へともなく飛び去っていく。

彼らにとって大切なことは、ただ一つ。「安く買って、高く売る」こと。

彼らが飛び立った後には、時に屍の山が残り、時に見まごうばかりの光り輝く企業が出現する。果たして「ハゲタカ」とは、何者なのか。情け容赦なく利益を吸い取るただの略奪者なのか。それとも、日本に奇跡の復活を遂げさせてくれる白馬の騎士なのか―。

「BOOK」データベース

読者の声

真山先生の小説の中ではメジャーな方なので、経済小説初心者にもハマれると思います。(39歳 女性 無職)

なぜ日本人は会社経営がなかなか成功しないのかを、真っ向から描いているところです。(45歳 女性 自営業)

この作品はシリーズでもありながら、どこから読んでも楽しめるのが特徴です。(42歳 女性 無職)

経済小説は苦手なのですが「ハゲタカ」は友人に強く勧められ、重いハードカバーを抱えながら読みました。正直難しい部分もありましたが、これは面白かった。フィクションとはいえ、実在の企業がモデルになっていたりするので生々しく、駆け引きにドキドキしながら読み切りました。(50歳 女性 主婦・主夫)

バブル崩壊後の企業買収のことがリアルに描かれています。上下巻あるのですが、はじめは経済のことが良く分からないくて読むのに苦労したのに、どんどんのめりこんでいってスラスラ読み終えました。日本、世界の経済について、未来について考えさせられます。(37歳 女性 会社員)

金融ものなので専門用語や難しい単語も多いが、主人公の人間性やダークな世界観に飲み込まれ、時間を忘れて一気に読んでしまいました。(33歳 男性 自営業)

この小説なのですが、経済影響のこい小説です、投資家からお金募り、経済まわしていく小説です。(37歳 女性 パート・アルバイト)

ディテールに拘った経済事案の描写とそこに浮かび上がる人間の欲望の果てしなさ。(56歳 男性 無職)

ファンドの世界や銀行の闇といった社会のお金の流れが分かり、30代ぐらいのサラリーマンにはお勧めです(40歳 男性 会社員)

ハゲタカファンドを題材としていて、経済小説として学べるところが多いです。(44歳 男性 無職)

経済小説としてはピカイチだと思います。海外ファンドと邦銀との攻防が面白いです。(50歳 男性 自営業)

ファンドという自分にはあまり縁のない世界で、難しそうに思えていたのですが読み進めていくうちにクールなようでいて熱い人間関係の面白さが苦手かもと思っていたのも忘れ、最後まで読んでしまいます。(41歳 女性 会社員)

法の穴をついた企業買収などの「裏」と呼ばれる世界について、とても詳しく記載された内容をすごく面白く読むことができます。(47歳 男性 自営業)

企業の買収をテーマにした作品であり、モデルがあるといわれているので、現実感があり経済、社会について勉強にもなります。(62歳 男性 会社員)

個人的には経済小説のパイオニアだと思っています。このほかにもいくつか作品がありますがなんといってもこれが1番現実に近くて面白いと思います。(47歳 男性 会社員)

「マグマ」3票

外資系投資ファンド会社勤務の野上妙子が休暇明けに出社すると、所属部署がなくなっていた。ただ1人クビを免れた妙子は、支店長から「日本地熱開発」の再生を指示される。なぜ私だけが? その上、原発の陰で見捨てられ続けてきた地熱発電所をなぜ今になって―?

政治家、研究者、様々な思惑が錯綜する中、妙子は奔走する。世界のエネルギー情勢が急激に変化する今、地熱は救世主となれるか!?次代を占う、大型経済情報小説。

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読者の声

次世代エネルギーの開発に政治的・経済的問題を絡めた、新しい感覚の経済情報小説です。(59歳 男性 自営業)

地熱発電と言うメジャーでない発電方法に取り組むのに、どれほどの規制があるのかが勉強になる点です。(31歳 男性 会社員)

地熱発電と原発の問題に脱原発をめぐるドキュメンタリーを読んでいる気分になれ勉強なりました。(48歳 女性 主婦・主夫)

「ハゲタカ・レッドゾーン」3票

莫大な外貨準備高を元手に、中国が国家ファンド(CIC)を立ち上げた。若き買収王・賀一華は日本最大の自動車メーカー・アカマ自動車を標的にする。さらに鷲津政彦を誘い出す。「一緒に日本を買い叩きませんか」。日本に絶望した男はどう動くのか。産業界の中枢に狙いをつけた史上最大の買収劇が始まった。

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読者の声

大森南朋主演で映画化されたハゲタカシリーズの中でも最も好きな作品。中華ファンドを相手に国産自動車メーカーとホワイトナイトとして戦う鷲津や、かつての敵だった芝野・飯島がアカマ救済のため、協力して戦うシーンは胸熱です。(44歳 男性 会社員)

ハゲタカシリーズで、中国モノ。当時、時代にあっており、想像を掻き立てられて一番ワクワクした。(49歳 女性 会社員)

買収を扱う小説の中は数あれど、壮大すぎるほどの規模で圧巻です。(43歳 女性 主婦・主夫)

「虚像の砦」2票

中東で日本人が誘拐された。その情報をいち早く得た、民放PTBディレクター・風見は、他局に先んじて放送しようと動き出すが、予想外の抵抗を受ける。一方、バラエティ番組の敏腕プロデューサー・黒岩は、次第に視聴率に縛られ、自分を見失っていった。二人の苦悩と葛藤を通して、巨大メディアの内実を暴く。

「BOOK」データベース

読者の声

真山さんの作品はいつも描写の深さとテンポの良い展開で楽しめます。(22歳 男性 会社員)

テレビ業界を細かく描いた内容でショッキングな出来事が多かったです。実際の業界と比較してやはり視聴率との戦いがあるのかと考えさせられます。(29歳 男性 無職)

「神域」2票

脳細胞を蘇らせる人工万能幹細胞「フェニックス7」それは人間の尊厳を守るために生み出されたはずだった。国家戦略の柱としたい日本政府は一刻も早い実用化を迫る。再生細胞による医療が普及すれば、人は永遠の命を手に入れるかも知れない―。しかし、本当に細胞は安全なのだろうか。

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読者の声

世の中の注目を集めたiPS細胞や認知症の治療についての問題点をテーマに掲げており、考えさせられる内容なのでおすすめしたいです。(31歳 女性 主婦・主夫)

読めば読むほど面白くなっていき、医療という物について考えさせられました。(19歳 男性 学生)

「当確師」2票

莫大な報酬と引き換えに、当選率99パーセントを約束する敏腕選挙コンサルタント、聖達磨がこのたび引き受けたのは、最近、大災害時に備えた首都機能補完都市に指定された政令指定都市・高天(たかあま)市長選挙で、現職市長を打倒するというミッション。

金、権力、検察、洗脳、服従、プロパガンダ。あらゆる手段を講じてのし上がり、今の地位を築いた現職の鏑木次郎の三選阻止のため、聖は、意外な人物を候補に擁立し、鉄板の市長の牙城に挑むが―。

圧倒的な現職有利の中、身内をも分断し、裏切りに裏切りを重ねて壮絶化する高天市市長選挙。果たして次期市長に選ばれるのは?そして日本の民主主義の未来は―!?

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読者の声

選挙戦の裏側を描いた作品です。出てくる登場人物が、みな、ちょっと複雑な背景を抱えてたりしていて、とても面白かった。(47歳 女性 パート・アルバイト)

身近ではあるけどもなかなか詳細を知らない「選挙」に関して、ストーリーを追いながら理解を得ることができる。(29歳 男性 会社員)

「そして、星の輝く夜がくる」1票

東日本大震災から三年の月日をかけ紡ぎ出された希望と祈りの物語。著者自らが体験した阪神・淡路大震災。そして2011年3月11日。被災地の小学校を舞台に描かれる「六つの願い」。

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読者の声

震災後をテーマにした小説。震災の影響を受けた人々の生き様の表現しているところが、読みどころです。(52歳 男性 会社員)

「ハゲタカ4.5スパイラル」1票

天才発明家の藤村が急逝した。芝野に事業再生家として歩むきっかけを与えた恩人だった。彼の遺した町工場は経営危機。芝野は専務を引き受け、再生に乗り出す。地元の金融機関やファンドに翻弄され、苦境の渦に。鷲津をも巻き込んで芝野は捨て身の最終戦を仕掛ける。もうひとつの「ハゲタカ」ストーリー!

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読者の声

ハゲタカシリーズは沢山有りますが特に今おススメです。天才発明家が急逝。芝野に事業再生家となるきっかけをくれた恩人。彼の遺した町工場は経営危機。芝野は専務を引き受け、再生に乗り出す物語です。経営危機によりもう駄目かと思わせるところからもがき這い上がる姿の描写が必見でおススメです。(44歳 男性 自営業)

「プライド」1票

異端の官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。期限切れ食材を使った確信犯の真意に迫る表題作。英国ミステリを思わせる苦い人間ドラマと意外な結末の「暴言大臣」…。

現実の社会事象に着想を得て、人物の深層心理までも描き込んだ「社会派心理小説」と呼ぶべき極上のフィクション全六編。働くために、そしてこんな時代を生き抜くために、絶対に譲れないものの姿を追い求めた著者渾身の作品集。

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読者の声

収録されている短編のいずれも、人間の深層心理を丹念に描いており、読後の既視感が素晴らしい。(47歳 男性 会社員)

「ベイジン」1票

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2008年8月8日、五輪開幕に沸く中国・北京。メインスタジアムでは、世界最大規模の原子力発電所「紅陽核電」から、運転開始を伝える光が届いた。だが、それは、世界中の人々の命をおびやかす、絶望的なクライシスの始まりだった…。

時は遡り、2005年。大亜重工業の田嶋伸悟は、大連郊外に建設する「紅陽核電」の技術顧問として参画するため、中国に到着。同じ頃、中国共産党中央紀律委員会の〓(とう)学耕は、中国側の責任者として同地に赴く。

〓(とう)には、大連市での党要人の汚職摘発という“密命”も課されていた。二人は、さまざまな困難に遭遇しながらも、核電完成のために悪戦苦闘を続ける。そして迎えた五輪開会式当日、田嶋は本格送電の直前に事故の予兆を感じ、〓(とう)に運転中止を訴える。だが、〓(とう)は田嶋の拘束を命じた―。

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読者の声

日本ではなく中国が舞台の作品なので、中国での職場の独特な人間関係のリアルさなどを垣間見ることができます。(19歳 女性 学生)

「売国」1票

特捜部に赴任した気鋭の検察官・冨永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遥。ある汚職事件と友の失踪がつなぐ二人の運命。正義とは何か?国益とは何か?超弩級の謀略小説。

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読者の声

バブル崩壊後、衰退の一途を辿ってきた日本に残された唯一の誇りである宇宙開発技術を巡る日米の攻防を描いた力作です。(50歳 女性 自営業)

「標的」1票

特捜検事・冨永真一のもとに、初の女性総理候補、越村みやび厚労相に関する情報提供者が現れる。超高齢社会に突入する日本。福祉行政の隙間で利権を狙う者、政界の権謀術数、ぶつかり合う検事と記者それぞれの正義。息もつかせぬ物語の結末は!?『コラプティオ』『売国』に続く「権力と正義」シリーズ第三弾! 

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読者の声

秘密のベールに包まれている日本最強の捜査 機関・東京地検特捜部の捜査の流れを徹底的 に掘り下げることにこだわった作品。(27歳 女性 会社員)

「黙示」1票

東京の高級住宅街・松涛で窃盗事件発生との報を聞き、萩尾警部補は相棒の秋穂と現場に向かった。被害者でIT長者の館脇によると、盗まれたのは神から与えられたという伝説をもつ「ソロモンの指輪」で、四隠円かけて入手したものだという。

キュレーターの音川は、指輪の盗難に暗殺教団が関わっており、館脇が命を狙われていると指摘。古代文明に精通した探偵・石神が館脇の警護につくが―。

「BOOK」データベース

読者の声

ハゲタカシリーズではなく、あえて別作品を…。農薬を散布するヘリが墜落した事件が発端で、農薬の危険性や蜂群崩壊症候群の因果関係など、社会問題にメスを入れるところです。(25歳 男性 自営業)

まとめ

いかがでしたでしょうか。真山仁おすすめの小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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