大沢在昌おすすめ小説ランキング26選【読書好き45人の声を集めました】

大沢在昌はハードボイルド小説を書く作家です。1979年に「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビューしました。しかし、デビュー直後はハードボイルド小説があまり売れない時代で、大沢在昌も日の目をみることがなかなかありませんでした。

新宿鮫シリーズでヒット作品をとばしたり、文学賞を受賞したりし、ハードボイルド作家としての地位を確立しました。

小説好きの方にアンケートをとり、多数の作品のなかからおすすめの1冊を選んでもらいました。感想と合わせてその結果をランキング形式で紹介します。

1位「新宿鮫」13票

ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく―。

「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。突き止めた工房には、巧妙な罠が鮫島を待ち受けていた!絶体絶命の危機を救うのは…。

超人気シリーズの輝ける第一作が新装版で登場!!長編刑事小説。

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読者の声

主人公の鮫島の格好良い所を含めて登場人物が全て魅力的で世界観に引き込まれてしまいます。(44歳 男性 無職)

大沢在昌の出世作!主人公の鮫島が男前で痺れます。新宿のリアルな息遣いや、犯罪に絡む濃厚な人間ドラマも魅力的です。(35歳 女性 無職)

内容が面白く読みやすいので推理小説好きな人にはオススメです。(33歳 女性 会社員)

主人公の一匹狼の刑事と周囲の人間の人間模様が自分の環境と似ている点が好きなポイントです。、(54歳 男性 会社員)

警察組織などの背景的な部分は淡々と書かれているのですが、人物描写がとても生き生きとしています。登場人物が魅力的に描かれていて、主人公に着目して一気に読んだ後に、今度は脇役に注目しながら読み直すような作品です。警察小説が好きな方におすすめです。(35歳 女性 主婦・主夫)

闇社会から「新宿鮫」と恐れられる刑事の物語。 キャリアでありながら警察の内部抗争に巻き込まれ、新宿署に左遷させられた過去を持ちながら、捜査は常に単独である独特な孤独感と新宿のアンダーグラウンドの描写が面白く描かれています。そこがおススメです。(44歳 男性 自営業)

当時の新宿の街のリアリティがしびれる。日常の紙一重にある闇の世界をのぞけます。(46歳 男性 会社員)

新宿署の鮫島警部、通称「新宿鮫」が新宿・歌舞伎町の裏社会を舞台に、ヤクザや黒組織にかかわる事件や警察内部の派閥抗争に対しても己の正義と信念を通して男として警察としての生き方を魅せるハードボイルド作品。(44歳 男性 会社員)

誰もが一度は憧れる孤高の刑事を疑似体験できます。鮫と形容される程の優秀なデカでありつつ、独りで闘う彼の孤独と信念に痺れっぱなしです。(27歳 男性 会社員)

大沢在昌さんと言えば…なTHEハードボイルドな小説です。警察内部の闇が恐ろしいです。(37歳 女性 会社員)

昭和の背景を元にハードボイルドに生きる生き様が面白いと思います。(49歳 男性 会社員)

ただの警察小説ではなく、人との関わり合いがとても丁寧に描かれており、読み進めるうちに感情移入をしてしまう、読み応えのある小説。理解者が少ない中、信念を持って立ち向かう姿はかっこいいの一言。(38歳 女性 主婦・主夫)

主人公の鮫島が何よりも魅力的。警察でありながら群れずに1人で巨悪に立ち向かう様は本当にワクワクさせてくれる。(29歳 男性 会社員)

警察組織に反抗して敵を追い詰めていくハードボイルドであるが、テンポがよいのでわくわくしながら読めるところが良いです(62歳 男性 会社員)

「ダブル・トラップ」3票

政府機関の優秀な諜報員でありながら、裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男・加賀哲。高級クラブの経営者として静かな人生を送っていた彼のもとに、助けを求める声が録音された一本のカセットテープが届いた。

声の主は共に組織を追われた同僚・牧野。そして自身も何者かに襲われた。牧野のもとへ向かう加賀の胸に、過去の苦い事件が蘇る…。ベストセラー作家の処女長篇。

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読者の声

初期の作品ですが、物語のテンポやスリリングな展開が読み進めやすく一気に読んでしまう。後に大沢のファンになった人にもおすすめです。(48歳 男性 会社員)

文章が比較的あっさりして読みやすく、 ハードボイルド小説初心者におすすめの作品(27歳 女性 会社員)

元は政府機関の優秀なスパイが、再び事件の真相に迫っていくハードボイルド作品です。(52歳 男性 会社員)

「無間人形 新宿鮫4」2票

手軽でお洒落。若者たちの間で流行っている薬「アイスキャンディ」の正体は覚せい剤だった。密売ルートを追う鮫島は、藤野組の角を炙り出す。さらに麻薬取締官の塔下から、地方財閥・香川家の関わりを知らされる。

薬の独占を狙う角、香川昇・進兄弟の野望…。薬の利権を巡る争いは、鮫島の恋人・晶まで巻き込んだ。鮫島は晶を救えるか!? 直木賞受賞の感動巨編! 長編刑事小説。

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読者の声

主人公鮫島と恋人青木晶との関係。普段はハードボイルドな鮫島が意外と文学趣味があり、晶を大切に思ってる。その落差に惹かれます。(53歳 男性 自営業)

この作品は人気シリーズ新宿鮫の4作目に当たりますが。今回は主人公の恋人が麻薬密売グループにさらわれてしまうという事件があり。助け出せるのかとハラハラドキドキさせられました。(42歳 男性 自営業)

「ライアー」2票

穏やかな研究者の夫。素直に育った息子。幸せな家庭に恵まれた神村奈々の真の姿は対象人物の「国外処理」を行う秘密機関の工作員だ。

ある日、夫が身元不明の女と怪死を遂げた。運命の歯車は軋みを立て廻り始める。次々と立ちはだかる謎。牙を剥く襲撃者たち。硝煙と血飛沫を浴び、美しき暗殺者はひとり煉獄を歩む。

愛とは何か―真実は何処に?アクション・ハードボイルドの最高傑作。

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読者の声

母親の心情や気持ちの変化がリアルで面白いです。ハードボイルド小説で洋画のようなムードと緊張感が味わえます。(29歳 男性 無職)

女性が活躍するハードボイルド作品だというところが、この作品の魅力です。(45歳 女性 自営業)

「アルバイト探偵」2票

冴木涼介は六本木の私立探偵。ずぼらで女好きの不良親父だがヒゲの似合う顔つきで見てくれは悪くない。一人息子の隆はツッパリにもオタクにもならず適度な不良する高校生だが事件があれば親父が最も信頼するパートナー、アルバイト探偵としてバイクを飛ばす。美人家庭教師麻里さんが持ち込んだ依頼とは。

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読者の声

テンポよく読める親子探偵活劇です。キャラクターが立っているので読みやすいです。(42歳 女性 会社員)

アルバイト探偵シリーズの第一作目で、高校生が父親と一緒に探偵業を行うという設定です。絶対あり得ない設定やストーリーなのですが、だからこそ気軽に読める、軽いノリのハードボイルド小説です。2人の成長が気になって、次作が楽しみになり、ハマります。(37歳 女性 会社員)

「炎蛹 新宿鮫5」2票

外国人娼婦殺害の現場に、植物防疫官の甲屋が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫「火の蛹」が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。鮫島は甲屋とともに、娼婦殺害に関わるイラン人の行方を追う。その男は、鮫島が内偵を進めていた窃盗グループの一員でもあったのだ。放火、拉致監禁…。さらに燃え広がる事件に、鮫島が立ち向かう! 

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読者の声

いつも単独で捜査を進める鮫島が、海外から持ち込まれた害虫を探す植物防疫官とともに捜査にあたり、テンポよく進む物語が心地よく読めます。殺人、連続放火事件、害虫の行方とハラハラする案件が続き、それがすべて絡み合っていて息つく暇もないほど一気に読みました。(47歳 女性 主婦・主夫)

放火、海外からの害虫という一見全く関係のなさそうな事件を、違和感なく見事にブレンドさせた一作だからです。(25歳 男性 自営業)

「毒猿 新宿鮫2」2票

凄腕の殺し屋・毒猿が新宿に潜入。彼を裏切った台湾マフィアのボス・葉が標的だ。孤独な毒猿に心惹かれた奈美は、その復讐劇に呑み込まれていく…。台湾の敏腕刑事・郭とともに、毒猿の爪痕を追う鮫島。葉を匿う暴力団・石和組と毒猿の全面対決が迫る!新宿御苑を舞台にした決戦の果ては!?そして奈美の運命は!?シリーズ最強の敵が鮫島の前に立ちはだかる。

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読者の声

凄腕の暗殺者が台湾マフィアのボスを追い、それを鮫島が追うというドキドキの展開が好きです。(43歳 女性 主婦・主夫)

小説を読んでいて、アクション映画を見ている感覚になったのは、これが最初で最後なぐらいすごかったです。(44歳 男性 会社員)

「烙印の森」1票

芝浦の人気のない運河沿いに佇むBAR『POT』。毎夜、ここに集う様々な人間たち。ハイテク機械の改造マニア。元傭兵、ニューハーフの元ムエタイ選手。そして私は、犯罪現場を専門に撮り続けるカメラマンだ。

私が犯罪、それも殺人現場にこだわるのは、ある目的で“フクロウ”と呼ばれる殺し屋に会う為だ。この殺し屋は、自分が手掛けた仕事の後、必ず現場に現れるらしい…。

そして、『POT』のメンバーと私は、ある事件からこの静謐なる殺人者に狙われるようになったのだが―。

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読者の声

大沢先生といえば大部の超ハードボイルド作品のイメージがありますが、こちらは1冊で完結し、ハードすぎないので、大沢入門にオススメできると思います。(28歳 女性 会社員)

「狼花 新宿鮫9」1票

大麻所持で逮捕されたナイジェリア人の取調べにあたった鮫島は麻薬ルートの捜査に乗り出し盗品を専門に売買する泥棒市場の存在を突き止める。

そこで鑑定人として働く中国人美女・明蘭。その背後には鮫島の宿敵・仙田の存在が。鮫島と同期の香田は外国人組織の撲滅のため暴力団と手を組むことを画策していた。泥棒市場の存在を巡って、さまざまな思惑が渦巻く!長編刑事小説。 —

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読者の声

スリリングで意外性のあるストーリー展開と、そこはかとなく漂う人間の悲しさ。(56歳 男性 無職)

「野獣に駆けろ」1票

元傭兵部隊の兵士であった圭介は、いまは六本木の遊び人として享楽的で退屈な日々を送っている。だが、新作をめぐって脅迫されているという老作家のボディガードを友人から頼まれた夜から、そんな生活は一変した。

友人が殺され、圭介は老作家をつけ狙うプロの殺し屋と闘うことになる。やがて「兵士」としての血が蘇り―。自らの誇りのために命を賭ける男たちを描く、傑作ハードボイルド。

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読者の声

硬派な世界観の中にも、色気が感じられて、背筋からゾクゾクします。(39歳 女性 無職)

「夜明けまで眠らない 」1票

タクシー運転手の久我は、血の匂いのする男性客を乗せた。かつてアフリカの小国で傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。客は車内に携帯電話を残して姿を消した。その携帯を奪おうとする極道の手が迫り、久我は縁を切ったはずの激しい戦いの中に再び呑まれていく。疾走感みなぎる傑作ハードボイルド!

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読者の声

これぞ「大沢ワールド全開の作品で、最後まで一気に読み進めることのできる作品です。(50歳 女性 自営業)

「無病息災エージェント」1票

世界各地に支社を持つ国際的なガードマン会社(V・G・S)の日本支社長のクリスは、日英の混血でハンサムな青年。ところが遊び好きで仕事大嫌い人間ときているから、美人秘書の慶子は気を抜いていられない。

一兆ドルの頭脳を持つエレクトロニクスの権威、毛生え薬の秘密を抱えた薄ハゲの元C・I・A局員など、世界からやってくる要人をめぐって巻き起る騒動―。洒落た感覚で描くユーモア・サスペンス。

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読者の声

イギリス人と日本人のハーフの青年である主人公が東京でスパイ活動して事件を解決していくところがスリリングで面白いです。(49歳 女性 無職)

「魔女の封印」1票

特殊能力を活かし、裏のコンサルタントとして生きる女・水原は、旧知の湯浅に堂上という男の調査を依頼される。実は堂上の正体は新種の頂点捕食者―人のエネルギーを摂取して生きる―であることが判明し、さらに中国で要人暗殺に係わった頂捕が日本に潜入しているという。そんな折、水原と接触した堂上が行方を絶つ。

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読者の声

現実世界にはありえないことを、あり得るかもと錯覚させるはらはら感に毎回はっとさせられます。(19歳 女性 学生)

「北の狩人」1票

巨大暴力団の総長が死んだとき、ひとりの男が出現する。中国マフィアが動き、新宿署の刑事は不穏な空気を感じとる。男が追い詰める獲物は何なのか、男の正体は誰なのか―。アスファルトを駆け抜ける、新しいヒーローがここに誕生する。

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読者の声

この作品は今では授業等で取り扱い甲斐があるとも言われている作品です。(42歳 女性 無職)

「氷舞 新宿鮫6」1票

西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。鮫島は、事件の鍵を握る平出組の前岡を追うが、公安警察からの横やりが入る。背後には元公安秘密刑事・立花の影が―。

捜査の過程で鮫島は、美しく孤独な女・杉田江見里と出逢い、惹かれていく。鮫島が事件の核心に迫っていくと、警察の暗部が明らかに―。圧倒的なスケールで物語が展開するシリーズ第6弾。

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読者の声

他のシリーズ作品より、人間ぽい鮫島が描かれる所がおすすめです。(42歳 男性 自営業)

「心では重すぎる」1票

私立探偵・佐久間公のもとに、失踪した人気マンガ家を探す依頼が舞い込んだ。調査を進める一方で佐久間は、薬物依存者の更生施設「セイル・オフ」にいる少年、雅宗のため、ある女子高生に接触しようと試みる。雅宗はその彼女に飼い慣らされ、支配されている様子だった。しかも、誰もがその美少女を魔女と呼び恐れていて…。

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読者の声

ハードボイルドなところがよい。ミステリーのジャンルでありながらアンダーグラウンド要素もあり他にはない魅力がある一冊です。(29歳 男性 自営業)

「鮫島の貌(かお)」1票

新宿署に異動直後、上司となる桃井と鮫島との出会い。飛び降り自殺を図ろうとした少年と関わる晶。鮫島の宿敵・仙田、鑑識官の藪…。シリーズに登場する個性的な人物たちの意外なエピソードから、人気コミックの主人公である両津勘吉や冴羽〓(りょう)との共演まで。孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が垣間見える短編が勢揃い。

「新宿鮫」にしかない魅力が凝縮された全10作品。

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読者の声

著者の金字塔的代表作「新宿鮫」に登場する主要キャラクターの意外な面を知ることのできる短編集です。(59歳 男性 自営業)

「罪深き海辺」1票

財政破綻寸前の港町に全財産を寄付し、亡くなった大地主。六年後、遺産相続人の干場という青年が突如現れた。激化する暴力団の抗争、露見する進出企業の陰謀、そして相次ぐ不審死…。干場の登場により街に隠れていた毒虫たちが動き出す。本当の悪は誰か?定年間際の刑事・安河内が命をかけて真相に挑む。

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読者の声

大沢在昌のハードボイルドな展開が盛りだくさんで、ハラハラドキドキしながらいっきに読んでしまいました。(43歳 男性 自営業)

「砂の狩人」1票

暴力団組長の子供を狙った連続殺人。容疑者を射殺した過去を持つ元刑事に、警察庁キャリア直々で捜査依頼が来た。彼が新宿に舞い戻ったとき、暴力団、殺人集団、不法滞在者、現場警官、警察上層部が入り乱れ、銃弾飛び交う「戦争」が始まった! 元刑事は真相に辿り着けるのか?

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読者の声

新宿という東京アンダーグランドの世界観をいかに表されていくのか数々の登場人物により表現されていました。反社会的勢力、中国人勢力、更には警察組織までの争いがどんどんと勢いよく繰り広げられていきます。また文章とは思えないほどスリリングさやスピード感もあり、楽しむことが出来ました。(46歳 男性 会社員)

「海と月の迷路」1票

わずかな土地に五千人以上が暮らす、通称「軍艦島」と呼ばれる炭鉱の島で、昭和三十四年、少女の遺体が見つかった。島に赴任したばかりの警察官・荒巻は少女の事故死を疑い、独自に捜査を開始。島の掟を前に、捜査は難航するが、予期せぬ人物の協力によって、有力な証拠にたどりつく―。吉川英治文学賞受賞作。

「BOOK」データベース

読者の声

軍艦島を舞台にした殺人事件の長編サスペンスです。閉鎖的な島で新米警察官が推理する過程が面白いです。(50歳 女性 会社員)

「欧亜純白 ユーラシアホワイト」1票

ロシア、中国、日本──壮大なスケールで繰り広げられる日米麻薬潜入捜査官の激烈な戦い。全原稿枚数2000枚! イッキ読み必至のノンストップアクション!

チャイナホワイトとは中国を経由して香港からアメリカへ持ち込まれるヘロインのことだ。一九九七年、世界最大のヘロイン輸出ターミナル香港は各国の犯罪組織が盤踞する一大拠点だった。

ロシアマフィア、蛇頭、日本の広域暴力団、そして、麻薬ビジネスを新たに牛耳ろうとする謎の男“ホワイトタイガー”……。

激変する麻薬組織の勢力図の中で、台湾ルートを追っていた麻薬取締官三崎は何者かに襲われ拉致された!

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読者の声

「ホワイトタイガー」の周囲で行われる犯罪グループ間の抗争と、それに立ち向かう捜査官の戦いぶりがスリリングです。ちょっと頭を使う部分もあるかもしれませんが、話のスケールの大きさにどんどん飲み込まれていきます。(39歳 女性 パート・アルバイト)

「雨の狩人」1票

新宿の地下格闘技場で起こった射殺事件は、多発する死亡事件の氷山の一角にすぎなかった。警察、ヤクザからも嫌われる新宿署刑事佐江は、背景に大掛かりな謎のプロジェクトが進行していることに気づく。その彼もまた、暗殺者に命を狙われる。ヒートアップする新宿に降る雨は誰の頬を濡らすのか?

「BOOK」データベース

読者の声

文章のテンポがよく、躍動感に溢れています。読み手に飽きさせる隙を与えないのは流石です。サブストーリーが本編に集約されていく心地よさが読んでて爽快感を与えます。(32歳 男性 会社員)

「悪夢狩り」1票

ベトナム戦争以降、米国が極秘に開発を進めていた恐るべき生物兵器―『ナイトメア90』と名付けられたその薬は、大脳を刺激し人間が眠らせている遺伝子情報を活性化させるというものだ。

だが、この薬はチンパンジーに服用させると、瞬時にチンパンジーが未知の物体に変態してしまうという未完成のものであった。この薬が過激派環境保護団体に奪取され、一部が新種ドラッグとして日本の若者の手に渡ってしまった。

フリーランスの軍事顧問・牧原は、秘密裡に事態を収拾するべく当局より依頼され、ひとり調査を開始するが…。 

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読者の声

服用した人間を怪物に変えてしまう薬物を追って大都会を疾駆する主人公が颯爽としていて一気読みできます。(48歳 男性 パート・アルバイト)

「らんぼう」1票

「おらあ」イケがくるりと背中を向け、うしろ回し蹴りをサングラスの顔面に叩きつけた。ウラがのっしのっしと歩みより、四つん這いになっていた外国人の腹を蹴りあげた。「な、何なんだ、お前ら…」「見りゃわかんだろう!」イケが怒鳴った。「そりゃ無理だって」ウラがいった。「嘘だろ…刑事(でか)なのかよ…」

史上最悪、最も凶暴な刑事コンビ・大浦と赤池―通称ウラとイケ。署内随一の乱暴者だ。

しかしこの二人、弱い者が困っていると見過ごせず、ワルい奴らは見逃さない。不器用だが憎めない男たちだ。とことん暴れまくる二人の痛快な活躍をいきいきと描く、大沢刑事小説の傑作。

「BOOK」データベース

読者の声

警視庁最悪のデカコンビが暴れまくる作品です。西原理恵子先生が文庫本に解説を書かれています。(52歳 男性 会社員)

「やぶへび」1票

「カネもなければ、オンナもいない」元刑事の甲賀は40歳の寂しい年の瀬を迎えていた。そこへ「奥さんを保護した」と警察からの連絡。この「妻」は甲賀が“偽装結婚”した中国人女性で、記憶を失っていた。彼女が何者か二人で調べていくと事態はとんでもない方向に。読み始めたら止まらないエンターテインメント。

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読者の声

記憶喪失の女性のトラブルに巻き込まれ追う意味はなぜなのか真実に向かっていく展開に引き込まれました。(48歳 女性 主婦・主夫)

「パンドラ・アイランド」1票

東京から七百キロ、小笠原の先にある一見平和でのどかな南の楽園・青國島。一人の男がこの島にやってきた。高州康彦、四十一歳、元刑事。彼の仕事は“保安官”。司法機関のないこの島での治安維持が任務だ。都会での生活に疲れ、妻とも離婚し、平穏な暮らしを求めてやってきた。

そんな高州の願いは、一人の老人の死によって打ち破られた。泥酔して海に転落した草引の死に疑問を抱く高州。島特有のしきたり、排他的な島の人々…さまざまなものが捜査の行方を阻む。第十七回柴田錬三郎賞受賞作

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読者の声

小さな島での殺人事件、すぐに犯人が分かると思っていましたが、そこから展開される離島ゆえの閉鎖的人間関係や隠されていた島の秘密が明かされる過程は面白いです。スムーズに小説に入り込める筆者の技術に感服しました。(73歳 男性 無職)

まとめ

いかがでしたでしょうか。大沢在昌のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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