角田光代おすすめ小説ランキング12選【読書好き50人の声を集めました】

角田光代は、1990年に「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビューした小説家です。

ドラマ化・映画化されてヒットした作品が多数あります。

この記事では、読書好き50人に聞いたおすすめの小説をランキング形式で紹介します。

1位「八日目の蝉」26票

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。

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読者の声

不倫相手の男の妻から子どもを奪い、その子を育てるという、表面上は残酷な復讐劇ですが、その子に注ぐ惜しみない愛情が切なく、深く心に沁みます。(35歳 女性 会社員)

登場人物それぞれが寂しく、闇を抱えている。しかし、最終的には全員幸せになって欲しいと願わずにはいられない作品(31歳 女性 会社員)

逃避行のサスペンスと子どもを思う女性心理が最高にミックスされた角田光代のベストな作品だと思います(48歳 男性 自営業)

読んでいて最初から最後までハラハラドキドキしっぱなしでスリリングな展開がおすすめポイントです。(33歳 男性 会社員)

最初から最後までスリリング感がたまらない小説で、一気に読みたくなります。(38歳 男性 会社員)

不倫相手の子供を誘拐し母親として数年を過ごした女性の心情が切なくて感動する作品です(33歳 女性 主婦・主夫)

とてもドラマチックで面白かった。主人公の気持ちが痛いほど伝わってきた。男だが感情移入できた。(39歳 男性 パート・アルバイト)

誘拐犯の女性と誘拐された女の子の逃避行を描いた小説ですが、「誘拐」という社会的には許されない行為をしていながらも、その女性が女の子を想う姿には切なさでいっぱいになります。子どもをもつ女性におすすめの作品です。(45歳 女性 主婦・主夫)

希和子が血の繋がらない薫に精一杯の愛情を注いで、限りある日々を懸命に生きる姿にこのまま捕まらないで欲しいと思いました。(51歳 女性 会社員)

不倫相手の子供を誘拐して、逃亡しながら育てる希和子が悲しいです。無理なことではありますが、希和子と薫と名付けた娘がずっと一緒に暮らしていけたら良かったのにと思います。実の両親の元に戻った薫が幸せになったとは思えません。(66歳 女性 主婦・主夫)

映画化もされて有名な作品ですが、女性なら誰しもが主人公に感情移入できると思います。(36歳 女性 主婦・主夫)

不倫相手の子供を誘拐した女性と、娘として育てられた少女の物語です。二人の特殊な関係の中、結ばれた絆に切なくなりました。家族は血の繋がりばかりではないのだと感じさせてくれる一冊です。(46歳 女性 主婦・主夫)

誘拐という罪を犯したことに変わりはないのに、読み進め心情を思うと責めることが出来なくなる。(20歳 女性 無職)

実写化された映画をみて印象に残ったので小説も読みましたが衝撃的な内容です。(25歳 男性 会社員)

自分を誘拐した犯人を母親と思って成長する少女が主人公で、実の母親以上に親子の愛情があふれているところ。(50歳 女性 会社員)

愛人相手の子を誘拐し逃亡する希和子の話と、誘拐された子が大きくなってからの話がある。映画も泣いてしまいよかったです。(41歳 女性 主婦・主夫)

愛人の家から衝動的に赤ちゃんを誘拐してしまった女と、偽の母親に育てられた少女の葛藤が真に迫っていて、家族の絆とは何なのか考えさせられます。(37歳 女性 主婦・主夫)

ドラマも映画も見た事なかったので 逃亡の話だけかと思ってました。しかしその後の薫の人生も凄く感慨深いです。(47歳 男性 自営業)

不倫相手から奪った赤ちゃんを抱いて逃亡する主人公の、寂しさと母性の描写が巧みで気に入っています。誘拐という犯罪から始まったとはいえ、この小説は本当の親子愛の物語だと思います。(30歳 女性 主婦・主夫)

母性をテーマにしていて家族とは何か、愛情とは何か複雑な内容で色々考えさせられる作品でした。この作品を読んで小豆島に行きたくなり初めて小豆島にいきました。(28歳 女性 主婦・主夫)

「ふつう」という簡単な言葉だけでも、人それぞれの受け取り方があり考えさせられる作品でした。(42歳 男性 会社員)

血のつながりが全てではないということ、愛には様々な形があることを教えてくれた小説です。(23歳 女性 会社員)

情景がとても良いです。小豆島が舞台なのですが、とても目に浮かび実際たまらず旅に出たくらいです。(31歳 女性 会社員)

八日目の蝉は映画化された作品です。もちろん見ました。最後にフェリー乗り場で逮捕されるシーンは何とも言えず寂しい気持ちになりました。(59歳 男性 会社員)

この作品は映画化もされましたが主人公の女性の誘拐してしまった子どもへの感情と自分のなかの葛藤の表現がすごくて、とても引き込まれた作品でした。(36歳 女性 主婦・主夫)

女性としての切なさ、そして、女性として育つ母性の切なさの両方が感じられるところが好きです。(49歳 女性 パート・アルバイト)

50人中26人もの人が「八日目の蝉」をおすすめしています。

2位「紙の月」8票

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。 

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読者の声

子なし主婦が銀行のパートをしていたが、独居老人の孫と出会い、銀行の大金を着服し、逃亡するストーリーに面白さを感じました。(51歳 女性 パート・アルバイト)

ごく普通の主婦が、だんだんと道を外れていく展開がスリリングで一気に読めてしまいます。主人公・梨花が単に悪女だというわけではないので、どうにか止められなかったか…とやりきれなくもなりますが、読み応えがある本です。(34歳 女性 会社員)

平凡だけど、何不自由のない生活をしている女性があるときをきっかかけに、ジェットコースターのような人生になってしまうストーリー(39歳 男性 会社員)

映画化された作品で、最後までどうなるのかハラハラドキドキする内容ばかりで一気に読める内容でした。(37歳 女性 主婦・主夫)

誰もが陥るかもしれない、あやういお金の誘惑と罠をみごとに描いています。普通に考えたらすぐ発覚しそうな不正なのですが、発覚せずにすむことで、どんどんとお金と年下男性の深みにはまってしまう怖さ。お金と恋は魔物。(53歳 女性 会社員)

読んでいて好きな人の為に悪い事をここまでしてしまう気持ちもわからなくない。と思ってしまうところが好きです(32歳 男性 会社員)

普通のOLが男に貢ぐために嘘に嘘を重ねて、どんどんおかしくなっていく様が恐ろしく描かれています。(42歳 女性 主婦・主夫)

平凡な銀行員の主婦が、ある男性と出会うことによって、次第に金銭感覚がおかしくなっていって、横領という罪を重ねる所が、ホラーな感じで、ドキドキして良かったです。同じ主婦として、共感できる部分もあって、興味深かったです。(42歳 女性 会社員)

3位「愛がなんだ」3票

「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」―OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。

すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき…。直木賞作家が濃密な筆致で綴る、全力疾走片思い小説。

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読者の声

人それぞれの恋愛感情を改めて感じることが出来る作品でのめり込むように読んでいきます。(26歳 女性 パート・アルバイト)

恋人とは呼べない、凄く好きとも言うこともできず、男性に惚れてしまった女性の片想いが書かれていて面白いです。(20歳 女性 学生)

主人公の女が恋人でもない好きな男に無我夢中になっている話。似た経験をしている人、特に現在進行形の人に読んでほしい。そんな人を肯定してくれる作品。終わり方が絶妙なのもポイント。(33歳 女性 無職)

3位「くまちゃん」3票

4回ふられても私はまた、恋をした。なんてことだろう。あんなにつらい思いをしたというのに。きっとここにあなたがいる、傑作恋愛小説。 –このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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読者の声

くまのTシャツをきた冴えない男性と付き合ってあげているつもりがいつのまにか振り回されているという恋愛あるあるが面白い話です。(51歳 女性 パート・アルバイト)

ここまで「振られる」ということに対して書かれている本を見たことない。決して後味はネガティブなものでなく、どこかスカッとするような感じで失恋というワードに対する価値観が変わる。(22歳 男性 学生)

若者が主人公で、語り手が章ごとに変わる「連作短編集」が流行っていますが、その最高峰と言えます。スムーズな流れと無理のない展開の中で、それぞれの考えていることが少しずつ明らかになり誤解が判明しながらも、別れを選ぶしかない恋人たちの切なさが見どころです。(39歳 女性 パート・アルバイト)

4位「空中庭園」2票

家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景は…。連作家族小説の傑作。

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読者の声

隠し事をしないのがモットーなのに、嘘だらけの家族をエグく描き出している。(51歳 女性 自営業)

よくある温かい家族物語ではなく、家族1人ひとりの隠し事や醜い部分が物語の中で垣間見え、ドキドキしながらページをめくることができる作品です。(20歳 女性 学生)

4位「だれかのいとしいひと」2票

転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう病癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL…。どこか不安定で仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた短篇小説集。

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読者の声

だれかのいとしいひとの中の「ジミ、ひまわり、夏のギャング」。夏の日、引っ越しの際に忘れたポスターを持ち帰ろうと泥棒のように元カレの家に忍び込む話。どこかに無くなったと思っていた色々な思い出が蘇り、結局何も持って帰らず部屋を出る主人公。「かつてのあたしたちは、消えずいなくならずにきちんとここに居続けるのだった。」という一文がとても好きです。(32歳 女性 主婦・主夫)

恋人との別れや様々な過去の思い出を抱えた主人公たちの心情描写がさらりと読みやすく感じ、好きになりました。短編集なので読みやすく、おすすめです。(27歳 女性 主婦・主夫)

5位「予定日はジミー・ペイジ」1票

流れ星を見つけたとき、あ、できたかもと思った。初めての妊娠。でも、「私、うれしくないかもしれない」。お腹の生命も大事だけど、生活って簡単に変えられないよ。

ひとり驚喜する夫さんちゃんを尻目に、頼りなくも愛おしい妊婦マキの奮闘が始まる。目指すは、天才ロック・ギタリストの誕生日と同じ出産予定日!笑えて、泣けるマタニティ小説。著者描き下ろしイラスト多数収録。

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読者の声

妊娠から出産に至る日々を妊婦目線で、リアルに面白く書かれていてひきこまれました。(40歳 女性 主婦・主夫)

5位「対岸の彼女」1票

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。

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読者の声

現代の女性状況を赤裸々に描いた作品です。内容がおもしろいです。(39歳 男性 会社員)

5位「ロック母」1票

作家としての苦悩のはじまりに“しょぼんとたたずむ”忘れ難い作品、「ゆうべの神様」。シングルマザーになる覚悟で離島の実家に帰った私を待っていたのは、恐ろしいほど変わらない風景と“壊れた”母親だった。―川端康成賞受賞作、「ロック母」など、十五年にわたる作家活動をあまさずとらえた傑作作品集。

読者の声

ちょっと変な母娘の物語。お父さんが良い味を出している。理解不可能でありながらも、どこかほっこりとさせられる。(52歳 男性 自営業)

5位「さがしもの」1票

「その本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」。持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」など九つの本の物語。無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。

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読者の声

子供にもお勧めできるし年齢層関係者無しに楽しむ事ができます。(28歳 男性 会社員)

5位「この本が、世界に存在することに」1票

第132回直木賞受賞作家最新短編集。本への愛情をこめて角田光代が描く新境地!泣きたくなるほどいとおしい、ふつうの人々の“本をめぐる物語”が、あなたをやさしく包みます。心にしみいる九つの短編を収録。

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読者の声

角田光代は長編小説は勿論とても面白い。けれど、短編小説もとても物凄く面白いので是非オススメしたい。どの短編小説も秀逸なのだが本書はとくにパタパタと捲られるシーンや言葉や出来事に別々の色や匂いや風が吹く。通勤やお風呂タイムや就寝前に少しだけ別の世界に行きたい時におすすめいたします。(46歳 女性 自営業)

5位「キッドナップツアー」1票

私を見下ろすお父さんの背後には、車輪のぴかぴか光るいろんなタイプの自転車があった。きっとこの人は、私がいなかったら、なんの罪悪感もなく鍵のかかっていない自転車を拝借しちゃうんだろうな、と私は思った。本当のことを言うと、私はそう思うことがうれしかった。甲斐性ない。だらしない。お金ない。3N(ナイ)父親と、ハルとの、ひと夏のユウカイ旅行。新進文芸作家の描く、あたらしい児童文学。

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読者の声

児童書のようですが、大人が読んでも違った視点で楽しめる読んだ後も色々考えさせられる作品です。(31歳 女性 自営業)

まとめ

いかがでしたでしょうか。角田光代のおすすめ小説12作品を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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