若竹 七海おすすめ小説ランキング15選【読書好き32人の声を集めました】

若竹 七海は1963年生まれの推理作家。大学在学中はミステリクラブに所属、大学卒業後に会社員勤めをしたのち、1991年に「ぼくのミステリな日常」で作家デビューしました。

実力はの推理作家として知られ、女探偵・葉村晶シリーズ作品が代表作です。

読書好き32人にアンケートをとって、若竹 七海の作品の中からおすすめ1冊選んでもらいました。投票が多かった順に感想とともに紹介していきます。

「悪いうさぎ」5票

女探偵・葉村晶(あきら)は、家出中の女子高校生ミチルを連れ戻す仕事を請け負う。妨害にあい、おまけに刺されてひと月の安静をやむなく過ごした矢先、今度はミチルの友人・美和を探すことに。

やがて見えてくる高校生たちの危うい生態──親への猛烈な不信、ピュアな感覚と刃物のような残酷さ──その秘めた心にゆっくり近づく晶。

打ち解けては反発するミチル、ナイスなゲイの大家・光浦たちとともに行方不明の同級生を追う。好評の葉村晶シリーズ、待望の長篇!

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読者の声

女探偵葉村晶がある少女との出会いをきっかけに最悪な災難に巻き込まれます。ちょっとやられ過ぎだけど葉村のクールな皮肉が格好いい。推理ものというよりエンタメです。(55歳 男性 会社員)

家出中の女子高生の連れ戻しを請け負う探偵の物語。女子高生の心理や生態に迫っていく。(25歳 男性 会社員)

探偵の方が頑張っている姿を見ることができます。(28歳 女性 会社員)

葉村昌シリーズが好きなのですが、これは長編なので、短編の時にも増して次から次へと不幸が舞い込んだり事件が起きたりするので面白さが倍増していると思うからです。(35歳 女性 無職)

単に女子高生の家出からはじまり、連続して起きていた少女達の失踪に繋がってくるストーリー。その裏には 、「ゲーム」という真実が???。その真相にたどり着いた時、怒りが湧いてきました。そして、何と言っても魅力は、ハムラアキラの独特な空気感,ハードボイルドさ、とセリフの面白さです。(52歳 男性 主婦・主夫)

「依頼人は死んだ」4票

念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。健診を受けていないのに送られてきたガンの通知に当惑する佐藤まどか。

決して手加減をしない女探偵・葉村晶に持つこまれる様々な事件の真相は、少し切なく、少しこわい。構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短篇集。

「BOOK」データベース

読者の声

読後に重苦しさと恐怖感を覚えます。むしろそこが魅力と言えます(45歳 男性 会社員)

切ない気持ちと、少し怖さが入り混じったミステリアスな雰囲気が漂うシュールな作風が感じられると思います。(35歳 男性 会社員)

短編集のような作りとなっていますが、全てのパーツが絡み合ってひとつの作品を形作っている。(36歳 女性 団体職員)

物語の世界へ一気に引き込まれる話の展開と世界観が好きなポイントです。(33歳 男性 会社員)

「プレゼント」4票

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と、娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。二人が巻き込まれたハードボイルドで悲しい八つの事件とは――。間抜けだが悪気のない隣人たちがひき起こす騒動はいつも危険すぎる!

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読者の声

短編集なので時間を決めて読みやすく、想像力を掻き立てられた作品がこれだった。(40歳 女性 主婦・主夫)

ハードボイルドな雰囲気を満喫でき、読んでいてとてもワクワクします。(38歳 男性 会社員)

主人公の小林警部補が巻き込まれるハードボイルドな8つの事件について描く短編ミステリー小説。(27歳 女性 主婦・主夫)

羽村昌シリーズの第一作目の作品であり、何度読んでも飽きないです。短編集がいつくか組まれており、とても読みやすいのもいいです。(39歳 女性 主婦・主夫)

「ぼくのミステリな日常」4票


ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達し。

プロを頼む予算とてなく社内調達ままならず、大学時代の先輩に泣きついたところ、匿名作家を紹介される。かくして掲載された十二の物語が謎を呼ぶ、贅を凝らしたデビュー作。

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読者の声

デビュー作であり彼女の作品の良さは短編のキレの良さにあると思う。(59歳 女性 パート・アルバイト)

日常系の謎の中にも人の悪意が垣間見られ、時折ドキッとさせられる。(26歳 男性 パート・アルバイト)

若竹さんのデビュー作。全ての謎は溶けてもすっきりしない読後感が、考えに考えて出来上がったものなのだろうと思える作品です。(42歳 男性 会社員)

社内報を編集すミステリー連続作品の短編集です。本作は身近に存在する謎を解く「日常での不思議」を中心に記述されています。一例として、夢に出てくる幽霊の正体!何だろう?といった些細でタワイモない出来事が題材になっています。短編のため読み入りやすいのがメリットだと思います。(54歳 男性 会社員)

「静かな炎天」3票

有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。苦境にあっても決してへこたれず、ユーモアを忘れない、史上最もタフな探偵の最新作。

〈甘いミステリ・フェア〉〈サマーホリデー・ミステリ・フェア〉〈風邪ミステリ・フェア〉〈学者ミステリ・フェア〉〈クリスマス・ミッドナイトパーティー〉など、各回を彩るユニークなミステリの薀蓄も楽しめます。好評の「富山店長のミステリ紹介ふたたび」も収録。

「BOOK」データベース

読者の声

軽快なテンポ感でありながらも、オチはしっかりしていて気持ちの良い読後感。(20歳 女性 無職)

いろいろな問題に直面しても自分の決めた道を進んでいく主人公の姿がかっこよく感じられる作品です。(20歳 女性 学生)

主人公の葉村晶はタフで不運な女探偵で、ミステリー専門書店「MURDER BEAR BOOKSHOP」で働きながら様々な事件を解決していきます。「静かな炎天」では本にまつわる事件の「聖夜プラス1」が特におすすめで、羨ましいくらい本に囲まれた日常から謎が始まるのが格好よく、憧れます。(33歳 男性 自営業)

「さよならの手口」2票

探偵を休業し、ミステリ専門店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉でバイト中の葉村晶は、ある家からの古本引き取りを頼まれる。ほとんどあばらやのようなその家で、大量の本と格闘したが床が抜けてしまい、床下に落ちた葉村は怪我を負うと同時に、白骨死体を見つけてしまう。

入院先で刑事に事情を聞かれた葉村は、ある事実を指摘。それが骨の身元判明につながり、事件は解決したのだが、話を聞いていた同室の入院患者で元女優の芦原吹雪から、二十年前に家出した娘の安否についての調査を頼まれ、引き受ける。

一方、やめるつもりだったミステリ書店のバイトも続けるはめになったのだが、そこで女性客の倉嶋舞美と親しくなる。

しかし、彼女は警察の監視下にあり、葉村は担当の警察官・当麻から舞美に対するスパイの役割をしろと強要されるのだった……。

「BOOK」データベース

読者の声

頭の回転が速いのかと思ったら、冴えなかったり立ち止まったりする様子が、人間らしくて良かったです。 ドキドキハラハラしながら楽しめます。(28歳 女性 会社員)

探偵を休んでミステリ専門店でバイトをしたのは不思議と思いました。(40歳 女性 団体職員)

「クール・キャンデー」2票


クール・キャンデー (祥伝社文庫)

「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。

しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。

「BOOK」データベース

読者の声

中二の女子が兄のために奔走して無実を証明していくところが魅力的。どんでん返しが待っています。(65歳 男性 無職)

爽やかな青春ミステリーだと思って読んでいたら、最後の最後で意外なオチがあって、それまでの常識が覆される感じが心地いい。(46歳 女性 主婦・主夫)

「錆びた滑車」1票

女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。

ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重傷を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する―。大人気、タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。

「BOOK」データベース

読者の声

主人公、葉村晶のどんな時でも前向きに行動する姿に元気をもらいました。(45歳 女性 主婦・主夫)

「古書店アゼリアの死体」1票

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。不幸のどん底にいた相沢真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が!

事件の陰には、葉崎市の名門・前田家にまつわる秘密があった…。笑いと驚きいっぱいのコージー・ミステリの大傑作。

「BOOK」データベース

読者の声

ミステリーやロマンス小説の紹介が数多く載っていて本編を読んだ後に出てきた本の方も読みたくなる。舞台が小さな島の中なので人間関係が密で複雑。(38歳 女性 パート・アルバイト)

「火天風神」1票


火天風神 (光文社文庫)

最大瞬間風速70メートル超。観測史上最大級の大型台風が三浦半島を直撃した。

電話も電気も不通、陸路も遮断され、孤立したリゾートマンション。猛る風と迸る雨は、十数人の滞在客たちを恐怖と絶望のどん底に突き落としてゆく。そして、空室からは死体が見つかって…。

殺人なのか? そして犯人はこの中に!?謎とサスペンスに満ちた傑作パニック小説。

「BOOK」データベース

読者の声

超大型台風に遭遇してしまい孤立したリゾートマンションの中で、狂気に取り付かれ殺人を繰り返す管理人から逃れるため、絶望的な状況に立ち向かう主人公達の姿が印象的でした。(48歳 男性 パート・アルバイト)

「遺品」1票

失業中の学芸員のわたしに、金沢のホテルの仕事が舞い込んだ。伝説的女優にして作家の曾根繭子が最後の時を過ごし、自殺した場所。彼女のパトロンだったホテルの創業者は、繭子にまつわる膨大なコレクションを遺していた。

その整理を進めるわたしは、彼の歪んだ情熱に狂気じみたものを感じていく。やがて起こる数々の怪異。繭子の呪い?それとも…。長編ホラー。

「BOOK」データベース

読者の声

亡き女優にまつわるコレクションを整理する女性学芸員を主人公にした不気味なストーリー。(56歳 男性 無職)

「マレー半島すちゃらか紀行」1票


マレー半島すちゃらか紀行 (新潮文庫)

ある時はオバケに悩まされて眠れぬ夜を過ごし、またある時はしつこいオヤジのナンパ攻勢に困惑、ジャングルではヒルの襲来に悲鳴をあげる。「なんで、こんなことにぃ!」―。

でも、私たちは負けない…。3人の独身三十女が、寄る年波をものともせず、好奇心の暴走するままに南国・マレーシアをすちゃらか跳び歩き、見て聞いて食いまくった怒濤の16日間。パワー全開の爆笑珍道中記。

「BOOK」データベース

読者の声

著者の若竹七海自身の性格を見ることができて面白いです。加門七海との友人関係も垣間見れます。(37歳 女性 会社員)

「プラスマイナスゼロ」1票


プラスマイナスゼロ (ポプラ文庫)

不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”ことミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、おだやかな町・葉崎をかき乱す!学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情が詰まった青春ミステリ。

「BOOK」データベース

読者の声

良い子、悪い子、普通の子の女子三人の友情が心にぐっときて、それでいて殺人をはじめとした事件の数々も見ものです。(26歳 男性 パート・アルバイト)

「スクランブル」1票


スクランブル (集英社文庫)

名門女子高校内で発見された変死体。15年後の今日、真実は明かされるのか。80年代を背景に描く渾身の学園ミステリ。

「BOOK」データベース

読者の声

場面ごとにストーリーの語り手が変わるのが新しくて面白かったです。過去と現在の時間軸で解き明かされていく殺人事件で楽しかったです。(23歳 男性 パート・アルバイト)

「ヴィラ・マグノリアの殺人」1票

海に臨む瀟洒な邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」。その一棟、密室状況の空き家で死体が発見された。所持品もなく、顔と手が潰され、身元の特定は困難。聞き込みに懸ける葉崎署員だが、ヴィラの住人は皆、一癖も二癖もある人間ばかり…。

聞き込みのたびに、担当の一ツ橋巡査部長と駒持警部補の眉間の縦皺が増えていく。そんなおり、さらにヴィラ内である人物が殺害される!連続殺人により、住人たちの秘められた事実が次々と明らかになり…!?

洒脱な語り口で、ミステリーの縦糸とユーモアの横糸とで織りあげる、著者会心の書下ろしミステリー快作。

「BOOK」データベース

読者の声

コージーミステリーが読みたくて探した結果、引き当てた一作です。基本的には被害者以外嫌な人は出てきません。逆にアクの強いキャラクターもないのでクセ強めが好きな人には物足りないかもしれませんが、トリックはさすがといった作品です。(52歳 女性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。若竹 七海のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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