江上剛おすすめ小説・新書ランキング18選【読書好き31人の声を集めました】

江上 剛は1954年生まれの経済小説作家。銀行員として、2002年に経済小説「非情銀行」で作家デビューしました。

銀行のリストラや合併、企業の再生などを題材にした作品は、元銀行員として会社に尽力した著者だからこそ書けるものがあります。

今回、読書好きの方々にアンケートをとり、江上 剛の作品から1冊を選んで感想を書いてもらいました。その結果を人気が高い順でお伝えします。

「会社という病」6票

「オレは聞いてない!」…と上司が口にした時、あなたの会社は危ない。東芝、フォルクスワーゲン、旭化成建材…会社の病気は制度・風土・ルールから始まる。

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読者の声

会社のシステムに対する疑問などがストレートに書かれており、自分の会社でもあるあると思いながら共感して読める点が好きです。(33歳 男性 会社員)

元銀行マンらしい視点で書かれています。会社に対する思いが秀逸です。(65歳 男性 無職)

共感できる部分も多く、自分に置き換えて読めるので共有出来ます。(38歳 男性 会社員)

気が付かないうちに仕事にとりつかれるようになることへの警鐘を鳴らしてくれました。(45歳 男性 会社員)

あくまでも会社は自分の人生を豊かにするためのパーツの一部だと認識して、自分はこれから過ごしていこうと思えた一冊です。(27歳 女性 会社員)

生活するため働く、という選択肢を多くの人が選ぶと思いますが、気が付かないうちに病に侵されているかもしれないと考えさせられる。(36歳 女性 団体職員)

「非情銀行」4票

企業と癒着する上司、不透明な融資、無慈悲な貸し剥がし。大栄銀行に勤める竹内は腐敗していく組織に嫌気を感じていた。そんな折、出世頭だった同期が自殺する。役員はその死に対し「君たちはコストだ」と言い放った。

目前に迫る財閥行との合併を前に、プライドをかけた戦いが始まる。リアル銀行小説の原点。

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読者の声

銀行の合併やリストラなど銀行組織についてのバブル後の負の側面に焦点が当てられた作品。(25歳 男性 会社員)

銀行を舞台にした巨悪に立ち向かう銀行員たちの奮闘を描くリアリティあふれる小説。(61歳 男性 無職)

合併に伴うリストラを進める銀行の裏面劇と、そこにうごめく冷酷で無慈悲な論理の描写。(56歳 男性 無職)

「君たちはコストだ」。合併を目前に傲然と言い放ち、リストラを進める銀行の論理。MOF担として活躍していた同僚の非業の死をきっかけに、組織の中で歯ぎしりするだけだった行員たちが勇を鼓し立ち上がる。(59歳 男性 会社員)

「家電の神様」3票

大手家電メーカーで働く轟雷太は長引くデフレの影響で入社三年目にして突如リストラされてしまう。転職活動を諦めた彼は実家の母が経営する店を継ぐ決意をする。そこは昔ながらの地域密着型の「街の電器屋さん」。だがそこも近所の大手家電量販店に客を奪われ、経営は風前の灯火だった! 

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読者の声

一人の男性のサクセスストーリーとしても面白いですが、現代のビジネスの在り方について学べました。(28歳 女性 公務員)

家電メーカーに勤める主人公が突如リストラされ、実家の街の電気屋さんを継ぐ物語。(27歳 女性 主婦・主夫)

我々が購入している家電の背景には泥試合だらけと分かり驚きました。(42歳 女性 会社員)

「隠蔽指令」2票

「僕は君に信頼を置いているからね。うまくやってくれ」頭取の言葉に、行員天野の体は熱くなった。かつてのトップが愛人絡みで行った7億円もの不正融資が、いまメガバンクを脅かしつつあった。一時は系列ノンバンクに飛ばしてしのいだ問題が、貸金業法改正の動きとともに再浮上してきたのだ。

事態打開のため奔走する天野。闇社会の介入、そして起こる惨劇。家庭さえ崩壊させながら悪戦苦闘した果ての報いとは? 仕え続けてきた者たちに対し、天野は自己回復の闘いに打って出た。

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読者の声

上司の命令に忠実であろうとしたがゆえに不幸に絡めとられていく銀行員の物語(39歳 男性 会社員)

ドラマ化された作品で、不良債権にかかる銀行の闇が描かれていて、最後まで予想できない展開で面白いです。(48歳 男性 会社員)

「ラストチャンス 再生請負人」2票

調にメガバンクの出世コースを歩んできた樫村徹夫は、送別会の帰り道「あんたの人生、七味とうがらし」と、辻占師に不吉で不可解な言葉をかけられる。深みある人生にするか、辛すぎて酷い味になるかは自分次第。吸収合併を機に、飲食店チェーンのCFOに抜擢された樫村は、綻びだらけの企業を再建できるのか? 

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読者の声

本来はメインバンクの銀行がすべきことを銀行を辞めた樫村がやってしまう痛快さ。(41歳 男性 パート・アルバイト)

エリートな銀行マンが様々な試練に乗り越ながら奮闘していく姿が面白いです。(23歳 男性 パート・アルバイト)

「庶務行員 多加賀主水が許さない」2票

二年前、二つの銀行がしぶしぶ合併して誕生した第七明和銀行。旧第七銀行出身である会長の権藤幾太郎は、専務の綾小路英麻呂を使い、旧明和銀行出身の勢力を排除すべく陰謀を巡らせていた。

そんな折、雑用を担当する庶務行員の多加賀主水が、同銀行高田通り支店に配属される。彼の真の目的は、ある男からの命令を受け、極秘裏に支店内の動向を調査することだった!

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読者の声

ドラマを見て、その非現実的な話が面白く小説を読みました。展開が早く、いろいろな人が関与していることが多いので、じっくり読まないと把握できません。(42歳 男性 会社員)

普段は地味で大人しい庶務行員が時として悪に実力行使する姿が痛快でした、(48歳 男性 パート・アルバイト)

「庶務行員 多加賀主水が悪を断つ」1票

近隣住民から信頼厚い第七明和銀行高田通り支店の庶務行員・多加賀主水のもとには、相談事が絶えない。商店街のシャッター街化問題、保育園の騒音問題、祭事の協賛金問題…。

一方、世間では矢部内閣による「ヤベノミクス」が推し進められる中、国債の危機を訴える一派が何事かを企んでいた。第七明和銀行も吉川新頭取の息子が誘拐されるに及び、国家の危機に巻き込まれる!

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読者の声

全てがスッキリするオチの付け方で、読後は爽快でたまらなく気持ちが良い。(20歳 女性 無職)

「ラストチャンス 参謀のホテル」1票

数々の企業を苦境から救ってきた“再生請負人”樫村徹夫。老フィクサーに名門「大和ホテル」の立て直しを依頼され、GM(総支配人)に就任した樫村だが、シビアな創業家の社長やクセあり従業員に大苦戦。

迫る中国資本による買収の危機、予想外の裏切り。熾烈な生き残り戦争から老舗の看板を守れ!書下ろし第二弾

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読者の声

老舗ホテルの立て直しに翻弄する、再生請負人の話。創業家社長やクセのある従業員の抵抗や裏切りに大苦戦する。おもしろい、よくある話です。(69歳 男性 無職)

「トロイの木馬」1票

放置されている放射能汚染問題、官僚が絡んでいる学校法人問題、そして中国との関係改善―。これらの社会問題に目をつけた老人詐欺グループは、国家転覆のために行動を開始する。今の日本を変えるという大きな仕事を成し遂げ、死に花を咲かせよう、と。

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読者の声

笑えない詐欺という事柄を痛快なストーリーへと変貌させる筆者に驚きました。(40歳 女性 主婦・主夫)

「座礁 巨大銀行が震えた日」1票

大手都銀広報室次長の渡瀬正彦は、総会屋への利益供与の事実を知る。やがてその巨額不正融資は、大手証券会社を巻き込んだ一大事件へと発展してゆく…。未曾有の大スキャンダルに遭遇した一広報マンが、退路を断って下した勇気ある決断とは?ビジネスマンの“矜持”を描いた長編企業小説。

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読者の声

メガバンクを舞台に実話を元にした迫真の金融サスペンスで、主人公はなんと作者本人と言われています。文句なく面白いです。(48歳 男性 自営業)

「ザ・ブラックカンパニー」1票

水野剛太は、フェラーリを乗り回す社長にスカウトされヤンキーバーガーに就職。無職から、いきなり正社員となり、夢を描くが…。店長に抜擢された剛太に課せられる、長時間労働、アルバイト人件費の肩代わり、キャンペーン商品のノルマ。さらに、ハンバーガーへの異物混入問題が発生!前任店長が過労死したほどの過酷な職場に、剛太は懸命に立ち向かう! 

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読者の声

会社と人間関係との間に挟まれながらも奮闘していく主人公の姿に共感しました。(44歳 男性 会社員)

「企業戦士」1票

仕事の代わりはいくらでもいるが、家族の代わりは誰にもできない。地元の大手ゼネコンで働く僕は、ある日突然死んでしまった。過労死を訴える家族に、会社は冷たい態度を崩さない。

妻は僕の仕事の痕跡を確認したいだけなのに。死んだ僕はその戦いを、ただ見守ることしかできないのか。働く全ての人の必読書。

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読者の声

サラリーマンの過労死を通して日本社会で労働とは何かを訴えます。(60歳 女性 パート・アルバイト)

「失格社員」1票

嘘つき社員に傲慢部長、モーレツ執行役員にゴマスリ常務―不祥事の元凶がオフィスにはあふれている! サラリーマンが守るべき掟を「モーゼの十戒」に擬えて、コミカルにシニカルに描く。

秘かに転職を目論む銀行員の心の内は…「二神に仕えるなかれ」、セクハラ対策を担当していながら、生保の中堅幹部はなぜセクハラに陥ったのか…「汝、姦淫するなかれ」など、傑作十篇収録。

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読者の声

サラリーマンについて書かれたこの作品は、江上剛独特のコミカルな表現であふれていてかなりオススメです。(20歳 女性 学生)

「我、弁明せず。」1票

明治・大正・昭和と、三井財閥のトップとして、日銀総裁として、大蔵兼商工大臣として、怒涛の人生を走り抜けた池田成彬―。しかし、日本の財界をリードしつづけたその業績と較べると、彼の名前はあまりにも知られていない。

金融恐慌、2・26事件、そして太平洋戦争と、逆風吹き荒れるなか、世間の悪評を物ともせずに突き進み、歴史の荒波に消えていった池田成彬の生涯に光を当てた長編小説。

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読者の声

とにかくすごい人物の話です。気骨があり、信念を貫く男の話です。今の世の中にいてほしい人です。(58歳 男性 会社員)

「蕎麦、食べていけ!」1票

かつての賑わいを失った温泉街。その町で育ち、地元の信用金庫に勤める勇太は、蛇神伝説をもとに新たな祭りを開催し、観光客を呼び込もうという地元活性化案を企画した。その目玉として、大蛇神輿と高校生の蕎麦打ちイベントを提案する。

その頃、春海たち高校生も全国高校生蕎麦打ち選手権大会に出場するため特訓に励んでいた。そんな中、東京のメガバンクに勤める勇太の兄・勇之介が、リゾート化計画を引っ提げてやってくるが…。

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読者の声

いい意味で江上剛先生らしくない作品。タイトルからも成り行きが分かるがそれでも面白く読めます。ほのぼのと話が進んでいくので難しく考えずに軽く読める作品です。(20歳 男性 パート・アルバイト)

「円満退社」1票

東京大学を出て一流銀行に勤めるも、出世とは無縁。うだつの上がらぬ宮仕えを三四年、悪妻に虐げられた結婚生活を26年続けてきた岩沢千秋、五六歳。

定年退職を迎える日、彼は人生最大の賭けに打って出るが、思わぬトラブルに見舞われ、人生最悪のピンチに追い込まれる…。経済小説の第一人者が描く、哀歓に満ちたサラリーマン小説。

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読者の声

銀行支店長を定年退職する最後の1日に起こる、さまざまな難問題の対処の仕方を綴ったストーリーです。(68歳 女性 主婦・主夫)

「怪物商人」1票

「死の商人」「戦争屋」と世間に罵られながらも、一代で財閥を築き上げた男がいた―新潟から江戸に出て、乾物屋を営んでいた大倉喜八郎は、幕末の不穏な空気をいち早く感じとり、鉄砲商へと転身する。

コネもカネもない喜八郎は、どんな仕事も体当たりでこなしていくが…。戦前、排日運動が高まる中にあっても、蒋介石、張作霖、段祺瑞ら中国の要人からその死を悼まれた男の生涯を描いた、感動の長編小説。

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読者の声

ホテルオークラで有名な大倉喜八郎さんの伝記であり、あてやコネの無いような状態から大財閥と呼ぶにふさわしい会社を設立するサクセスストーリー。感銘を受ける部分が多くお勧めです。(35歳 男性 会社員)

「一緒にお墓に入ろう」1票

大手銀行の執行役員にまでのぼりつめた大谷俊哉。東京で勝ち馬に乗った人生を歩んできたものの、仕事への“情熱”など、とうに失われている。妻はもとより、十数年来の愛人・麗子との関係もマンネリ化。

そんな中、兵庫県丹波にある実家の母が死んだ。地元で暮らす妹は嫁いだ身を理由に、墓を守るのは長男の役目だと言って譲らない。妻は田舎の墓に入りたくないと言い出す。ああ、俺にはお前しかいない…「一緒に墓に入ってくれ」。麗子に勢いで言ってしまった。

そして、順風満帆だったエリート人生が狂い始める…。「墓じまい」をテーマに描く、大人の人生ドラマ―。

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読者の声

旦那や妻とマンネリ化している方、マンネリ化を防ぎたい方にお勧め。(28歳 女性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。江上剛のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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