阿刀田 高おすすめ作品ランキング21選【読書好き37人の声を集めました】

阿刀田 高は1978年「冷蔵庫より愛をこめて」で作家デビューしました。短編の作品数は多数。「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集「ナポレオン狂」で直木賞受賞など受賞歴も多く、ミステリやブラックジョークで知られる作家です。

今回は、膨大な数の作品のなかから、読書好き34人におすすめ1冊選んでもらい、その感想をまとめました。その結果を紹介します。

「ギリシア神話を知っていますか」8票

聖書と並ぶ古典中の古典、ギリシア神話は、世界の思想、芸術、文芸に多大の影響を及ぼしている。本書では、多彩豊富な物語の膨大な枝葉を巧みに整理し、著名なエピソードを取りあげてわかりやすく解説する。エロス、オイディプス、パンドラ、アンドロメダ……

神話中のヒーローとヒロインの運命を、作家的想像力で興味深く語ったこの一冊で、あなたはもう“ギリシア神話通”。

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読者の声

ギリシア神話の有名なエピソードが面白く書かれているので楽しく読めます。(50歳 女性 会社員)

知っていますか?シリーズは大抵読んでいますが、このギリシャ神話の話しが一番好きです。神様らしくない人間的な感情で起こる事件(笑)神様のくせにそんな事で?!かなり身勝手神様たちにびっくりです。(56歳 女性 主婦・主夫)

誰もが聞いたことがあるギリシャ神話を独特のたとえやエピソードでわかりやすく表現しているので読みやすくなっています(62歳 男性 会社員)

原典に忠実な内容ながら、作者独特の軽妙皮肉なユーモアで神々の悲喜劇を、時に親しみやすく、時に冷徹に描き出しています。無駄のない文章で、色っぽいエピソードも明快に面白可笑しく読ませてくれる、洒落た大人の寓話といった雰囲気も楽しいです。(39歳 女性 パート・アルバイト)

ギリシア神話があってこそ今の芸術があると分かったので感謝しなければいけないと思いました。(52歳 男性 会社員)

ギリシャ神話について書かれてる本は難しいこと説明でまた名前が日本語名でないので覚えずらいですが、阿刀田さんのこの本はヨーロッパ旅行に行く前に、また映画シェイクスピアやトロイを観る前に読まれると作品の楽しさがより一層増します。とてもわかりやすく説明が書かれてて興味深く書かれてます。(39歳 女性 会社員)

子供の頃に読んだキレイなギリシア神話とは違いましたけれど、教養としてもおすすめです。(50歳 女性 主婦・主夫)

実は、日常生活のなかにギリシア神話の数々が影響しているとわかって、とても興味深いです。(45歳 女性 自営業)

「ナポレオン狂」6票

自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。その両者を引き合わせた結果とは? ダール、スレッサーに匹敵する短篇小説の名手が、卓抜の切れ味を発揮した直木賞受賞の傑作集。第32回日本推理作家協会賞受賞の「来訪者」も収録する。

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読者の声

恐怖を感じる作品でもグロい話ではなく、ゾワァと背筋が寒くなる話のところがオススメポイントです。(32歳 女性 自営業)

短編なのでさっと読めます。最後にゾッとするような読後感があり、心に残ります。(49歳 女性 無職)

十三編の短編が収録されたショートストーリー集。作品はブラックなユーモアに溢れ、どの話もなんとなく不気味で背筋が寒くなるお話。話の最後の展開はどれも予想していなかった驚きの結末。(49歳 男性 会社員)

作者が繰り広げる独特な世界観がこの短編小説のどれもにつまっていて面白い。(43歳 女性 主婦・主夫)

あまりにも熱を帯びてしまった収集家の行き着く果てが衝撃的でした。(49歳 男性 パート・アルバイト)

短編集であるので、サクサク読み進めることができるのが大変魅力で、どの話も面白い。(25歳 男性 学生)

「新約聖書を知っていますか」2票

新約聖書の冒頭で、マリアの夫ヨセフの系図を長々と述べているのはなぜでしょう。処女懐胎が本当ならば、そんなことはイエスの血筋と無関係のはずです。ところで、聖書の中に何人のマリアが登場するか知っていますか?ではヨハネは?

そして、イエスの“復活”の真相は? 永遠のベストセラー『新約聖書』の数々の謎に、ミステリーの名手が迫ります。初級者のための新約聖書入門。

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読者の声

古い本ですが、流行とは関係なしに楽しめ、聖書の知識も習得できます。(46歳 男性 主婦・主夫)

新約聖書の解説本というほどまでではないですが、エンタメ本として十分面白い本だと思います。(33歳 男性 会社員)

「新トロイア物語」2票

絶世の美女ヘレネと王子パリスが駆け落ちした。ヘレネを略奪した者は、求婚した者全員から報復を受ける。ユニークな「テュンダレオスの掟」が、古代ギリシアに予期せぬ大戦争を巻きおこした。名高い「トロイアの木馬」は真実だったのか。壮大な叙事詩の世界に挑んだ歴史小説。吉川英治文学賞受賞。

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読者の声

歴史小説は初めて読んだがとても壮大でストーリーも面白くてサクサクと読めた。(39歳 男性 無職)

登場人物全員が豊かな個性の持ち主であり、どこをどう読んでも退屈にはなりません。(29歳 男性 無職)

「旧約聖書を知っていますか」2票

「旧約聖書」を読んだことがありますか?天地創造を扱う創世記あたりはともかく、面倒なレビ記、申命記付近で挫折という方に福音です!預言書を競馬になぞらえ、ヨブ記をミュージカルに仕立て、全体の構成をするめにたとえ―あらゆる意味での西欧の原点「旧約聖書」の世界を、枝葉末節は切り捨て、エッセンスのみを抽出して解説した、阿刀田式古典ダイジェストの決定版。

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読者の声

新約聖書に繋がる“預言書”と言える内容について、初心者にも分かりやすく解説しています。全てがキリスト教的に正しい解釈とも言えませんが、同教に興味がある人は読んでおいて損はない内容です。(47歳 男性 自営業)

聖書をしっかり読んだことがない人が大まかな内容を把握するのにとても役に立ちます。砕けた印象を受ける文体は賛否分かれるところだと思いますが、読了して改めて聖書をしっかり読んでみたくなりました。(52歳 男性 自営業)

「やさしいダンテ<神曲>」2票

腐った役人、裏切り者のお金持ち、嘘つきの宗教者。みんなそろって地獄堕ち。迷える中年ダンテ。詩人ウェルギリウスの案内で地獄を巡り、考えた。死んだらどうなるの? 地獄に堕ちるのはどんな人? 地獄の底には誰がいる? 暴食、吝嗇、浪費、自殺、賭博、偽善、追従、魔術、エトセトラ。キリスト教は悪をどう捉えるか?

ダ・ヴィンチもミケランジェロも読んで学んだヨーロッパの大著を、やさしくユーモラスに読み解く。

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読者の声

美しい詩で書かれた原書を読破するには聖書やギリシャ・ローマ神話に関する知識が必要ですが、それを優しい平易な言葉でユーモラスに繙いてくれる良書です。(59歳 男性 自営業)

神曲ダンテを非常に分かりやすく描いている作品で、各神話の神々とダンテの掛け合いが面白いポイントです。(29歳 男性 自営業)

「冷蔵庫より愛をこめて」1票

事業に失敗して精神病院に逃げこんだ男が退院してみると、妻はいきいきと働いていた。巨額の借金も返済したという。そんなとき、あの男とめぐり合った。

あの男は妻の不貞を告げ、一緒に新商売をやろうと誘う。あの男の正体がやがてあばかれ……。ブラック・ユーモアで絶妙に味つけされた、才筆の出世作。

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読者の声

ブラックユーモアを感じられて印象に残る話ばかりです。短編集で読みやすいところが好きです。(42歳 女性 パート・アルバイト)

「来訪者」1票

「遠い迷宮 阿刀田高傑作短編集 ミステリー」に収録された短編「来訪者」

良家の若妻・真樹子は、そろそろ1歳の娘と朝の時間を優雅に過ごしていた。そこへ、出産の時に病院で世話をしてくれた初江が、突然訪ねてくる。表面は人のいいおばさん風だが、何か薄気味悪い感じのする女。彼女が帰った午後、刑事がやって来て…「来訪者」より。

人生、男女、心など、人間が生み出す数々の謎をモチーフに描く、鮮やかで洗練された珠玉のミステリー10編。

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読者の声

この作品は数ある作者の中でも短編になるミステリーで読みやすいのが良いです。(42歳 女性 無職)

「明日物語」1票

短篇の名手が鮮かに紡いだ連作恐怖小説!昨日ではなく今日でもない、不確かな時間が待ちうける日、明日。平凡な人間のいとなみにふと忍び寄る思いがけない恐怖を描く連作二十話。

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読者の声

奇妙な味・短編のホラーなどの名手といわれる著者による短編。表題作とか、まあぶっちゃけると行方不明になるんですが、なぜ?ってところを強く残すところがいい。そこになにがあるのか、いまだに考えてしまいます。(41歳 男性 自営業)

「夢の宴 私の蕗谷虹児伝」1票

大正・昭和を通じて、女性たちを熱狂させた挿絵画家蕗谷虹児。早熟なデビュー、パリのサロン・ドートンヌでの活躍、帰国後の更なる開花…。竹久夢二の頽廃の美とは異なる清冽な抒情画は、時代の象徴のように人びとの心に生きる。

一代の流行児の波瀾の生涯を克明にたどり、新境地をひらく長篇伝記小説。

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読者の声

谷虹児の絵が好きな割にその人となりを知らなかったので、パリに渡った話などを知ることができて良かったです。(45歳 女性 パート・アルバイト)

「食べられた男」1票

親友のS君が、ゾッとするほどの美人と結婚した。そして一ヵ月、S君の足に、最初の変化が現れた―。どこにでもいそうな人、いつでも起こりそうな出来事、そんな日常の風景が少しだけ捻れた時、静かに恐怖が忍び寄る。

表題作「食べられた男」を始め、洗練された恐怖とユーモアのショートショート全41編。

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読者の声

ホラーとは違った、よくよく考えたら、ジワジワと怖さが感じられる展開に、ハマってしまいます。(28歳 男性 会社員)

「七つの怖い扉」1票

「ねえ、私、生まれてから一度も“怖い”と思ったことがないの。あなたのお話で、私に“怖い”ってどんなものか教えて下さいな」―。ある作家は哀切と戦慄が交錯する一瞬を捉え、またある作家は「予感」でがんじがらめにする秘術を繰り出した。

そしてまたある作家は、此岸と彼岸をたゆたうが如き朧な物語を紡ぎ出した…。当代きっての怪異譚の語り部が腕によりをかけて作り上げた恐怖七景。

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読者の声

7つの怖い話しを詰め合わせているが、夜中にひとりで読んでも恐ろしさはなく軽いホラーものだ。(50歳 女性 自営業)

「私が作家になった理由」1票

84歳の作家が“小さな説”で来し方を振り返る。人生の説明のつかなさこそ、いとおしくて面白い。

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読者の声

80年を超える人生の自伝的作品で、随所に著者らしい風刺の効いた後世へのメッセージが書かれています。(50歳 女性 自営業)

「奇妙にとってもこわい話」1票

秋の夕暮れ時、愛用のバットをグラウンドに残し、少年は逝った(「ある野球少年の死」)。「けっして一人では見ないでください」という映画を、一人で見る羽目になって…(「映画館の女」)。先祖代々伝わる「開けてはならない」瓶を持つ男の話(「孤独」)。一般応募のなかから、作家・阿刀田高が厳選した40点を収録、「寄せられた『体験』」第2弾。

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読者の声

阿刀田高さんの作品が好きなポイントはやはりホラーです。ゾクリとする話を作ってくれて本当に面白い!(35歳 男性 会社員)

「海の挽歌」1票

昔の恋人と北アフリカのチュニジアを旅する主人公は、カルタゴの闘将ハンニバルに思いを馳せながら自らの人生の分岐点を振り返る

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読者の声

〇〇を知っていますか…という読書教養シリーズしか知らなかったのですが、この本格小説ではフェニキアやカルタゴと言った、およそ自分とは縁のなかった世界も紹介してもらえました。(40歳 女性 主婦・主夫)

「仮面の女」1票

国道沿いにあるコーヒー店。店の名前は絵里花。落ち着いた雰囲気だし、何よりもコーヒーが旨いので、店告代理店の編集部員をしている木原は、週に三度はこの店に通ってくる。木原はそこで、お坊ちゃん育ちの貝崎夫妻と知り合った。

だが木原は、その美しい夫人と前に一度だけ会ったことがあった…。女性はいろいな顔を持っている。恋人の前、知人の前、他人の前で様様な役を演じている。仮面の下に隠された女の小さな秘密とは? 阿刀田高のオリジナル・ブラックユーモア集。

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読者の声

ショッキングな結末ですが、それが逆にスッキリとするのが好きなポイントです。(49歳 男性 自営業)

「ブラック・ジョーク大全」1票

もともとの反社会的な要素に加えて、狂気の笑いでもあるのがブラック・ユーモア。一見お気楽な笑いの裏には、つらく、苦汁に満ちた思い、あるいは本源的な恐怖が潜んでいる。時の試練をくぐり抜け、ますます切れ味鋭くなった傑作ジョークを、一気に集めた五百余編。隠し味の毒スパイスが、かえって薬になるか。

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読者の声

1冊に本当に軽ーく読めるお話が600篇以上入っていて、ちょっとした暇つぶしに最適です。(33歳 女性 自営業)

「ぬり絵の旅」1票

東京駅の地下道―そこで、岡島中彦は偶然、朋子と出逢った。八年、そう八年ぶりに再会した〈おとこ〉と〈おんな〉。それは同時に二人にとって〈ぬり絵の旅〉の再開でもあった…白地図をぬりつぶしていく旅、その旅の終着点に二人が見つけたものは、いったい何だったのか?

旅路の中でくりひろげられる、甘くせつない、大人の恋模様を描いた、書き下ろし、恋愛物語。

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読者の声

28年ぶりに再会した男女の、お互いの空白期間を塗りつぶす旅を通して綴られる大人のラブストーリー(56歳 男性 無職)

「シェイクスピアを楽しむために」1票

「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「リア王」…。シェイクスピアが生涯に残した37の戯曲のうち、誰もに聞き覚えがある11作品を阿刀田式にわかりやすく読み解けば?ご用とお急ぎのかた向き、ご存知「楽しむために」シリーズ最新刊。

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読者の声

シェイクスピア劇について描かれている本書。作者の感性により分かり易く解説しているあたりがポイントです。(52歳 男性 会社員)

「コーランを知っていますか」1票

「離婚しようとする者は四カ月待て」「銀行は、利子を取ってはいけない」「弁護士などは不要である。神がすべて清算する」「コーランはアラビア語で読まなきゃダメ」―遺産相続から女性の扱い方まで、厳格かつ具体的、ときにはこまやかにイスラム社会を規定するコーラン。

この聖典への理解なくして21世紀は語れない。苦労人マホメットの波乱の生涯をたどりながら、ユダヤ・キリスト教との確執をはじめ、信仰告白、礼拝、斎戒(断食)、喜捨、巡礼など、ムズカシイ教えの根幹をやさしくひもとく解説本。

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読者の声

近現代史や時事問題を語る上では避けて通れないイスラム教だが、その経典あるコーランに何が書かれているのか、その思想はなにかわかりやすくまとめられている。(34歳 男性 会社員)

「エロスに古文はよく似合う」1票

時は平安後期―貴族社会から武家社会へと移りゆくとき…。“今はむかし…”で始まる『今昔物語』、その中にも意外や意外ありました―愛の話―。「いやだわぁ」と言いながらも、愛に関しての好奇心は〈現在〉も〈昔〉もかわらないようで…。それでは、その不思議な世界へあなたも御一緒にどうぞ―。

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読者の声

今昔物語ならではの官能世界が描かれていて、今までにないドキドキ感を感じさせてくれます(39歳 女性 無職)

まとめ

いかがでしたでしょうか。阿刀田 高のおすすめ作品を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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