東野 圭吾おすすめ小説ランキング24選【読書好き64人の声を集めました】

東野 圭吾は、1958年生まれの推理小説家。高校生のときに小説を読むようになり、やがて推理小説を書き始めるようになりました。

大学を卒業した後には会社員として勤務する傍ら推理小説を書き続け、85年に「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューをしました。以後、ミステリー・推理小説の作品を多数発表し、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズが有名です。

今回、読書好き34人にアンケートをとって、東野 圭吾の作品の中からおすすめ1冊選んでもらいました。投票が多かった順に感想とともにランキング形式で紹介していきます。

1位「容疑者Xの献身」11票

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。

だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

福山雅治主演で2008年に映画化され、堤真一、松雪泰子の熱演も話題になった。

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読者の声

ラストが感動です。何度読んでも人の愛の深さに涙が出ます。ガリレオシリーズなので湯浅先生が登場しますが、友人との会話が文字として読むと深いなと思います。実際に聞いていたら難しくて何もわからないんだろうなと思いますが、研究者の方の深い造詣に圧巻されます。(39歳 女性 会社員)

読後にタイトルを振り返った際に、こんなに内容にあっちしていて腑に落ちるタイトルはないと感動します。(33歳 男性 自営業)

ストーリー展開が秀逸で一気読みしました。キャラも魅力的で最後はとても胸が締め付けられました。(39歳 男性 無職)

ガリレオシリーズは全て面白いですが、容疑者Xの献身は特に面白かったです。大学時代の友人が殺人の疑いをかけられることによって湯川の人間らしさが少し垣間見えるところがあります。(31歳 女性 主婦・主夫)

登場人物の心理的変化が著者独特の詳細な筆致で描かれた、人生を送る上で勉強になる小説です。(50歳 女性 自営業)

映画にもなったこの作品です。登場人物の心理の過程が生き方の参考になります。(50歳 女性 主婦・主夫)

容疑者Xの献身です。謎解き、事件の解決の爽快感がすごく読み応えがあります。(26歳 女性 会社員)

映画にもなった作品ですがホームレスが登場しますが、彼が死体となって発見されそこからの展開が凄く面白いです(47歳 男性 自営業)

この作品は、登場人物の日常生活がある事を堺に事件に巻き込まれるスリルのある良作の一つです。(42歳 女性 無職)

たとえどんなに歪んだ形であれ、自分の愛する人を守り抜きたいと思う一人の男の心境が、心に染みる一冊だと思います。(39歳 女性 主婦・主夫)

悲しいほどの献身ですが、それがある意味一方的である以上、必ずしも報われるものではないのが、切なくも心染みる傑作です。(55歳 男性 会社員)

2位「白夜行」9票

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別の道を歩んでいく。

二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

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読者の声

とにかく文章のうまさや設定の緻密さは随一だと思います。この作品は特に引き込まれました。(33歳 男性 会社員)

母親に売られて心を閉ざした少女と彼女を想う少年が、身を守るために犯罪を犯しながら成長していく姿がとても痛々しく切ないです。(46歳 女性 主婦・主夫)

主人公二人の感情、接点が一切無く、全ては読者に想像させる悲劇。(49歳 女性 無職)

二人の男女がどん底からはい上がっていく様子に心を打たれます。(38歳 女性 パート・アルバイト)

登場人物の心情は書き表されていないので、物語の背景とかは推察するしかないのですが、周りの人たちの言動や行動で主人公が悲しい運命を背負ってることがわかるところがおすすめです。(36歳 女性 主婦・主夫)

ぞわっとする展開が待っているのが素晴らしいです。刑事の何年にも渡る執着心にドキドキします。(43歳 女性 会社員)

暗い過去を持つ少年と少女が全てを捨てて支えあう絆。とても切ないお話です。(43歳 女性 主婦・主夫)

長編だが、それを感じさせない伏線の巡らせ方とその回収が素晴らしいです。何度も丁寧に読みたくなります。(32歳 女性 パート・アルバイト)

読んでいてのめり飲んでしまう話の展開と、最後の切なさが何とも言えない感情でした。ずっと後引く小説だと思いました。(35歳 男性 会社員)

3位「手紙」6票

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。

人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

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読者の声

大事な人のために罪を犯してしまう切なさ、その家族の心情の移り変わりがポイントです。(34歳 女性 主婦・主夫)

兄弟、そして夫婦の愛を過去の犯罪から見つめる感動の作品です。(47歳 男性 会社員)

弟のために犯罪を犯した兄。その兄のせいで人生が壊れ、兄の過去から逃れられない弟。被害者家族と加害者、加害者家族の心理描写に心打たれます。(33歳 女性 会社員)

殺人事件の加害者の家族にもし自分がなってしまったらと深く考えさせられる話で、兄・弟それぞれの気持ちがよく伝わってきてすごく印象に残りました。(42歳 女性 パート・アルバイト)

直貴と剛志のそれぞれの苦しみを想像すると悲しくて、ラストは涙なしには読めない。(50歳 女性 会社員)

映画化もされた作品で、獄中の兄と弟の交流や葛藤を正面から繊細に描いた物語は、犯罪者の家族に付き纏うもう一つの問題に深く切り込んでいて、読後に何とも言えない感動とモヤモヤに包まれます。(30歳 男性 会社員)

4位「秘密」5票

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。

映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。

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読者の声

バス転落事故によって死んでしまった母親の精神が事故で生き残った娘に宿る内容。(50歳 女性 自営業)

交通事故で無くなった妻の意識が娘に宿り、娘の姿で日常を迎えていく出来事が展開されていきます。家族の絆と新しい出会いが新鮮で優しさと思いやりがあふれている作品で最後は涙がでてしまうほど感動します。(62歳 男性 会社員)

自分だったらと考えてしまう所が面白い。平介の揺れ動く気持ちも面白い。(45歳 女性 主婦・主夫)

事故で亡くなったはずの妻の魂が娘に宿るというファンタジックで切ないストーリー。(49歳 男性 会社員)

バスの事故で中身は既婚中年女性のまま娘の体で意識を取り戻し、娘の人生と自分の人生を重ね合わせながら生きなおす物語(42歳 女性 会社員)

5位「流星の絆」4票

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。

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読者の声

三人の兄弟が実の両親を殺した犯人を突き止めていく物語です。最後までハラハラする展開がおすすめです。(35歳 男性 会社員)

暗い過去を抱えた三兄妹が詐欺という方法で力を合わせて生きていく姿に感動したし、ミステリーとしても面白かった。(43歳 女性 主婦・主夫)

終始読めない展開でハラハラドキドキできるのはもちろん、最後の犯人判明の衝撃は過去一番でした。(31歳 女性 会社員)

3兄弟の絆が感じられるとてもいい作品であり、最後の逆転も最高にいいです。(26歳 女性 会社員)

5位「ナミヤ雑貨店の奇蹟」4票

夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。野望をとるか、幸せをとるか。あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は…。

物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。

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読者の声

最後どういうオチかと楽しみつつもどんでん返しが面白かったですです。(38歳 男性 パート・アルバイト)

雑貨店の店主、雑貨店に忍び込んだ3人の少年たち、施設との関係。読み進めるとどんどん引き込まれてしまいます。(41歳 女性 パート・アルバイト)

ある雑貨店を舞台に、そこに集う若者たちの複雑な関係を見事な筆致で描いた心温まる小説です。(59歳 男性 自営業)

短編小説が5話あって、最後に全ての話がつながってくるので、まず読みやすいです。そして1話1話感動があり、最後にこのタイトル名の意味や全ての話の意味がつながってとても感動するところです。(41歳 男性 会社員)

5位「どちらかが彼女を殺した」4票

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

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読者の声

結末は想像以上の謎解きがあるのでワクワクしながら楽しめました(48歳 女性 主婦・主夫)

最後まで犯人が分からず、最終的に読者に判断させるという斬新さが、かなり面白いと思います。(39歳 男性 会社員)

妹は自殺ではなく殺された、と確信した兄が犯人を捜すというストーリーで、そこに加賀恭一郎がからんできます。この作品の特徴は、兄と一緒に読者も犯人捜しをするスタイルになっていることです。事件自体は地味ですが、謎解きしながら読む面白さにはまりました。(55歳 女性 パート・アルバイト)

小説を読みながら謎解きが楽しめる作品です。文章の中にヒントが散りばめられているので、推理を楽しめます。タイトル通り二人のどちらかが犯人です。最後まで読んでも、遡ってヒントを探す面白さがあります。(42歳 女性 パート・アルバイト)

6位「夜明けの街で」2票

不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。

2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか?渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた…。

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読者の声

社内不倫を題材にしており、ワクワクする展開です。社内不倫経験者であれば、男性でも女性でも楽しみながら読める作品です。ラストはどうなるんだろう…の展開から、まさかのラストが待っています。(38歳 女性 会社員)

描写が繊細で美しい。主人公の感情の変化も一つ一つがしっかりと描かれていて感情移入してしまう。(30歳 女性 会社員)

6位「探偵ガリレオ」2票

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

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読者の声

短編集でとても読みやすくガリレオが奇妙な事件を科学的発想で解き明かしていく様子が面白いです。(44歳 男性 会社員)

天才物理学者の湯川学が科学の知識を使って怪事件を解決していくミステリーで、今まであまり見たことがない切り口で解決していくところが実に面白い。(31歳 男性 公務員)

6位「悪意」2票

「衝撃のたくらみ」加賀刑事執念の捜査。翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末。

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読者の声

犯人が動機を語らないのは本当に怖いと思いました。現実世界では決して油断出来ないと感じます。(53歳 男性 会社員)

タイトルの秀逸さがピカ一です。何が「オチ」なのか、始終考えさせられました。(27歳 男性 会社員)

6位「マスカレード・ホテル」2票

都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。

彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。

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読者の声

最後の犯人がこの人なのか、えっと意外性があり読みごたえがありました。(30歳 女性 会社員)

捜査の為にホテルマンに変装した捜査員とホテルのフロントとして働く尚美のやり取りが面白いです。ホテルのお客様にはそれぞれに物語があり誰が犯人なのか推理しながら読むととてもワクワクします。(39歳 女性 パート・アルバイト)

7位「麒麟の翼」1票

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

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読者の声

一見単純な殺人事件の背景には切ない父の愛があった。保身は醜い。愛は尊い。(52歳 女性 主婦・主夫)

7位「分身」1票

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。

アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。

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読者の声

2人の女性が、自分の出自を調べる過程で事件に巻き込まれていく。クローン技術の進化で、オリジナルかそれ以外に対する人権についても考えさせられる作品。(49歳 女性 会社員)

7位「鳥人計画」1票

「鳥人」として名を馳せ、日本ジャンプ界を担うエース・楡井が毒殺された。捜査が難航する中、警察に届いた一通の手紙。それは楡井のコーチ・峰岸が犯人であることを告げる「密告状」だった。

警察に逮捕された峰岸は、留置場の中で推理する。「計画は完璧だった。警察は完全に欺いたつもりだったのに。俺を密告したのは誰なんだ?」

警察の捜査と峰岸の推理が進むうちに、恐るべき「計画」の存在が浮かび上がる…。精緻極まる伏線、二転三転する物語。犯人が「密告者=探偵」を推理する、東野ミステリの傑作。

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読者の声

スポーツのトレーニングのイメージが一気に変わる異質さが読んでいてゾクゾクしました(20歳 男性 学生)

7位「殺人の門」1票

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。

殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。

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読者の声

一見、とある少年が次第に不幸になっていく話のようですが、最後にはその理由がわかり、読む側としては驚くやら、なんとも言えない気持ちにさせられました。その感覚が癖になります。(35歳 女性 主婦・主夫)

7位「黒笑小説」1票

作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。

一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。そして遂に電話が鳴って―。文学賞をめぐる人間模様を皮肉たっぷりに描いた「もうひとつの助走」をはじめ、黒い笑いに満ちた傑作が満載の短編集。

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読者の声

出版社との駆け引きなど、小説の舞台の裏側を覗いているようなところが面白くて、とてもおすすめの作品です。(40歳 女性 会社員)

7位「祈りの幕が下りる時」1票

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。

シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

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読者の声

単なるミステリーでなく、親子の愛、憎しみ、深い感情が描かれている、せつなく、涙なしには読めない作品です。加賀恭一郎シリーズの一つですが、彼が少しずつ真相に迫っていくさまが読みごたえがあります。(59歳 女性 主婦・主夫)

7位「怪笑小説」1票

年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!多彩な味つけの傑作短篇集。

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読者の声

短編なので気楽に読め、サスペンス好きでない人でも、東野圭吾の作品に接することができます。(46歳 男性 主婦・主夫)

7位「ラプラスの魔女」1票

ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。地球化学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。彼女はひとりの青年の行方を追っているようだった。

2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。ふたりの被害者に共通点はあるのか。調査のため青江が現地を訪れると、またも例の彼女がそこにいた。困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な“力”を発揮し始める。

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読者の声

数学の天才少女が切なくて儚いです。ラプラス方程式をこの作品で初めて知りましたが、数学がわからなくても楽しめました。(34歳 女性 主婦・主夫)

7位「パラドックス13」1票

13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変れば善悪も変る。殺人すらも善となる。極限状態で見えてくる人間の真理とは。

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読者の声

13人がパラレルワールドに行ってしまい、何が起こるか分からない極限状態での精神状況や人間関係などが恐ろしく、どんどんページが進んでいきました。パラレルワールドに行ってしまった理由やその後の描き方もとてもよかったです。(42歳 女性 自営業)

7位「ダイイング・アイ」1票

記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。

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読者の声

序盤はホラー系のストーリーかと思いながら読み進めていましたが、実は交通事故が引き起こす悲惨な現実を描写したものであることが終盤で一気に明らかになっていくあたりは圧巻です。(36歳 男性 自営業)

7位「さまよう刃」1票

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。

犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

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読者の声

娘を殺された父親の復習劇で、その真情がよく描かれています。映画とは結末が少し異なり、私はこちらの小説の方が好きです。(47歳 男性 自営業)

7位「クスノキの番人」1票

その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。

不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。

同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。

依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。

依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと――それはクスノキの番人です」と。

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読者の声

クスノキの番人として働くようになった主人公の物語。主人公の成長していく過程が描かれています。(46歳 女性 主婦・主夫)

7位「ある閉ざされた雪の山荘で」1票

1度限りの大トリック!<br>たった1度の大トリック!劇中の殺人は真実か?

俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。

だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!

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読者の声

単純に読みやすく、最後まで飽きさせない作品です。雪山、密室、殺人をうまく設定されていました。最後の犯人の動機も頷けました。少しモヤモヤする終わり方でしたが、一気読みです。(38歳 男性 会社員)

まとめ

いかがでしたでしょうか。東野 圭吾のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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