白川 道は1945年生まれのハードボイルド作家。読書好き39人におすすめ小説を1冊選んでもらい、ランキング形式で14冊紹介します。
1位「天国への階段」13票
家業の牧場を騙し取られ非業の死を遂げた父。最愛の女性にも裏切られ、孤独と絶望だけを抱え19歳の夏上京した柏木圭一は、26年の歳月を経て、政財界注目の若き実業家となった。罪を犯して手に入れた金から財を成した柏木が描く復讐のシナリオ。運命の歯車が狂い、ひとりひとりの人生が軋みだす…。
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読者の声
復讐というものの恐ろしさ、少しずつ追い詰められていく息苦しさ。(20歳 女性 無職)
罪を犯して手に入れた莫大な金で財を成した政財界注目の若き実業家柏木の復讐がおもしろい。(37歳 女性 主婦・主夫)
主人公が殺人事件を隠したまま出世していき脅迫されるようになる。(38歳 女性 パート・アルバイト)
牧場を騙し取られて非業の死を遂げた父親を持ち最愛の女性にも裏切られて絶望の末に上京した主人公の成り上がり、復讐劇を描いた作品。(25歳 男性 会社員)
孤独と絶望を抱えた柏木圭一が実業家になるまでの物語で、自分自身は頑張らなければと思わせる内容でした。(41歳 女性 会社員)
主人公が資産家に復讐するストーリーが面白く、伏線もあって惹き込まれる。またハードボイルドな感じなのも良い。(26歳 男性 パート・アルバイト)
男性の女性に対する一途な思いが控えめだが読者の心を打つような言葉で表現されており長編にもかかわらずすぐに読み終えました。(50歳 女性 会社員)
おすすめのポイントとしては、天国は死後実際にあるのか?です。だれだって自殺に追い込まれたりするけれど、その父は報復のために、実業家になり26年にかけて資産家に報復をすることで、よみがえる。(28歳 男性 パート・アルバイト)
作品名に惹かれ購入しました。展開がスピーディーで読みやすい。終わり方ももやもやしない。(22歳 女性 主婦・主夫)
多少手を汚してでも手に入れた権力、そしてそこから始まる復讐劇が非常に没入感を感じさせる。(47歳 男性 会社員)
26年もの歳月をかけた復讐劇でありながら、純愛も描かれている。義兄弟の契りを交わした児玉と圭一の関係がいい。(45歳 女性 主婦・主夫)
病によって人はどのように変化をしていくのかしっかりと描写をされている。(33歳 男性 会社員)
長編ですが一気に読んでしまう作品でした。ミステリー要素と恋愛要素が上手く絡まり、決して飽きさせないところがおすすめポイントです。時間を持て余している時に手に取ってほしい作品です。(43歳 女性 主婦・主夫)
2位「終着駅」6票
愛など捨てたはずだった。恋人を事故で失った若き日に。私は虚無を抱え、アウトローとして闇に暮らしてきた。だが、光を失いながらも懸命に生きるかほると出会い、罅割れた心が潤ってゆく。私は、娘のような年頃の女性を、いつしか全身全霊で愛するようになっていたのだ―。男たちの熱き絆。そして不器用な男と女の命を賭けた恋。渾身の長篇小説。
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読者の声
父と彼女を失いやくざになった岡部が、盲目の女性に惚れていく話は切ない。(65歳 男性 無職)
人間味が溢れていて、裏社会などリアルに描かれているのでとても面白いです。(38歳 男性 会社員)
ヤクザの男が恋愛によって変わっていく姿がとても良かったです。恋愛って凄いなと思えます。(39歳 女性 主婦・主夫)
結末まで決して気を抜くことができないおもしろいストーリーとなっており、裏世界の雰囲気が感じ取れる小説になっています。主人公の感情描写が白川道ならではになっています。(20歳 女性 学生)
やくざものの世界と愛する人との世界の混ざり具合がいい小説です。(41歳 女性 パート・アルバイト)
裏稼業から足を洗った人間が父を失った盲目の少女との出会いに、愛おしさと切なさを感じる作品です。主人公の心境の変化がとても良く描かれていてひきつけられます。(40歳 男性 パート・アルバイト)
3位「病葉流れて」4票
そして青春が終わり明日なき放蕩が始まった。血を騒がせた愛すべきロクデナシたち。『週刊ポスト』で連載中の超大作ギャンブル小説、遂に刊行。
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読者の声
主人公の梨田が学生時代からギャンブルに身をまかせ、人との出会いと自分の居場所を模索している姿に共感を覚える。(53歳 男性 無職)
麻雀というギャンブルにのめり込んでいく主人公とその熱気が伝わってくる作品で麻雀好きには堪らない作品だと思います。(25歳 男性 無職)
主人公梨田のギャンブルを通した無頼で刹那的な生き方と、その世界に生きる個性的な面々との関わりを通じた彼自身の成長。作者の若かりし頃を投影しているのも面白い。(48歳 男性 会社員)
麻雀シーンが多く描かれ、展開が読めないのがいい作品です。もっとみたいです。(39歳 男性 会社員)
4位「竜の道」3票
人は、復讐心だけで昇り詰めることができるのか?兄・竜一は闇社会の支配を目論んだ。弟・竜二は官を操る政治家を志した。表と裏で結託してある巨大企業を潰す。修羅の双子には、復讐計画の完遂こそ全てだった。
竜二が、ある女への恋心を愛に昇華させるまでは―。著者急逝のため絶筆となった極上エンターテインメント小説!
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読者の声
裏社会での成り上がりを目論む竜一と闘争劇を描いた小説である。(27歳 女性 主婦・主夫)
最近ドラマ化にもなっていて玉木宏さんが主人公としてやってたので照らし合わせながら読むのもまた醍醐味(26歳 女性 パート・アルバイト)
それぞれ違う道を進むながらの兄弟の壮絶な復讐劇で、二転三転するストーリーがおすすめです。(38歳 男性 会社員)
「竜の道 飛翔篇」
双子の復讐劇というのが面白い。ハードボイルドな感じも良く、重厚なストーリーが素晴らしい。(46歳 女性 主婦・主夫)
「竜の道 昇龍篇」
スリル溢れる展開。波乱の予感を秘めたまま突き進むストーリー展開を楽しめました。(42歳 男性 会社員)
5位「流星たちの宴」2票
時はバブル期。三十七歳の梨田雅之は、投資顧問会社社長の見崎に見込まれて『兜研』に彷徨い込むが、仕手戦に出た恩師・見崎を土壇場で裏切る。手にした大金を浪費した後、自ら仕手集団『群青』を率いて再び相場の世界に戻った梨田は、知人からの極秘情報を元に、一か八かの大勝負に乗り出した…。危ない夢を追い求めて流星のように輝く男達を描いたハードボイルド傑作長編。
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読者の声
投資の世界のスリリングな仕手戦がめちゃくちゃ面白い。あっという間に読んでしまった。(33歳 男性 自営業)
バブル期の仕手集団を舞台に相場戦を戦う男の姿がかっこいいです。(23歳 男性 パート・アルバイト)
5位「最も遠い銀河」2票
建築家・桐生晴之は焦れていた。名を売るほどの大きな仕事ができていない現実に。最愛の女との約束、そして彼女を死に追いやった男への復讐心。激情を胸に秘め、成功を目指す晴之。
だが、小樽署の元刑事・渡誠一郎が、隠し続けた彼の過去に迫る。出会うはずのない二人が追う者と追われる者になった時、それぞれの宿命が彼らを飲み込んでいく―。
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読者の声
末期癌で余命宣告を受けた小樽北署の元刑事が、迷宮入りの事件に残りの人生をかける刑事の意地を見せる内容。(39歳 男性 会社員)
復讐を考えている威圧的な気持ちを抱えながらも、次々と女性とつきあい、恋にも落ちる純情なところ。(26歳 男性 会社員)
5位「海は涸いていた」2票
都内に高級クラブ等を所有する伊勢商事社長、36歳の伊勢孝昭は暴力団に会社の経営を任されていた。彼には殺人の過去があったが、事件は迷宮入りしていた。
しかし、孤児院時代の親友が犯した新たな殺人が、その過去を呼びおこし、警視庁・佐古警部が捜査に当たる。そんな折、伊勢はヤクザ同士の抗争に巻き込まれて―。天才音楽家の妹と友人を同時に守るため、男は最後の賭に出た。
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読者の声
単なるハードボイルドに留まらない濃密な人間ドラマが展開されていて読み応えがあった。(49歳 男性 パート・アルバイト)
読み進めれば進めるほどに、主人公である伊勢の力になりたいと願ってしまうが、途中から想像つくラストの展開に心が痛みます。ただそこがこの作品の面白いところだと思います。(22歳 女性 学生)
6位「竜の道 飛翔篇」1票
義父母をはじめとした世間から虐げられてきた双子の兄弟、竜一と竜二。クソのような人生とオサラバするために嵐の夜、完全犯罪を決行する。胸に秘めた復讐を果たすべく、弟はエリート官僚の道を選び、兄は裏社会の力を味方につけた。双頭の竜が修羅の幕を開ける。
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読者の声
6位「竜の道 昇龍篇」1票
人は、復讐心だけで昇り詰めることができるのか?兄・竜一は闇社会の支配を目論んだ。弟・竜二は官を操る政治家を志した。表と裏で結託してある巨大企業を潰す。修羅の双子には、復讐計画の完遂こそ全てだった。
竜二が、ある女への恋心を愛に昇華させるまでは―。著者急逝のため絶筆となった極上エンターテインメント小説!
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読者の声
6位「冬の童話」1票
新興出版社社長・稲垣聖人。虚無的に生きる女・名高そら。出逢うはずのなかった二人が過酷な運命に導かれ出逢い愛を育んでいく―。稀代のストーリーテラーが満を持して放つ「永遠の愛のかたち」とは?衝撃の結末に落涙必至の純愛小説。第18回島清恋愛文学賞候補作。
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読者の声
出逢うはずのなかった二人が童話のようなピュアで思いやる気持ちが素敵です。(48歳 女性 主婦・主夫)
6位「単騎、千里を走る」1票
男鹿半島で暮らす漁師の高田剛一は、息子・健一との間に、長年の確執によって生じた親子のわだかまりを抱えていた。その健一がガンに冒されたことを知った高田は、民俗学者である健一の代わりに、仮面劇「単騎、千里を走る。」をビデオに収めるため、中国の奥地・雲南省麗江を訪れる。
その旅は彼にとって、親子の埋めることのできない心の溝を埋めるための旅でもあった。言葉のわからない地で次々と降りかかる難題。
だが彼の一途な想いが、周囲の人々の心を動かしていく。そして高田自身も、多くの素朴な心情に触れ、人が生来持っている優しさや、自分が過去に見失ってしまった家族の意味を、少しずつ取り戻していく…。
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読者の声
親と子の愛情と、主人公の旅の道中で触れあう人々との心温まるストーリーが良いです。 映画からの小説化という珍しい例ですが、映画を観賞された方でも充分楽しめる作品です。(48歳 男性 会社員)
6位「神様が降りてくる」1票
「フィル・トムスをご存知ですね」収監された過去を持つ孤高の作家・榊の前に現れたのは、囚人仲間フィルの娘、里奈だった。親と子ほど年の離れた二人は強く惹かれ合い、フィルが残した謎を探るべく、共に沖縄へと向かう。
そこで待ち受けていたのは、葬られた戦後沖縄の真実と、当時を生きた若者たちの哀しき物語だった。全身全霊を捧げた愛。壮絶な運命。白川ロマン、ここに極まる。
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読者の声
社会の表立たない事情とミステリーの絡まり方がとても良かった。榊の回想は白川先生の独白にもとれて悲しい気持ちになります。(24歳 女性 無職)
6位「十二月のひまわり」1票
旅館の跡取りと下働きの息子。境遇の違いから少年時代に抱いた殺意を負い目に、想いを寄せた遥子も伸介に譲り生きてきた相楽。遥子の死、伸介の失踪後も、娘の樹里を支え借金を肩代わりした。
遥子の命日、樹里のピアノの余韻の中で明かされる苦い真実――表題作ほか人生の哀感を織り込んだ名手の作品集。
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読者の声
とある男性の生きていく姿を映し出した素直な作品で後味としてはさっぱりした人間臭さもある奥深い味わいがあります。淡々と進む読みやすさもありがたいです。(35歳 男性 会社員)
6位「祈る時はいつもひとり」1票
バブル崩壊前、今や伝説となった仕手株「風」を動かしていた三人の男達がいた。一人は謎の死を遂げ、一人は十億の金とともに失踪した。残された茂木彬は失意の日々を過ごしていたが、純子という美女の来訪を機に立ち上がる。
だが、それと同時に暴力団、香港黒社会、大物右翼の影がちらつき始める。魑魅魍魎を敵に回して、茂木は真相に迫れるのか?―。
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読者の声
仕手株を巡るミステリアスな事件を追う主人公と、そこに群がる魑魅魍魎の姿を活写するハードボイルド・ミステリー。(56歳 男性 無職)
まとめ
いかがでしたでしょうか。白川 道のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。