高樹のぶ子おすすめ小説ランキング12選【読書好き39人の声を集めました】

読書好き39人に高樹のぶ子おすすめの小説を1冊選んでもらい、その感想をまとめました。結果を人気の高い順に紹介します。

「光抱く友よ」12票

大学教授を父親に持つ引っ込み思案の優等生・相馬涼子。アル中の母親をかかえ、早熟で、すでに女の倦怠感すら漂わせる不良少女・松尾勝美。17歳の2人の女子高生の出会いと別れを通して、初めて人生の「闇」に触れた少女の揺れ動く心を清冽に描く芥川賞受賞作。他に、母と娘の間に新しい信頼関係が育まれていく様を、娘の長すぎる髪を切るまでの日々のスケッチで綴る「揺れる髪」等2編。

「BOOK」データベース

読者の声

主人公が不良と出会うことで始まるはじめての闇と二人の関係性が非常に面白いです。(23歳 男性 パート・アルバイト)

正反対の少女2人の交流。思春期の少女の心理描写が上手く描かれている。(31歳 女性 会社員)

芥川賞受賞作品。自らの少女時代をモデルにして描いた自伝的小説なので、是非オススメです。(45歳 男性 自営業)

主人公の優等生が、奔放な不良のクラスメイトと出会うことから始まり、その出会いが初めて触れる闇で、そこから二人の関係性が変わっていくところに良さを感じます。(46歳 女性 主婦・主夫)

母親がアルコール中毒でどんどん闇の中へとのめりこんでいく少女の成長する姿に感動した。(21歳 女性 無職)

とてもリアリティがあり感情移入しやすいので夢中になれる作品でした。(38歳 男性 会社員)

出会いと別れを通して主人公が成長していく姿が素晴らしい作品です。(36歳 女性 団体職員)

優等生の女子高生と不良の女子高生が惹かれあい理解し合えた所に脆さや儚さが加わってくる作品だと思います。(25歳 男性 無職)

非行少女と出会い人生で初めて人の人生の闇に触れた女子高生を描く作品。(27歳 女性 主婦・主夫)

対照的な二人の女子高生の物語です。 主人公の涼子はいわゆる優等生。その彼女が不良の同級生と出会います。 今まで知らなかった世界をのぞくことになる涼子の心情の変化がたくみに描かれています。 作者が芥川賞を受賞した作品でもありますね。(43歳 女性 パート・アルバイト)

山口県のある街を舞台に繰り広げられる、正反対に見える2人の女子高生の関係の作品で、面白いです。(39歳 男性 会社員)

優等生の少女が、不良少女を通して生まれて初めて社会の闇に触れ心を揺さぶられる様が上手く表現されていているところ。そして、決して埋まらなかった価値観の違いが現実的で残酷ですが、清々しさも醸し出しているところが好きなポイントです。(43歳 女性 主婦・主夫)

「マイマイ新子」10票

新子はマイマイ(つむじ)をピンと立て、妹や友達と今日も元気に駆けまわる。大好きなおじいちゃんが作ってくれたハンモックは二人だけの秘密。昭和30年の山口県国衙を舞台に、戦争の傷を負いながらも懸命に生きる大人たち。

変わりゆく時代の中で成長する日々を懐かしくも切なく描いた傑作。片渕須直監督アニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』原作小説。

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読者の声

日本が高度経済成長に入る前を描いた作品でその当時の日常のリアリティが面白く描かれていて好きです。(28歳 男性 会社員)

平和であることや命のありがたみ、子供の頃に描いた夢や生活が思い出されます。(26歳 女性 会社員)

戦後という混沌とした時代に少女時代を過ごした著者の自伝的小説に、少女の目線から見た戦後とそれを取り巻く人々の日常を感じとれる。(44歳 男性 会社員)

昭和30年の山口県防府市国衙を舞台とする高樹のぶ子が自身の少女時代をモデルに描いた自伝的小説で、人生の重みを感じさせる(39歳 男性 会社員)

主人公の実体験を元に描かれていることもあり、リアリティ溢れるストーリーになっています。新子が成長していく姿が読んでいて応援したくなるような作品になっています。(20歳 女性 学生)

中学生の時に現国の試験問題として一部を読んで、もっと読みたいと思い本屋さんに買いに行った思い出があります。ちょっと落ち着きがないけど憎めない、創造力の豊かな赤毛のアンやちびまる子ちゃんのような新子に共感する方も多いのでは。戦争をまたいだ時代背景は、自分にはない感覚で考えさせれます。(28歳 女性 会社員)

舞台は1955年の日本で、主人公の新子は髙樹のぶ子さんの幼少時代をモデルにしています。何気ない日常の中で新子は何を感じるのか、当時の時代背景も想像しながら読むのも楽しいと思います。(29歳 男性 無職)

マイマイ新子はテーマこそ生と死など重かったりしますがどこか爽やかで気づけば涙を流していました。昭和30年、自分には想像つかないけど何故か懐かしさもあり自分のようなその時代を全く知らない人に読んでほしいような作品です。(20歳 男性 パート・アルバイト)

物語の舞台は1955年、高度経済成長の直前のお話です。絵が可愛くいいです。(41歳 女性 パート・アルバイト)

「戦後の敗戦環境」における貧困のなかで、自然、環境の豊かさだけで「幸せ」になれるんだというイメージがわくほのぼのといたシナリオです。主人公の新子はそんな環境でも不自由なく生活を送ります。なぜ「マイマイ」のタイトルかは本を読めばわかります。1日1日がなんの変哲もなくすぎますが、その中で家族との絆など、彼女が一歩ずつ成長していく過程がみられます。(54歳 男性 会社員)

「透光の樹」5票

「買ってください、私を」。至純の恋心と肉の悲しみ。千桐は“娼婦”になった…人生を貫く極北の恋を描く衝撃の問題作。

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読者の声

常識では語られない不倫や三角関係による人間の感情が文学的に描かれ、何度も読み返したくなる作品です。(38歳 男性 会社員)

中年の男女のどろりとした恋愛模様が綴られた内容なのですが、設定が久々に再会したものとなっているので濃厚な関わり方が刺激的で力強さが感じられました。(35歳 男性 会社員)

大人の男女の恋愛の心理を繊細に描いています。25年後に再会する2人の運命の愛が見もの。(65歳 男性 無職)

主人公は離婚して娘を連れ実家に戻ります。そこには病に倒れた父はいて、生活苦の為久しぶりに会った男性に、自分の体を担保にお金を借りてしまいます。そこから恋愛になります。中年層の恋愛を描いた作品で、映画化もされています。(58歳 女性 主婦・主夫)

性に対する描写が美しく、中年男女の微妙な距離感を両方の目線から書いてある所がお薦めです。(42歳 男性 会社員)

「トモスイ」3票

タイ訪問を機に執筆され、選考委員に絶賛された川端賞受賞作「トモスイ」ほか、アジア10カ国との交流から生まれた10の短篇。台湾の小さな島から上海の路地裏へ、そしてモンゴルの荒野、インドネシアの密林まで。

それぞれの土地に息づく瑞々しい匂いとやるせない思いを吸い込み、論理を超えた熱をはこぶ、アジアをめぐる物語たち。第36回川端康成文学賞受賞。

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読者の声

アジアの様々な国を舞台にしていて、その土地の独特の雰囲気を感じ取れる巧みな筆致。(20歳 女性 無職)

アジアがどれほど熱帯で自然豊かなのか分かりやすい内容でした。(42歳 女性 会社員)

短編10作を収録した作品でタイやモンゴルなど各地で感じたことを書き綴る。(25歳 男性 会社員)

「少女霊異記」2票

千二百年の時を超えて伝わる言霊。事件を呼び寄せたのは、日本最古の説話集『日本霊異記』だった。古代と現代をつなぐ「霊異」ミステリー。

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読者の声

日本霊異記に酷似した謎を解いていくミステリーもので面白く、不思議な感じがするのも良かった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

日本霊異記と似た事件が起こって解決していくのが面白いですし、ストーリーも魅力的で惹き込まれるものがあり、ホラー的な要素もあるのも良いです。(26歳 男性 パート・アルバイト)

「霧の子午線」1票

学園紛争の嵐の中で、一人の男を愛しながらも、固い友情に結ばれた希代子と八重。20年後のいま、共にキャリアウーマンになった二人の苦く、甘い霧の季節を描く。

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読者の声

映画化された作品で、難病にかかった女性が友人の恋人を寝取る、その想いがとても切なく描かれています。(48歳 男性 会社員)

「波光きらめく果て」1票

もえ、こがれ、そして…自らの求めのまま、ひとを恋し愛し、墜ちながらなお輝きつづける女・羽季子。許されぬ恋にはしる一人の女の、性のものぐるおしさと切実な生き方を、玄海灘の波よせる壱岐の四季の中に描く問題の恋愛小説。同情、共感、そして…あなたの中の“もう一人のあなた”とめぐりあう。

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読者の声

壱岐の島を舞台に、心と体の赴くままに奔放に生きる女性の姿を描く秀作(56歳 男性 無職)

「水脈」1票

水に始まり水に環る官能と夢幻のアクア・ファンタジー。別離、再会、愉楽と切なさ。そして死…。自ら今もっとも切実な主題を変容する水の姿態に重ねた官能の香り濃き短篇十篇。

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読者の声

短編集。女性の心の揺らぎや悲しみを官能的に幻想的な世界へ誘っている(38歳 女性 パート・アルバイト)

「小説伊勢物語 業平」1票

歌物語の不朽の名作にして、「恋の教科書」ともいわれることもある「伊勢物語」。その主人公とされる在原業平の一代記を「伊勢」の百二十五章段の和歌を物語の中に据えて大胆に周到に小説化。

やまとことばに注目の集まった令和改元をはさみ日経新聞夕刊に連載された本作は、平安時代の古典に、千年かけて培われてきた日本人の情感、美意識を現代小説として吹き込み、活き活きとよみがえらせた傑作長編。

連載時に小説に平安の都の風を吹き込んだ大野俊明氏の挿絵もカラーで16点収録。この作品を読んでから「伊勢物語」を読めば平安の「みやび」を五感で味わうことができるだろう

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読者の声

文体や表現が流麗で、日本語の美しさを堪能できる作品だと思うからです。(38歳 女性 パート・アルバイト)

「格闘」1票

駆出しの作家だった頃の私が取り組み、完成できなかったノンフィクション。それは、ある忘れられた柔道家の型破りな半生を追ったものだった。だが、彼に寄り添う女、高校時代の恩師など、取材を進める毎にその実像はぼやけていく。

一方、私と本人の間には、取材対象と取材者の垣根を越えた感情のさざ波が立ち始め―相対する二つの魂の闘争と交歓を描く。

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読者の声

タイトル的に固い話かと思いきや、柔道を通しての恋愛物語で格闘技を新たなジャンルに挑戦した話題の作品です。(40歳 男性 パート・アルバイト)

「ほとほと 歳時記ものがたり」1票

緑の石の中に生きる最愛の妻(「翡翠」)、毎夏、夜空に託す姉妹の願い事(「笹まつり」)、二匹の秋の虫になって奏でる愛の歌(「虫時雨」)、正月の夜の突然の訪問者(「ほとほと」)ほか…巡る季節の中で紡がれる24のストーリー。

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読者の声

個々の作品は全て独立して、それぞれの語り掛けをしてきます。 一つ一つに読んだ後に感慨深い気持ちになる作品です。(42歳 男性 会社員)

「ナポリ 魔の風」1票

恵美子はナポリ滞在中に風変わりな男を紹介された。舞台美術家・ドニ鈴木。250年前のオペラ歌手の生れ変りと称するドニは、妖しく強烈な精気を放っていた。

彼の妄言を受け流そうとするも、その魔力に翻弄されてしまう恵美子。やがて恵美子の恋人をも巻き込んだ三角関係は性も時空も超えた官能へと発展する。

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読者の声

主人公らの三角関係が描かれていて面白い。またストーリーの展開も惹き込まれるもので良かった。(46歳 女性 主婦・主夫)

まとめ

いかがでしたでしょうか。高樹のぶ子おすすめの小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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