黒川博行おすすめ小説ランキング12選【読書好き41人の声を集めました】

黒川博行は1949年生まれの推理作家。今回、黒川博行の作品の中から読書好き41人におすすめの1冊を選んでもらった結果を、ランキング形式で紹介します。選んだ作品の感想、おすすめなところ・好きなところなどのコメントもまとめました。

1位「後妻業」11票

91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した―。

高齢の資産家男性を狙う“後妻業”を描き、世間を震撼させた超問題作。

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読者の声

資産家の高齢者を手玉に取る女性の凄さが描かれていて、怖くなるほど面白い。(65歳 男性 無職)

高齢者の遺産を狙った犯罪を題材にしており、ドラマや映画にも使用された大ヒット作品。(39歳 男性 会社員)

裏稼業の世界が描かれているのが面白く、悪い奴が多い点も良かった。またラストの展開が予想外なのも良い。(26歳 男性 パート・アルバイト)

普通に生活していたらまず知ることの無い恐ろしい後妻業の実態。(20歳 女性 無職)

後妻業の手口と実態は恐ろしく感じたし、面白いストーリーで惹き込まれた。ラストの展開も良かった。(46歳 女性 主婦・主夫)

ストーリーの内容自体は恐ろしかったですがなんとなくありそうな話。読んでいるうちに圧倒的なリアリティを感じ怖かったです。(22歳 女性 会社員)

恐るべき陰謀を抱いた女性が「暗躍」という状況を探るという、なかなかにスリルがある物語で、黒川博行作品の中では強く記憶に残る。(52歳 男性 公務員)

この作品を読むと、人のお金に対する執念よりも、用意周到に計画されビジネスとして成立していることへ恐怖を感じるはずです。(41歳 男性 パート・アルバイト)

高齢者と結婚して遺産を自分のものにする悪女ですが、心底憎めない魅力のある女性を描いています(45歳 女性 公務員)

欲にまみれるとどうなるのか?人間の裏の部分が見え、自分は気を付けなければならないと気が引き締まりました。(45歳 女性 主婦・主夫

死人より生きている人間が一番怖いんだと実感した。後妻業の手口と実態に驚かされた。(37歳 女性 主婦・主夫)

2位「疫病神」9票

建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。たび重なる妨害。事件を追う中で見えてきたのは、数十億もの利権に群がる金の亡者たちだ。

なりゆきでコンビを組むことになったのは、桑原保彦。だが、二宮の“相棒”は、一筋縄でいく男ではなかった―。関西を舞台に、欲望と暴力が蠢く世界を描く、圧倒的長編エンターテインメント。

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読者の声

大阪を舞台にしたピカレスク小説の代表作で、いまも続いている大人気のシリーズです。(48歳 男性 自営業)

スピード感や桑原と二宮の掛け合いがなんと言っても読みどころ。シリーズ一作目なのでまずはこれから読んで欲しい。(39歳 男性 無職)

疫病神シリーズは5作品あり、それぞれで扱っているコンセプトが異なるためどのシリーズから読んでも楽しめるのが魅力だと感じます。(27歳 男性 無職)

シリアスなストーリーに大阪弁のコミカルな会話で読んでいて楽しい気分になりました。(33歳 男性 自営業)

タイトルなだけあって興味を引いて読んでいってしまう作品となってます。(26歳 女性 パート・アルバイト)

主人公の凸凹コンビの際立った存在感が作品に躍動感を与えていた。(49歳 男性 パート・アルバイト)

建設業界で働く主人公が請負った案件で大きな問題にぶつかり極道と協力して動いていく。(38歳 女性 パート・アルバイト)

建設業界の闇とそれを暴こうとする男たちのドラマ。正直なところ裏切りなどもありかなりハラハラドキドキ。(47歳 男性 会社員)

シリーズ第一作目。主人公にとっての疫病神であるヤクザのキャラクターが秀逸。会話のテンポも良くて気軽に読める本です。(32歳 女性 会社員)

3位「国境」4票

直木賞受賞作『破門』をしのぐシリーズ最高傑作!

「疫病神コンビ」こと二宮と桑原は、詐欺師を追って北朝鮮に潜入する。だが彼の地は想像を絶する世界だった。新直木賞作家の代表作!

「疫病神」コンビこと、建設コンサルタントの二宮と二蝶会幹部の桑原は北朝鮮に飛んだ。二宮は重機の輸出で、桑原は組の若頭がカジノ建設の投資話でそれぞれ詐欺に遭い、企んだ男を追ってのことだった。平壌に降り立ったふたりだが、そこには想像以上に厳しい現実と監視が待っていた。シリーズ最高傑作の呼び声高い超大作!

衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。それでもなお、この国は“地上の楽園”なのか。建設コンサルタント業の二宮と暴力団幹部・桑原の「疫病神コンビ」が、詐欺師を追って潜入した国・北朝鮮で目にしたものは、まるで想像を絶する世界だった―。読み出したら止まらないサスペンス超大作。

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読者の声

おなじみの疫病神シリーズだが、北朝鮮を舞台にしておりとても面白い。リアリティに溢れている。(38歳 男性 会社員)

ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮が手を組み北朝鮮で大暴れする物語です。(27歳 女性 主婦・主夫)

二宮と桑原の二人組の活躍するシリーズの一作ですが、この作品は二人で北朝鮮まで行くなど、スケールが大きな一作です。(55歳 男性 パート・アルバイト)

建設コンサルタントと反社会組織の幹部「疫病神コンビ」の2人が北朝鮮の首都・平壌で出会う想定不可能な困難の数々を活写する秀作。(56歳 男性 無職)

3位「破門」4票

映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。

失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、なんと相手は本家筋の構成員だった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出るが―!?

疫病神コンビVS詐欺師VS本家筋。予想を裏切る展開の連続で悪党たちがシノギを削る大人気ハードボイルド・シリーズの最高到達点!!

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読者の声

ヤクザと建設コンサルタントの男たちが手を組み裏の世界で生きていく物語り。(25歳 男性 会社員)

巨額な資金の持ち逃げを機に組同士のトラブルが発展したとの内容で、裏社会の真相が分かって勉強になりました。(42歳 女性 会社員)

主人公二人の会話が漫才の掛け合いのようにリズムがよく、面白い。(32歳 女性 会社員)

疫病神シリーズのなかでもダントツに面白い!桑原と二宮コンビの話はいくら読んでも飽きない。(31歳 男性 会社員)

4位「迅雷」3票

「極道は身代金とるには最高の獲物やで」。大胆不敵な発想でヤクザの幹部を誘拐した三人組。彼らと、面子をかけて人質を取り返そうとするヤクザたちとの駆け引きが始まった。警察署の目の前での人質交換、地下駐車場でのカーチェイス、組事務所への奇襲攻撃…。

大阪を舞台に追いつ追われつが展開する痛快小説。

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読者の声

一度読み始めたら止まらなくなるような、すぐストーリーの虜になってしまう小説です。男たちの物語に痛快さを覚えること間違いなしです。(20歳 女性 学生)

ヤクザを誘拐するというのも驚きですが、メンツのかかったヤクザとの駆け引きがサスペンス要素があって面白かったです。(38歳 男性 会社員)

物語はやくざの幹部を誘拐した3人メンバーが取り巻くシナリオです。「やくざから身代金とる」こんな発想から始まります。やくざの名において、幹部を取り返そうとする人、そして誘拐犯との駆け引きが実に面白い。特に警察まで登場し、警察官の目前で人質交換をするといったあらまし。奇抜で奇想天外です。(54歳 男性 会社員)

5位「キャッツアイころがった」2票

殺された3人の男たちは、なぜ同じようにキャッツアイを呑みこんでいたのか。第2の被害者村山光行と共に、京都府立美術大学に学ぶ啓子と弘美は、村山の旅行体験から「事件の鍵はインドにあり」と睨んで一路カルカッタへ。そこで2人が掴んだ真実とは―。サントリーミステリー大賞に輝く傑作長編推理。

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読者の声

推理が巧妙で、なかなか読ま込ませてくれる作品です。作者の今の感じではないですが、この作品として評価出来ます。(42歳 男性 会社員)

私が初めて読んだ黒川作品です。女子美大生コンビが事件の真相に迫って行きますが、美大出身、美術教師をしていた黒川さんの知識と経験からくるのか、美術品や美大生の生活描写がリアルで好きです。今の大阪府警シリーズのコテコテ感や、疫病神シーリズの男臭さからはちょっと想像しがたく、軽い感じで読めるのもいいです。(55歳 男性 自営業)

5位「悪果」2票

大阪府警今里署のマル暴担当刑事・堀内は、淇道会が賭場を開くという情報を掴み、開帳日当日、相棒の伊達らとともに現場に突入し、27名を現行犯逮捕した。取調べから明らかになった金の流れをネタに、業界誌編集長・坂辺を使って捕まった客を強請り始める。

だが直後に坂辺が車にはねられ死亡。堀内の周辺には見知らぬヤクザがうろつき始める……。黒川博行のハードボイルドが結実した、警察小説の最高傑作!

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読者の声

防対課の悪徳刑事二人が関西弁で進行していくストーリーが面白くてハマりました。(23歳 男性 パート・アルバイト)

賭博調査をメインに進んでいく物語。警察の内部構造や賭博について全く知らない状態で読み始めても,世界観にどっぷりはまれる点がおすすめ。(24歳 女性 学生)

5位「泥濘」2票

老人ホームにオレオレ詐欺。老人を食い物にする警察官OBグループのシノギを、二蝶会への復帰が叶った桑原と二宮の疫病神コンビはマトにかける。しかし二宮は拉致され桑原は銃撃を受け心肺停止に。予測不能なドンデン返しにつぐドンデン返し。絶体絶命の二人を待つ運命は?

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読者の声

極道 と半グレと、性根の腐った堅気を書いた小説です。内容がおもしろいです。(41歳 女性 パート・アルバイト)

ドンデン返しに次ぐドンデン返しのスピード感がたまらないです。(36歳 女性 団体職員)

6位「カウント・プラン」1票

眼に入った物をかぞえずにいられない計算症の青年や、隣人のゴミに異常な関心を持つ男など、現代社会が生み出しつづけるアブナイ性癖の人達。その密かな執着がいつしか妄念に変わる時、事件は起きる…。

日本推理作家協会賞受賞の表題作をはじめ、時代を見通す作者の眼力が冴える新犯罪ミステリ五作品を収録。

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読者の声

ミステリアスな部分が満載で推理的な要素が研ぎ澄まされた作品で所々に難解な世界があり興味深い。(35歳 男性 会社員)

6位「大博打」1票

無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。受け渡しはどうするのか、大阪府警は驚愕するが、犯行計画は緻密だった。大阪湾に繋留中の漁船に金塊を積み、オートジャイロをセットしろという。金塊を積み無人の漁船が闇をゆく。

だが、奪取寸前、漁船は偶然にもタンカーと衝突炎上してしまう。万事休すと思いきや、犯人の真骨頂はここからだった。

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読者の声

誘拐サスペンスで、緊迫感や緊張感があり読み応え十分な作品です。(38歳 男性 会社員)

6位「桃源」1票

沖縄の互助組織、模合。この制度で集めた仲間の金、六百万円を持ち逃げした男・比嘉の行方を追うこととなった、大阪府警泉尾署の刑事、新垣と上坂。

情報をつかんで沖縄に飛んだ二人が辿り着いたのは、南西諸島近海に沈む中国船から美術品を引き上げるという大掛かりなトレジャーハントへの出資詐欺だった―。遺骨収集、景徳鎮、クルーザーチャーター。

さまざまな情報と思惑が錯綜するなか、真相に繋がる糸を手繰り寄せることはできるのか。著者ひさびさの正統派警察捜査小説。

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読者の声

真面目な刑事が真面目に捜査する小説です。とても内容が興味深いです。(39歳 男性 会社員)

6位「文福茶釜」1票

古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。入札目録の図版のさしかえ、水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、ブロンズ彫像の分割線のチェック――。はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか?

あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちをリアルに描いた連作集にして、古美術ミステリーの傑作選!

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読者の声

詐欺師たちの騙し合いが本当に面白くて、ストーリーに引き込まれます。(39歳 女性 主婦・主夫)

まとめ

いかがでしたでしょうか。黒川博行のおすすめ小説をランキング形式で紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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