山本 一力おすすめ小説16選【読書好き40人の声を集めました】

山本 一力は時代小説を手がける作家。多数の作品のなかから読書好き34人におすすめ小説を1冊選んでもらい、その感想をまとめました。

「あかね空」18票

希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。

彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。

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読者の声

江戸時代の日本の美徳のようなものが詰まっていて、とても良い家族物語だと思う。(39歳 男性 会社員)

テンポよくストーリーが進んでいくものの、江戸や深川の人情が丁寧に描かれていて、小説を読んでいるのではなく時代劇を見ているのではないかと思ってしまうほどです。(20歳 女性 学生)

江戸を舞台にした、親子二代にわたる豆腐屋の、夫婦や親子の情の機微を描く物語(56歳 男性 無職)

家族でいることの難しさや、絆の大切さをあらためて実感できる小説だから。直木賞受賞作なので、普段あまり時代小説を読まないという人にもおすすめしたい作品です。(37歳 女性 自営業)

江戸の風景がテンポよく読める作品です。小説なのに、リズムがあります。(41歳 女性 パート・アルバイト)

深川を舞台にした人情物語。豆腐作りに精を出す夫婦の格闘がさわやか。(65歳 男性 無職)

江戸時代に京都で修行をした永吉がお店を構えるために江戸に出ました。長男が怪我をして妻のおふみがお百度参りをして回復します。そのころからおふみは長男を溺愛します。おふみの生き方はお百度参りをした時の教えに沿っていて、主人公はおふみだと感じました。(58歳 女性 主婦・主夫)

現代社会では感じられなくなってしまった江戸の人情味あふれる物語なところ。(32歳 女性 パート・アルバイト)

直木賞作。豆腐屋職人の主人公をめぐるファミリーの群像劇で傑作です。(55歳 男性 会社員)

江戸深川と言えば山本一力、氏が有名になるきっかけの一冊といえるでしょう深川情緒たっぷりの心温まる一話。(68歳 男性 無職)

江戸の町人の暮らしが目にうかぶように生き生きと描かれていて、描写を読むだけで世界に引き込まれていく。(46歳 男性 会社員)

京都から江戸に下った豆腐職人に起きる出来事を語る作品である。(27歳 女性 主婦・主夫)

親子間の絆や誤解や溝や葛藤してた感情など感動で何回も読んだことが(40歳 女性 パート・アルバイト)

時代劇ながらも豆腐屋として料理に励む夫婦の話で現代にも通じる読みやすいストーリーがこれまで時代劇小説を敬遠していた人にもおすすめできます。(38歳 男性 会社員)

主人公の豆腐にかける情熱と、それを支える女性の2人の姿にあこがれてしまいました。(44歳 男性 会社員)

江戸の豆腐屋夫妻を中心に描く家族の心温まる話。映画化にもなった山本一力の代表作。(30歳 女性 会社員)

江戸時代の家族間の関わり方の内容で途中はモヤモヤ感があったが行き違いが解消されたことでスッキリした気持ちになれた(54歳 男性 会社員)

とても奥が深い小説だと私は感じました。家族でもわかりあうことが出来ないことがあるまま生涯を終えその後もその部分は誤解が解けることがないという語り掛けた内容は考えれば考えるほど難しく感じました。(31歳 男性 自営業)

「蒼龍」6票

途方もない借金を背負う若夫婦が、貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢。どうか、今年こそ―。著者の原点を描いてオール読物新人賞を受賞した表題作他、四篇。

武家社会の心意気、商人の気概。誠を尽くせば、身分の差を越えて人は分かりあうことができる。生きる力と明日への希望を与えてくれる感動の傑作集。

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読者の声

深川の人情、大店の苦労、武家社会のないようが描かれて、引き込まれます。(39歳 男性 会社員)

どんな時でも夢と自信を持つことが大事と知らせてくれる内容でした。(57歳 女性 会社員)

途方もない大借金を抱えた大工の若夫婦がまずしいくらしから這い出す物語が好き(32歳 男性 団体職員)

山本さん自身、借金で苦しんだそうです。この本も「借金苦」を背景に掲げています。大工の若夫婦が、貧しい暮らしから這い出すために、茶碗の新柄の公募にいどみ奮闘。借金地獄から這い出す姿の葛藤がそこにはあります。短編もので、ほかにも同様のテーマ作があります。(54歳 男性 会社員)

時代小説ですが、とても共感しやすく今に通じる物がある作品です。(38歳 男性 会社員)

途方もない額の借金を背負う若夫婦が一攫千金のために茶碗の絵柄の公募に応募するという作品。江戸時代の階級社会など当時の世相が垣間見られる。(25歳 男性 会社員)

「だいこん」3票

江戸に心から愛されている一膳飯屋がありました。知恵を使い、こころざしを捨てず、ひたむきに汗を流したおんなの生き方。直木賞作家の魅力あふれる細腕繁盛記。 

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読者の声

とても読みやすく長編時代劇で昔の江戸の庶民の生活を想像しながら楽しめました。(42歳 女性 会社員)

周囲の人たちの素朴な優しさが身に染みてきて、ほっこりするし心が温かくなる。(20歳 女性 無職)

あかね空や蒼龍はかなり有名な作品で、よく読まれているけど、だいこんは家族の情から支え合いながら生きていく、感動物語。(18歳 男性 学生)

「龍馬奔る 少年篇」1票

天保六年十一月十五日、土佐城下の坂本家では、一貫の目方があって、背中まで金色の毛がびっしり生えた男児が誕生した。

龍馬と名付けられたその子は、両親や姉など周りの人びとの深い愛情を受け、たくましく育っていった。そして弘化二年、十一歳の龍馬を、母・幸は、「鯨組に世話になりなさい」と一人、旅に出したのだった……。

一方、土佐の山里では、二年半遅れで生まれた中岡慎太郎が大庄屋の跡とりとしてふさわしい少年に成長していた。土佐出身の著者が渾身の力をこめて描く、「龍馬伝」の幕開け、遂に文庫化。

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読者の声

坂本龍馬の少年期を描いた作品で、様々な出会いや別れをリアルに描いた作品(39歳 男性 会社員)

「晩秋の陰画」1票

人情、驚愕、奇妙な味…この上なく豊潤で、大人の余裕が味わい深い、初の現代ミステリー集!

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読者の声

不思議な感情、人間の気持ちの深い所、奥の部分が良く描写されている所。(50歳 女性 主婦・主夫)

「梅咲きぬ」1票

玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。

山本作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈の物語。

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読者の声

大和撫子の奥深さや女性の手本となるような凛とした姿が美しいです。(26歳 女性 会社員)

「深川黄表紙掛取り帖」1票

カッコイイ奴らが、金に絡んだ江戸の厄介ごとを、知恵で解決する裏稼業。定斎売りの蔵秀、長身男装の絵師・雅乃、文師・辰次郎、飾り行灯師・宗佑の若い四人が力をあわせ、豪商・紀伊國屋文佐衛門とも渡り合う。

大店が桁違いに抱えた大豆を、大掛かりなアイディアで始末する「端午のとうふ」、他4編を収録。

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読者の声

裏家業の四人組が知恵を働かせてトラブルを解決するという、爽快な小説です。時代小説ですが軽快な内容で、続編もあるのでおすすめです。(32歳 女性 会社員)

「桑港特急」1票

父島で育った丈二・子温の二人の兄弟は、ジョン・マンこと中浜万次郎と出会い船乗りを目指す。その頃、アメリカ西部はゴールド・ラッシュに沸き人々が殺到。中国からも海を渡る者がおり、兄弟も新天地へ。

現地では一攫千金を夢見る男たちの間で復讐劇が勃発。日米中を股に掛けた死闘必至の大作戦が始まった。

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読者の声

漂着した末にサンフランシスコのにたどり着いた漁師の兄弟が様々な困難に真っ向から立ち向かう展開に感銘を受けた。(49歳 男性 パート・アルバイト)

「牛天神 損料屋喜八郎始末控え」1票

山本一力デビュー作の人気シリーズ、待望の第4弾!深川に巨大な安売り市場が出来、このままでは地元の店が打撃を受けてしまう。

悪徳商人一味が動く情報をつかんだ喜八郎が行動に出る。人情の待ちで二千坪の土地を牛耳る黒幕。今宵このときから、戦は始まった。絵図を描いたのはこの男、喜八郎!

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読者の声

「損料屋」という仕事は馴染がないが、江戸時代も現代と同じで、お金に困った人はいろいろな仕事をする。そんな生活の垣間見える作品です。(42歳 男性 会社員)

「ほうき星」1票

七十数年に一度現れる「ほうき星」が江戸に輝いた天保六年。さちは、絵師・黄泉とさくらの娘として深川に生まれた。両親の愛情と下町の人情に包まれ、幸せな子ども時代を過ごすが、まもなく思いもかけない不幸に襲われる。

両親の死、慈しんでくれた祖母の死を乗り越え、やがて絵師としての天分を発揮するが…。どんな苦難のなかでも凛として生きた娘を描く感動時代長編。

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読者の声

ほうき星の日に生まれたさちが苦難を乗り越えながらも凛として生きていく物語が面白く、読んでいて微笑ましい気持ちになる作品だった。(26歳 男性 パート・アルバイト)

「にこにこ貧乏」1票

締切りに追われ、取材や講演旅行で日本中を東奔西走、子供たちの成長に目を細め、時には懐かしき高知の少年時代に思いを馳せる。カミさんとやんちゃな息子たちとの日々。人気時代小説作家がホンネで綴った痛快エッセイ集。

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読者の声

山本一力さんの家族や日常をまとめたエッサイ集で微笑ましくて心温まるお話が詰まっていいてとてもほっこりします。(23歳 男性 会社員)

「たすけ鍼」1票

深川蛤町で鍼灸師を営む染谷は、“ツボ師”の異名をとる名手。高利貸しの難病を癒す代わりに取り立てをゆるめるよう諭したり、死にゆく婦人の痛みを和らげたりと、市井の人々を癒し、人助けや世直しに奔走する染谷の日々を描く。胸のすくような長篇時代小説。

「BOOK」データベース

読者の声

江戸時代の鍼灸師の話で主人公の凄腕っぷりが面白かった。江戸時代の空気も感じれて楽しかった。(39歳 男性 無職)

「ジョン・マン」1票

土佐に生まれた作家が渾身の筆で描いた初の歴史大河小説。わずか14歳。寺子屋にも満足に通えなかった貧しい漁師が鎖国日本から身ひとつで漂流。

初めて西洋文明(アメリカ)の中で暮らした日本人となり、初めて欧米の高等教育を受けた日本人となり、初めて世界の大洋を巡った日本人となり、ゴールドラッシュのカリフォルニアで金を掘り、唯一、自力で帰国を果たした日本人漂流民となった。

帰国から2年後、あのペリー艦隊がやってくる。この男がいなければ、日本は植民地になっていたかもしれない。

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読者の声

貧しい漁師の子供が、船が転覆しアメリカの船に助けられて人生を切り開いていく姿が面白い(56歳 女性 会社員)

「かんじき飛脚」1票

江戸老中松平定信から、内室同伴という前例のない宴に招かれた加賀藩主前田治脩。それは治脩の内室が病床にあることを知った定信が、藩を意のままにしようと企てた陰謀だった。

窮地に陥ったお国の命運を救うため、選ばれたのは16人の飛脚。彼らの任務は、病の特効薬「密丸」を運ぶこと。行く手には、大雪、荒海、刺客が立ち塞がる―戦う男たちの心意気に圧倒される、骨太の傑作時代長編。

「BOOK」データベース

読者の声

飛脚というものリアルに分かる作品で、走るという本質も理解しながら読むことができます。(46歳 男性 会社員)

「いっぽん桜」1票

仕事ひと筋で、娘に構ってやれずにきた。せめて嫁ぐまでの数年、娘と存分に花見がしたい。ひそかな願いを込めて庭に植えた一本の桜はしかし、毎年咲く桜ではなかった。そこへ突然訪れた、早すぎる「定年」…。

陽春の光そそぐ桜、土佐湾の風に揺れる萩、立春のいまだ冷たい空気に佇むすいかずら、まっすぐな真夏の光のもとで咲き誇るあさがお。花にあふれる人情を託した四つの物語。

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読者の声

短編集だったので、非常に読みやすかった。全て一気読みやしてしまった(27歳 男性 会社員)

「いかずち切り」1票

5万両は誰の手に!? 江戸の裏金融界を舞台に、騙し騙され、大勝負!――巨大な騙(かた)りにまんまと引っかかった札差に泣きつかれ5万両の奪還に乗りだしたのは、江戸の裏金融界でその名を知られた「いかずちの弦蔵」。

「一番大事なことは、カネをどう受け取るかの段取りだ」――江戸と大坂を股にかけ、弦蔵と騙りの一味が丁々発止の頭脳戦を繰り広げる! 迫力と興奮のノンストップ傑作時代小説。

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読者の声

2話構成でいかずちの弦蔵ら稲妻屋の活躍を描いているのが面白い。2話とも魅力的なストーリーだし、キャラも立っていて良作な時代小説だった。(46歳 女性 主婦・主夫)

まとめ

いかがでしたでしょうか。山本 一力のおすすめ小説を紹介しました。ぜひ作品を手に取って読んでみてください。

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