あらすじ&感想「人魚の眠る家」は脳死状態になった家族の小説

「人魚の眠る家」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「人魚の眠る家」はどんな小説?

「人魚の眠る家」は、東野圭吾の作品で、ある4人家族の物語です。

ある日突然“脳死”状態になってしまった最愛の娘について、残された家族はどのように残酷な現実を受け入れようと努力するのか、そして“脳死”状態の娘のために家族は何ができるのか、家族の葛藤を描いた作品です。この作品では“脳死”とは何か、生きるとはどういうことなのか、考えさせられます。

「人魚の眠る家」のあらすじ

ある日、長女がプールで溺れて病院へ運ばれ“おそらく脳死”という診断を受けるところから始まります。

なかなか受け入れることができない夫婦でしたが、なんとか現実を受け止めようと努力し、臓器提供の説明を受けるところまで進みます。

しかし弟の呼び掛けたタイミングで娘の手がピクリと動くのを感じたため、夫婦は臓器提供は拒否。

医師は「手が動いたのは偶然」と言いましたが、母親は「生きている」とこの時確信を持ちました。そこで母親は人工呼吸器をつけたままの娘を自宅に連れて帰り、一緒に生活していくことを決意します。

その後、少女はAIBSという最新式の横隔膜ペースメーカーを埋め込むことで、人工呼吸を外して過ごすようになり、ますます生きているかのような様子を見せるようになりました。

さらにこの家族は、ANCという技術を使うことで、人工的に発生させた磁気信号によって筋肉を動かし、まるで少女が自らの意志で動いているかのような様子に見せる、ということも行っていきます。この技術を使うことで細くなってきていた手足に再び筋肉をつけることができ、筋肉を使うことで少女はますます健康になっていきます。

しかし父方の祖父は、そんな孫娘の姿を見て「人の身体を電気仕掛けにしてしまうなんて、神を冒瀆しとるような気がする」と批難するのでした。こうして家族の方針と、周りの人の考えの間に少しずつ溝ができていきます。

「人魚の眠る家」を読んだ感想

同じ母親として、我が子がこのような状態になったらどうするだろう、と考えさせられました。

胸を締め付けられるような場面もたくさんあり、涙なしには読めませんでした。最後に訪れた娘との別れの場面はとても悲しかったですが、臓器提供にふみきることで彼女の心臓は生き続ける、というところで、少し希望を感じる終わり方でもありました。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。ただ、電子書籍はありません。

その他の電子書籍サイトでも「人魚の眠る家」は読むことができません。

honto では、紙の本を購入することができます。

タイトルとURLをコピーしました