「AID猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」猟奇殺人がメインに

「AID猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「AID猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」を読んだきっかけ

昔、ドラマで放送していたので、ずっと小説があることを知っていました。元々、ミステリーやサスペンスの小説が好きだったのですが、インターネットでドラマと原作が全然違うと見かけて気になったので、シリーズの作品を読むことにしました。

どんな小説?

基本的には普通の推理諸説とあまり変わりませんが、タイトル通り、猟奇殺人がメインになる為、死体や殺害方法の表現は中々凄まじいです。ただ、登場人物それぞれに個性と魅力があり、主人公の藤堂比奈子の人情味が溢れる推理の進め方にとても共感が持てるように感じる作品です。

あらすじ

汚部屋での自殺遺体、インターネットに自殺した人が腐っていく様を公開したり、異常な自殺が相次ぐ中、インターネットにAIDと言われる自殺を幇助するものが居るとの噂が流れます。

事件性がないので、表立って捜査はできませんでしたが、何か引っかかる部分を感じた主人公たちは、何人かと協力して、自殺者の事を調べていきます。そんな中、自殺未遂で死にきれなかった佐々木亜希に出会います。彼女の自殺を懸命に防ごうとして、救おうとして、藤堂比奈子が佐々木亜希の為に行動します。

その結果、佐々木亜希は自殺することを諦めて、少しずつですが、前を向けるようになりました。そして、藤堂比奈子達は佐々木亜希がインターネットの自殺幇助のサイトであるAIDに頼り、自殺しようとしていたことを知り、AIDについて捜査を開始します。そうすると、汚部屋の自殺した男性、車の中で練炭自殺をした後、携帯を使って、インターネットに死体が腐っていく状況を公開するといった異常な2件の自殺がAIDに関係していたものであると判明してきました。

その調査を進める中で、農薬のパラコートを服用し、過酷な苦しい自殺をする事件が全国で起こるようになります。このパラコートの服用自殺までもが、AIDに関係しているのか、そして、自殺幇助のAIDとは何なのか、その本当の目的は何なのか。

その調査の中で、AIDのサイトで、AIDの管理者に関わるために、サイトを荒らしていた三木捜査官が、何者かによって拉致されます。無事に三木捜査官は助け出されるのか。AIDの真実、犯人が誰で、どうしてそんな犯罪を犯すようになってしまったのか、真実はとても辛いものでした。特に主人公の藤堂比奈子にとってもです。

読んだ感想

今のインターネットの社会の体制をテーマに事件を捜査していくという設定が、現在とリンクしているので、本当に楽しめながら読めました。実際にあると言われてきた自殺幇助のサイトをテーマにしていますが、この小説のAIDのサイト、誰が犯人で、どういった目的があったのかが判明した時には、本当に切なくなりました。

世の中には、誰かを思い、善意の心で行動していっても、どうしようもない理由や運命によって、人生の歯車が狂わされて、その善意が悪意に変わってしまうこともあるんだと感じました。

その他にも、藤堂比奈子を含め、登場人物には、とても個性と魅力があり、すべての登場人物に愛着が出てくるような作品になっていると思います。また、藤堂比奈子が佐々木亜希を救う時の魂の叫びに、とても感動して、涙が止まりませんでした。

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