手紙屋 蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙~

「『手紙屋』蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙~」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「手紙屋 蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙~」を読んだきっかけ

高校受験期の少し前に、母が買ってきてくれたのがこの本です。当時の私と同じく受験を控えた主人公に興味がわき、題名だけ知っていたこともあり手に取りました。

どんな小説?

「『手紙屋』蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙~」は、著者・喜多川泰の進路に悩む高校生と「手紙屋」のやり取りからなる、勉強とは何かを考えさせられる小説です。自分自身の将来に悩む学生たちへ、今一度自分の考えを見つめなおせるメッセージの込められた作品です。

あらすじ

主人公は、17歳で高校二年生の内田和花。友達とバンドを組み、楽しい高校生活を送っていますが、自分の進路のことで悩むようになります。やりたくない勉強をしてまで大学に行く意味を見出せないが、かと言って就きたい仕事も分からない。

そんな和花に、兄の妻・千晴は「手紙屋」を紹介します。手紙屋とは、希望する人と十通の手紙のやり取りを通じて、人生で実現したいことを実現する手伝いをしている謎の人物。なんでも、兄・喜太朗が事故で足の自由を失った時も、この手紙屋に助けられたのだと千晴は説明しました。

そして喜太朗に宛てられた手紙の一部を読ませてもらった和花は、その内容に感動します。自分の将来が思い描けない和花は、さっそく手紙屋に宛てて自分の思いをつづりました。「今のままじゃイヤだ!変わりたい」こうして、和花の人生を変える、手紙屋とのやり取りが始まります。

一通目に届いたのは、なんと「まず勉強するのをやめてほしい」という手紙。本当に必要かどうかわからないのにイヤイヤやったところで、まったく勉強していない状態と何ら変わりない、「勉強したくてたまらなくなるまで」勉強をやめてください…和花の予想をはるかに超えた手紙には、「勉強は道具である」ということと、「勉強は何をするための道具なのか」を考えて返事を書くという宿題がつけられていました。

それを皮切りに、和花の「勉強とは何か」という問いを考える日々が始まります。「学校で習うことだけが勉強ではない」「心の成長なくして、結果を手にすることはできない」「自分が生きる意味は、自分でつくっていける」…。一通一通、やり取りを重ねるごとに和花の前に新しい世界が開いていきます。そして、十通の手紙を経た後、和花が選んだ進路は。「手紙屋」の正体は…?

読んだ感想

「勉強とは何か」に始まり、自分の生き方についても考えさせてくれる一冊です。進路に悩む高校生を主人公にしたストーリーは、感情移入がしやすく、まるで自分に向けられた手紙を読んでいるようでした。

私が普段何気なく生きてきた人生に、もしこの本があったら…!と思うほど、読む前と呼んだあとでは世界が違って見えます!この本は、主人公と手紙屋の手紙のやり取りをベースにしていて、小説を読んでいるような、自分あてのメッセージを読んでいるような、不思議な感覚になる本でした。

私自身、主人公と同じように進路に悩んでいた時期があったので、今同じ立場にある人全員にこの本をオススメしたい気持ちです。また、受験などに限らず、人生の岐路に立たされた時には度々読み返したいです。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

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