「変身」ある日、虫になってしまった男の末路【あらすじ・感想】

「」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「変身」を読んだきっかけ

「変身」を買う以前からタイトルだけは知っていました。私は作者のカフカが後ろ向きな思想の持ち主であることを扱った本を読んだことがありました。当時、私は非常に落ち込んでいる時期でした。そして後ろ向きな人が書く本はどんな文章なのだろうか、共感できる部分があるのだろうかと気になって「変身」を読もうと購入しました。

どんな小説?

「変身」はフランツ・カフカによる中編小説です。カフカは小説の執筆に専念したかったのですが家族からは働くことを強要されていました。この小説ではカフカの働きたくないという思いと家族からどう思われるのかという視点が面白いです。

また、カフカの父親は商人で成り上がった人のため実利主義でありカフカとは反対の考えを持っていました。カフカはそんな父を恐れていました。この小説でも父の力強さが出ている場面があります。

あらすじ

ある日の朝、主人公のグレゴール・ザムザは自分の部屋のベッドの上で虫になっていました。主人公は働けない父母と愛する妹の生活を支えるために毎日嫌々ながらも働いており、虫になってもなんとか仕事に行こうとします。

しかし虫の体では思うとおりに動けず仕事の時間を過ぎてしまいました。部屋のドア越しに家族は主人公を心配します。それに主人公は焦りますがうまく体を動かせません。主人公が遅刻をしたため主人公が勤める会社の社長が家に来て仕事に来るように説得をします。虫の体でうまく返事ができない主人公に社長はいら立ち主人公の部屋のドアを開けてしまいます。

そこで主人公は初めて他人に虫の姿を見られます。家族と社長はその姿を非常に恐れ、嫌悪し逃げてしまいます。その後、主人公は部屋に半ば監禁される形で妹に世話をされることになりました。働けないと思っていた父母は主人公が働けないからと貯金を崩しつつ働きつづけ妹も主人公を世話しつつも働いていました。

主人公は世話をされるときなるべくベッドの下や毛布に隠れていました。しかし、あるとき主人公の母は主人公のおぞましい姿を見てしまい取り乱してしまいます。そこに入ってきた主人公の父が主人公にリンゴを投げつけ、主人公はリンゴが体にめり込んでしまい部屋に戻ります。

その後、主人公が住んでいた家は宿舎として他人に部屋を貸していました。ある時、主人公の妹がその住人らにバイオリンを披露しました。そのバイオリンに聴き入った主人公はつい住人らに姿を見せてしまいます。

そして住人らは主人公の家族を非難し家賃は払わないと言い出します。自分が部屋の外に出ていたことに気が付いた主人公は必死に部屋に戻り、その後リンゴの傷により息絶えてしまいます。

その後、家政婦によって息絶えた主人公が発見され、それを見た家族は住人に出ていくことを求めました。住人らはすぐに家を引き払います。そして主人公を除く家族で郊外に出かけます。日の差すなか、家族で明るい未来について語り合い、主人公の妹は体をぐっと伸ばし、それは新しい未来と良き確証のようでした。

読んだ感想

「変身」は主人公が虫になったにも関わらずあまりにも淡々とした文章で進んでいきます。この淡々とした文章は最後まで続きます。これにとても奇怪さを覚えました。どうしてそんなに冷静なのだろうと思ったからです。

それに対し家族や他人の反応はとても過激です。主人公を見た瞬間に走って逃げだしてしまうほどです。しかし、なぜか家から追い出すことはしませんでした。部屋に隠し、なるべくその姿を見ないようにしていました。

そして主人公が死んでしまい、それが家族に知られたときからの方が主人公が家族を支えていたときよりも明るくふるまうようでした。まるで主人公がいない方がうまくいくような感じです。

これは、この本を読んだ当時の私に深く刺さりました。私はいない方がいいのではと思っていたかったです。しかし、この本を読みこの作者はそれでも生きていたと思うと私も少し希望を持てました。

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