東野圭吾「マスカレード・ホテル」ホテルを舞台にした長編ミステリー小説【あらすじ・感想】

「マスカレードホテル」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「マスカレード・ホテル」を読んだきっかけ

2019年、マスカレード・ホテルの映画が公開される頃に読みました。映画は木村拓哉さんと長澤まさみさん主演と言うことでかなり気になっていましたが、原作が小説であると言うことを知りました。

サスペンス的な内容の小説はあまり読まないから、少し躊躇していたのですが、同僚から強くオススメされて興味を持ちました。東野圭吾さんの作品であるということも一つのきっかけだと思います。

どんな小説?

マスカレードホテルは東野圭吾によるシリーズ作品の一つで、集英社の「小説すばる」という週刊誌で掲載されていた物語です。

マスカレードホテルはシリーズの中でも最初に発行された小説で、2019年に木村拓哉さんと長澤まさみさん主演で映画化もされています。次の連続殺人事件が起こるとされるホテルを舞台に物語は展開。

潜入捜査を行う警察の新田と彼をサポートするホテルマンである山岸がタッグを組み、ホテルで起こる様々なハプニングを対処していきます。

あらすじ

ある日、都内で殺人事件が発生。現場には不可解な数字が並んだメモが残されていました。ここ最近起きた事件でも同様のメモが残されていたことから、警察はこれが同一犯による連続殺人事件であると考えます。

そして、このメモから予測した次の犯行現場は、一流ホテルであるホテル・コルテシア東京でした。次に起こる事件を未然に防ぐため、帰国子女で英語が堪能な新田刑事をはじめとする複数の刑事が潜入捜査をすることとなります。もちろん、これにはホテル側の協力も必要。

このため、新田をサポートすることとなったのは女性ならではの目線できめ細やかな部分にも気が付くフロントスタッフの山岸でした。
仕事に真面目な彼女はこれを受け入れるのですが、まるでホテルマンと言えない新田に少しイラつきます。しかしながら、新田も潜入捜査を上手く成功させるために、見た目や動作などを忠告し少しずつホテルマンらしい仕草を身につけていきます。

潜入捜査が始まり、様々な客がホテルへとやってきます。ホテルの備品を隠して帰ろうとするカップル、小説家の男性、目の不自由な老女など。様々な客がホテル・コルテシア東京へ来るたびに二人の緊張は高まります。

また、殺人事件とは別にホテルで起こるトラブルの数々。お客様を守ろうという気持ちと、殺人事件が起こるかもしれないという現状の狭間でもどかしい気持ちを抱えながら、事件解決のために山岸も新田に協力していきます。

新田のかつての同僚でもあった能勢も、新田の代わりに手がかりを探し独自に動いていきます。能勢からもたらされる事件解決のヒント。

そしてホテルマンらしい見方と、警察官らしい見方の二つから見えてくるものが、事件の真実に近づいていきます。二人は事件を未然に防ぎ、犯人を捕らえることができるのでしょうか。

読んだ感想

長編のミステリー小説は初めて読みましたが、ラストが気になってどんどん読み進めてしまいました。接客業の経験があるので、ホテルマンの山岸の気持ちはなんとなく共感できる部分も多くありました。

だから、素人同然の警察をホテルの顔でもあるフロントに置くという上司の命令に困惑してしまう気持ちもなんとなく分かる部分があります。しかも、見るからに警察らしい人。

そんな人と一緒に働いている内に、山岸は警察らしい目線で物事を判断していく新田に新たな発見を得ていきます。二つの視点だからこそより面白いと感じる物語でした。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。電子書籍はありません。

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