「孤独のグルメ」仕事終わりに腹を満たすために食べ歩きするグルメ マンガ【あらすじ・感想】

「孤独のグルメ」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「孤独のグルメ」を読んだきっかけ

テレビ東京制作、松重豊主演のドラマ「孤独のグルメ」にハマったことが切っ掛けで、原作に手を出しました。ドラマと原作の違いを味わってみたかったのも理由の一つです。

どんなマンガ?

個人輸入貿易商の井之頭五郎が、仕事終わりの空きっ腹を満たすべく様々な店を食べ歩くグルメマンガです。今流行りのグルメマンガの先駆けのような存在では無いでしょうか。ゴローさんは和食、中華、イタリアンと好奇心の赴くがままに店を選び、今自分は一体何を食べたいのかとメニューに頭を悩ませます。

あらすじ

「孤独のグルメ」の漫画はドラマと同じく1話完結型の短編となっています。一仕事終えた後にゴローさんの腹が減る、何か食べられる店を探して入店、食べたいものを注文、心の中で感想を呟きながら完食といったワンパターンな流れですが、このお決まりの流れが心地良く読めます。

ドラマの松重さん演じるゴローさんはご本人の醸し出す雰囲気とも相まってか、何となく人の良さそうな人物像なのですが、原作版のゴローさんはもっとハードボイルドな雰囲気です。

しかし、店選びに失敗し、欲望のままに頼み過ぎて料理を残したりもします。新幹線の中で温めるシューマイ弁当を開けて匂いが充満し、周りの目に焦ったりもする、人間臭く哀愁漂う場面も見受けられます。

私の心に残ったのは2巻第7話「東京都世田谷区駒沢公園の煮込み定食」です。屋号も出さず路地裏にひっそりと佇む煮込み定食専門店。顧客からその存在を教えてもらったゴローさんが店に入ると、何も言わない内から煮込み料理が差し出されます。

戸惑うゴローさんですが、店のペースに合わせご飯を頼んで煮込み料理を口に入れると「ウマイ! 見た目どおり 原寸大にウマイ」とひっそりと(心の中で)感動します。ゴローさんにとってとても居心地の良い店だったらしく、後日再来訪します。このような、一期一会でハマるような店が実際にあればなあと読者に思わせるのも「孤独のグルメ」の魅力です。

また、「焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ」「そういうのもあるのか」「うおオン 俺はまるで人間火力発電機だ」など、いつかは使ってみたい名台詞も続出です。

読んだ感想

ゴローさんの食への探究心。SNSやテレビで四六時中流れてくるグルメ情報に踊らされている我々現代人のどれ位が、彼のように真っ直ぐに食事という行為に向き合っているでしょうか。

「孤独のグルメ」を読んでから、私は昔ながらの洋食屋や定食屋に行くことが増えました。ファミレスでは和洋中と言わずあらゆるジャンルの食べ物が選べるし、季節ごとのフェアも開催されて飽きることがありません。

価格も割安でお財布にも優しいチェーン店はそこかしこにあります。しかし、年がら年中同じメニュー、少し寂れた店内、無愛想な店主がいる小さな店にこそ、心の中のゴローさんを惹きつける引力があるように思えてなりません。

そういう店は友達や家族と一緒に行くのではなく、1人で暖簾をくぐって入っていきたい。店の雰囲気や先客の様子から何が看板メニューなのかをこっそりと伺いたいと思います。そしてひと口食べて心の中で呟くのです。

「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由で 何というか 救われてなきゃあ ダメなんだ」

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