五木寛之「青春の門」筑豊を舞台にして少年から青年になるまでを描いてた小説

「青春の門」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「青春の門」を読んだきっかけ

大学の授業中に、教授が今読んでいる本の紹介をしました。青春時代に戻って読んでいるとの事でしたが、とても楽しそうに話をしていたのでとても印象に残ったのを覚えています。「今読んでいる本が終わったら読んでみよう」と思いました。

主人公がちょうど大学生の私に近く、色々な人生や経験をして行く話だそうで、面白そうだと思いました。時代は違いますが若者同士考え方は変わる事が無いと思います。小説の中の主人公の生き方を見て見たいと思いました。

どんな小説?

筑豊を舞台にして、親子の問題、少年から青年になるに至るまでを描いている小説です。父親が厳しく、母親の浮気など親の影を見て育ち子供心に傷を居ながら少年期を過ごして行きます。

都会の様に何でもある所ではなく、炭鉱を中心とした街で家と学校の往復の中に家族の様子を描いたのが「筑豊編」です。「自立編」、「放放浪」、「墜落編」、「望郷編」、「再起編」、「漂流編」、「挑戦編」と続いて行くのです。

あらすじ

シリーズの「編」の様に、色々と成長していきます。小説の中で1人幼馴染の女の子が出て来ますが、子供の頃は毎日兄弟の様にして過ごしますが、段々違う道を歩き始めます。

しかし、大人に近づいてから再開し以後の主人公の人生に大きく影響してくる人物です。更にもう一人父親からの付き合いがあり男気の在るおじさんが出て来ますが主人公に何か困ったことが起きると陰ながら出てきて、主人公の力になって行きます。大きく見て、この叔父がいなければここまで続く事は無かったのかも知れません。スーパーマン的存在です。

都会に出てから人生を生きる事の難しさ故に堕落していきます。悪い事にも手を染めたりしました、読んでいてこのまま堕落して終わるのかと思う程落ちて行きます。そこに幼馴染と再会をし、「望郷編」から「再起編」に入って行くのです。

2人で力を合わせますが、人生そんなに甘くなく「漂流編」が描かれますが、ただ2人の絆は本物でした。新たな時代や社会の流れに対して2人で向かって行くのです。もう何年も経っていますが、「挑戦編」の後が出ていない様です。全て,前編、後編の2冊ですがアッっという間に読み終わってしまいます。

読んだ感想

私の青春時代と重なって、可なり共感をしました。幼少期から書かれているので、1人の青年の人生を早送りして見ている気がしました。

大学の教授がこの歳になって今読み返しています。と言っていた意味が分かりました。多分私も歳をとってからもう一度読んでみたいと思います。若い時に読んで感じた事と、歳をとってから読んだ感じがどうなのか今から楽しみです。

もう、50年近く経ちますが近代文学の領域に入ってしまっているのか、当時は文学の中でも純文学でもなく、脚本に近かったのではないかと思います。

しばらくして、テレビや映画で筑豊編をドラマ化してヒットしていました。一番インパクトがあった物が「筑豊編」なのかも知れませんが、読み手にとってはその時の心境により堕落編だったりする事もあると思います。色々な方に是非読んでみて欲しい本の一つです。とてもお勧めの本です。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

その他、「青春の門」が読める電子書籍ストアはこちらです。

コミックシーモア  BOOK☆WALKER  ebookjapan  BookLive!  honto  ブックパス

タイトルとURLをコピーしました