「夏の騎士」小学生男子三人。ひと夏の体験を描いた作品

「夏の騎士」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「夏の騎士」を読んだきっかけ

舞台役者の仕事をしていて自分の演じる役について悩んでいる時に演出家からこれを読めと、この本を渡されました。

本自体は分厚かったのですが、小学生でも読める文字の大きさだったので、自分の演じる役の参考になればと思い読んでみる事にしました。この本を渡された時期もちょうど夏だったので面白そうだと思いました。

どんな小説?

「夏の騎士」は、有名な百田尚樹の15冊目の小説で、ある小学生の男子三人のひと夏の体験を描いた作品です。

三人の夏の生活の中で次々に起こるいくつかのハラハラする様な数々の事件。その経験を通して三人が力を合わせて成長していく姿を描いた作品で子供から大人まで楽しんで読める小説です。

あらすじ

ある学校の落ちこぼれである男子小学生三人。彼らはクラスの中でも周りから孤立していたのですがそんな時、クラスにマドンナの様なとても可愛い女の子が転校してきます。

彼ら三人は周りの生徒から冷たく笑われながらも、その女の子を守る円卓の騎士になる事を約束しました。まずは秘密基地を作ったり、騎士団を結成した三人でしたがおそるべき数々の事件が三人を待ち受けていました。

円卓の騎士団を結成してからも始めは勉強すら頑張れない落ちこぼれ組三人でしたが、驚いた事にクラスの嫌な感じの女の子だった壬生の存在でやっと勉強を頑張り始めた騎士団。どんどん成長していく三人に対してハラハラする様な事件が三人を待ち受けていました。

三人は壬生と共に勉強を必死に頑張りながらもその数々の事件に挑んでいきます。学校の裏に住む妖怪ババア、その四人の息子達、戦争、特攻隊の話、そんな時学校の近くの川で女の子の死体が発見さます。自転車のタイヤを直してくれた優しい新聞配達のお兄さんに助けられながらも、三人は次々に起こる事件に巻き込まれていきます。

壬生に助けられながら必死になって勉強を頑張る三人、クラスのマドンナの存在、妖怪ババアとその息子との対面、穏やかな町での殺人事件、そしてある意外なお姫様との恋。やがて夏の終わりには成長した三人がいました。

あの頃の自分達を思いながらその後も大人になっていく三人組は、あの夏の日を思い出しながら変わらない友情を育んでいくのでした。はたして成長した三人はどんな大人になったのでしょうか。そこには三人ですら想像もしていなかった結末がありました。

読んだ感想

普段は落ちこぼれの三人組が力を合わせて頑張り、数々の困難を小学生ながらに乗り越えていく姿に感動しました。まるであの頃の小学生の自分を思わせるような作品でした。ぜひゲ一ムばかりに必死になっている今の小学生にも読んで欲しいです。

数々の冒険、友情、必死になって乗り越えていく三人の絆、妖怪ババアとの出会い、悲惨な戦争や特攻隊の事にも興味を持って欲しいです。そして意外すぎるひと夏の恋とキス。自分のあの頃を思い出しながらも、もっとこんなにドキドキする冒険を体験してみたかったなと思いもしました。

またあの頃に戻ってみたい、そんな風に思わせてくれる作品でした。小学校の学校の教材にしても面白いと思いますし、ぜひとも夏休みの読書感想文の題材にしてみて欲しいです。大人でもとても楽しめる作品でした。そして私にとっては自分の取り組む仕事の参考にもなり、読んでみて良かったなと思いました。本は人間を成長させてくれる物だと改めて感じました。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。電子書籍はありません。

他の電子書籍サイトでも「夏の騎士」の電子版は読むことができません。

honto では、紙の本を購入することができます。

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