「その仕事、部下に任せなさい」要約と重要ポイント【期待値を下げれば誰にでも仕事を任せることができる】


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プレーヤーからマネージャーになり部下を持つようになると、それまでは行ってこなかった業務が多数発生します。

会議への参加、部署間の調整、部下の指導など、やるべきことがどんどん増えていきます。

部下に仕事をうまく任せることができない上司は、いつまでたっても自分の作業量を減らすことができず作業に忙殺されたままになります。

部下に仕事を与えることができなければ、部下も育つことができません。仕事を部下に上手く任せていくことが上司の必須の役割ですね。

高野俊一氏が書いた「その仕事、部下に任せなさい」からは、どのようにして部下に仕事を任せていくか、その考え方を学ぶことができます。

自分で作業を減らして余白を持つ

自分のほうが早いから、部下がうまくできなから、あるいは教えるのが面倒だから、自分で作業をしてしまう上司もいるでしょう。

これだといつまでたっても上司自身が楽になりません。そして部下の仕事もなく、チームの生産性が高まらないでしょう。

作業時間を減らして余白を持たないと、部下からの話を聞いたり、仕事の内容を見たりするのがまともにできませんね。

今日の仕事の結果ではなく、将来の仕事の結果を優先させる

今日の仕事を早く終わらせるために、自分で作業をしてしまったり、部下に考えさせずに具体的な指示をしてしまったりしていないでしょうか。

今日、今週、今月の仕事の結果を優先させるのでなく、来月、半年後、1年後の結果を優先させることです。

部下の責任感の量を調整する

「部下に責任感がない」と悩む上司は多いと思います。

著者によると、部下の責任感がないのは、責任感の量が調整できていないから。

上司と部下の責任を合わせると一定の量になる「責任感一定の法則」があります。

リーダーの責任感が強すぎると、部下は自分がやらなくてもいいかと思って責任感が少なくなる。上司が無責任で部下は責任感を増やして仕事をするしかなくなります。

上司が責任感を持ってすべてをやり切ってしまうのでもなく、部下に丸投げして放置するのでもなく、その間のよいバランスを選んで責任感をコントロールすることが必要です。

それには上司と部下が物事を一緒に決めることが必要。時間をとってコミュニケーションをとる必要があるのでとても労力がかかります。

しかし、そこに時間をかけることが、部下が適度な責任感を持ってもらうことが可能となります。

部下への期待値を下げる

部下への期待値を下げると、

  • 部下の小さな成長が見つかり、自然とほめることができる
  • 部下の改善点を叱責ではなく指導することができる
  • 言い方が変わり、部下が育つ

といったメリットがあります。

期待値を下げることによって、指導するときの言い方がかなり変わってくるでしょう。

期待をすればするほどそこに部下が到達しなかったら腹立たしくなりますが、期待値を下げていれば腹立つことも少なく、適切な言い方で指導をすることができそうです。

「期待値を下げることによって、誰にでも仕事を任せることができるようになります。」この言葉にはハッとさせられました。

私が過去、部下に上手く仕事を任せることができなかったのは、期待値の調整がうまくできていなかったからだと思いました。

自分で仕事を抱えがちな上司におすすめ

「その仕事、部下に任せなさい」は、部下に仕事をうまく任せることができず、仕事を抱えがちな上司におすすめな本です。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

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