「少女ポリアンナ」11歳の孤独な少女が前向きな心で周囲を変えていく

「少女ポリアン」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「少女ポリアン」を読んだきっかけ

ベストセラーになった「ザ・シークレット」で知られる著者ロンダ・バーンの別の著書「ザ・マジック」を読み、この本の存在を知りました。

ロンダは1960年代にディズニーにより映画化もされたエレナ・ポーター著「少女ポリアン」に大きな影響を受けたとの記述があり、ぜひ読んでみたいと思ったのがきっかけです。

どんな小説?

1913年にアメリカで出版された本作は、11歳の孤独な少女が前向きな心で周囲を変えていく内容が評判を呼び、大ベストセラーとなりました。

前述のとおりディズニー映画となったほか、日本でも「世界名作劇場」の1つとしてアニメ化されています。また、「ポリアンナ症候群」という言葉がアメリカの普通名詞として定着するほどの社会現象となりました。

あらすじ

11歳の少女ポリアンナは両親を亡くし、40歳の伯母ミス・ポリーに引き取られることになりました。ミス・ポリーはお金持ちながら大変気難しく、ポリアンナと同居することを良く思っていません。住んでいる屋敷にはたくさんの豪華な部屋があるにもかかわらず、よりにもよって一番汚く狭い屋根裏部屋にポリアンナを住まわせます。

しかしポリアンナは亡き牧師の父から、「嬉しいゲーム」を習っていました。このゲームはどんな悪いと思えることにも嬉しく思えることを見つけ、そうすると本当に嬉しい気分になってくる、というものです。ミス・ポリーの意地悪な振る舞いにも、町にいるたくさんの悲観的な大人たちにも「嬉しいゲーム」を披露していくポリアンナの前向きな姿勢に、やがて周りの人たちは影響されていきます。

物語の終盤でポリアンナは車に轢かれてしまい、専門医から「このまま一生歩けなくなる可能性がある」という診断を受けます。どんなことにも嬉しいことを見出す楽天的なポリアンナですが、この診断には嬉しいことを見つけられず、自分の殻に閉じこもるようになってしまいます。

するとポリアンナの様子を聞きつけた人たちが、ポリアンナを勇気づけようと自分たちの周りで見つけた「嬉しいゲーム」の報告をしにやってきます。ポリアンナが伝えていた前向きなメッセージは町全体に広がっており、町中の人たちがポリアンナに感謝を伝えに集まってくれる、というストーリーです。

読んだ感想

序盤、幼くして両親を亡くしたポリアンナが、時に傷つきながら、でも健気に嬉しいことを探していく姿勢には涙がこぼれそうになりました。泣ける良い話だな、と思って読んでいると、終盤の事故に遭ったくだりからは感動で涙が一気に流れて止まらなくなり、呼吸するのが苦しくなったほど号泣してしまいました。

前向きな主人公が頑なな大人たちの心を揺さぶっていくという展開はある程度予想できるものですが、そんなことは全くどうでも良くなるくらい、ぐいぐいと読者を引っ張っていきます。

私もこの小説を読んでから「嬉しいゲーム」を始めています。傘を持たずに家を出て雨に降られてしまった、犬のフンを踏んでしまった、など、あまり嬉しいと思えない出来事にも無理やり嬉しいことを見つけ出しています。

人に会った時は、その人の良いところを見るようにし、悪いところにはユーモアを見出すように心がけています。すると小説の通り、本当に嬉しいことが増えていくのが魔法のようです!老若男女問わず、すべてのひとにお勧めしたい、心が温かくなる小説です。

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