「星の王子さま」小さな星からやってきた王子と会い、大人になって忘れてしまったことに気がつく【簡単な あらすじ、感想】

「星の王子さま」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「星の王子さま」を読んだきっかけ

子供の頃に読んだ名作ですが、たまたまAmazonの売れ筋ランキングで2位になっていると知り、改めて読んでみることにしました。

本を読むきっかけを与えてくれるのが、本についている帯。星の王子さまの帯には「あなたに大切なことを教えてくれる、小さな王子様のお話」と書いてあります。大切なことは何か…は読む人の捉え方によって大きく変わってくると思うのですが、この本は「読み手しだい」という余白をきちんと残してくれているので、すっと入っていけます。

毎日が忙しくて日々何かに追われている、連日のコロナニュースに疲れてしまい気がめいってしまいそう。そんなときに、本と向き合うきっかけを与えてくれます。

どんな小説?

星の王子さは、サンテグジュペリが書いた昔の小説です。サンテグジュペリは作家なのですが、もう1つの顔はパイロット。そのため、本の中身はどこか宇宙っぽい雰囲気がただよっています。地球に住んでいるのに、どこか異世界の空間をのぞいている、不思議な感じがします。

星の王子さまはもともとは、小さな子供向けに書かれた絵本でしたが、いつしか「書いている内容の深さ」に引き寄せられて大人のファンも増えるようになってきました。

今では星の王子さまの読者層の多くは、子供ではなく大人です。子供の暇つぶしとして買ったらいつの間にか、ママやパパがはまってしまった…そんなケースも多いようです。すらっと読めば数分で読める簡単な内容ですが、読み手の受け取り方にとって無限に楽しさがひろがっていくお話です。

あらすじ

とある砂漠に不時着してしまったパイロット。そこにあらわれたのは、この話の中心人物ともいえる小さな男の子。星の王子さまです。この王子様が住んでいるのは、とある惑星。惑星から地球にやってきたという設定になっています。

パイロットは星の王子さまと過ごすうちに、王子さまのふるさと(惑星)についての話や人生観に触れるようになります。途中で王子様が実際に体験した話が出てくるのですが、興味深いのは「キツネとの会話」。

キツネは「一番大切なことは目に見えない」と、この本の超有名なセリフを口にします。このシーンにおいては、一番大切なことというのは友達との絆。人とのつながりや温かさは、目にはかれるものではないと教えてくれたのです。

パイロットは王子さまと一緒の時間を過ごすうちに、大人になって忘れてしまったものに気づくようになります…。

読んだ感想

小さな頃に1度、就職してから1度、結婚してからさらにもう1度読んだ作品なのですが、不思議なことに読む年齢によって感じ方が変わってくる作品だなと思いました。

「一番大切なことは目に見えない」この話の核心となってくる言葉なのですが、コロナ禍のいま改めて読んでみると、今まで当たり前だと思っていた色々な出来事が実は当たり前じゃないんだということを、改めて思い知らされました。

目に見えることがすべてに思えるけれども、時としてすべてではないこともあります。友達との何気ない会話、親の実家に元気に帰れること、何不自由なく旅に出かけられること。

大切なことって、本当に目に見えないのだな、とこんな時だからこそ教えてくれるとても深い小説になっています。大人だからこそ読みたい名作です。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

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