「やっぱりミステリなふたり」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。
「やっぱりミステリなふたり」を読んだきっかけ
空いた時間に手軽に読める短編を探していたときに、面白いからと家族に勧められて知った小説です。タイトルや表紙がオシャレな雰囲気だったところに惹かれて、読み始めました。
どんな小説?
「やっぱりミステリなふたり」は、太田忠司によるミステリー小説です。イラストレーターの男性と女性刑事の夫婦が主人公で、名古屋を中心としたエリアで起こる不可解な殺人事件を解決するという話です。毎回、推理が得意な夫に妻が事件について相談をして謎を解きます。
あらすじ
「やっぱりミステリなふたり」には、同じキャラクターが主人公となっている短編のストーリーが7本入っています。
主人公の京堂景子は、ショートカットでスタイルが良くモデルか女優のように美人な30歳前後の女性です。景子は愛知県警の捜査一課の警部補で、職場の人からは「氷の女王」と呼ばれて怖れられている厳しい人物です。
課長が胃潰瘍で入院したこともあり職場では周囲の人を怯えさせていますが、自宅に帰るとその雰囲気は一変します。もう一人の主人公は景子の夫の新太郎で、こちらもやはり芸能人のような恵まれたルックスです。
イラストレーターの仕事を自宅でしていますが、買い物や食事の支度、皿洗いなどもしています。毎回美味しい料理を作り、妻を喜ばせているというキャラクターです。
さらに新太郎は事件の推理が得意でもあるため、景子は職場で担当している事件のことを話して事件解決のために推理をしてもらってvいます。
ある日、とある賃貸マンションで高齢の男性と女性の死体が見つかりました。薬剤師である2人とも毒殺され、ダイニングテーブルに向かいあって突っ伏して絶命しているという状況です。それぞれ違う毒薬で殺害されていて、2人の被害者がそれぞれ薬剤師として勤める薬局で紛失していたため、互いが殺害し合ったと初めは思われていました。
しかし捜査が進むと意外な事実が分かってくるのです。最後の話では、捜査をしている事件で新太郎が重要参考人として疑われることになります。たまたま訪れたスーパーで、偽の見合いを持ち掛けてきた被害者と揉めていたところを他の人に見られていたからです。しかし事件の話を聞いた新太郎の推理力によって、事件は解決されるというストーリーです。
読んだ感想
男性が多い職場で働いて帰ってきた妻を、自宅で仕事をしている夫が料理を作って待っているという設定で、たびたび食事シーンが出てくるのですが、スペイン料理やエビフライなど、それぞれの話に登場する料理がどれも美味しそうでした。
妻と夫は男女が逆転したようなキャラクターですが、ふたりとも仲良しで毎回自宅でいちゃいちゃするというお約束のシーンがあり、バカップルがいちゃつく様子を見せられているような気分になります。
キャラクターが立っていてアニメかマンガのようにイメージが浮かびやすい小説でした。会話で進むシーンが多くあるので、割と短時間ですぐに読み終えることができ、手軽に読めるミステリー小説を探している人にはおすすめできます。
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