「アルスラーン戦記」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。
「アルスラーン戦記」を読んだきっかけ
かなり昔ですが、アニメ映画になったことがあり、とても興味がわきました。絵もとても美しくて、壮大な冒険活劇でとても楽しめました。
残念ながら、映画は時間も決まっているので、細かい部分は省かれてしまいましたが、小説を読むことによって、その部分を補うことができました。
どんな小説?
田中芳樹さんによるファンタジー小説で、1986年に第一巻が発売となり、多くのファンの支持を集めました。1991年にはアニメ映画となり、多くのアニメファンから支持されました。2013年には、漫画家の荒川弘さんによるコミック化となり、その後、テレビアニメにもなっています。
あらすじ
大国パルスの王太子であるアルスラーンは、父であるアンドラゴラス三世とも、母であるタハミーネ王妃とも、決して良い関係とは言えませんでした。ですが、アルスラーンには武将であるダリューンや、大将軍のヴァフリーズといった頼もしくも優しい臣下がいて、側で見守ってくれました。
14歳になったアルスラーンは、パルスへの侵攻を開始したルシタニア国との戦いで初陣を飾りました。今まで負けたことがないパルス。今回も勝利に違いないと確信していた矢先、見方による裏切りで、一気に窮地に立たされます。アルスラーンは、ダリューンにより救われ、彼の親友であるナルサスの元へと身を寄せます。
頭の回転の早いナルサスを軍師として迎え入れたアルスラーンは、王都奪還に向けて出発するのでした。ナルサスの臣下であるエラムや、楽士のギーヴ。そして、女神官ファランギースを味方につけて、アルスラーンはその優しい人柄で多くの人々の信頼を得ていきます。
そして、そんなアルスラーンの前に、仮面の男ヒルメスが現れます。アルスラーンに対して憎しみを募らせていました。やがて、アルスラーンはシンドゥラ国の第二王子であるラジェンドラや、ルシタニア軍の騎士であるエステルと交流しながら、人として王太子として成長していきます。
やがて、アルスラーンは敵の元から脱出することに成功した、アンドラゴラス三世と再会を果たしますが、それはアルスラーンの更なる過酷な旅を意味するものでした。アンドラゴラス三世は、アルスラーンに5万人の兵を集めてくるように命じます。
それは、アルスラーンを軍から追放することにも等しかったのです。アルスラーンは、ダリューンやナルサスたちと共に、その不可能とも言える命令をかなえるために旅立つのでした。
読んだ感想
とにかく、アルスラーンが健気で仕方がないのです。少しでも強くなろうと励んだり、皆の荷物にならないようにと頑張る姿に、「頑張れ」と応援したくなります。彼の、どんなときにも諦めない心は、見習いたいと思いました。そして、アルスラーンの臣下たちも、とても魅力的なのです。
武将であるダリューンは、まっすぐでアルスラーンへの忠誠心なら誰にも負けないでしょう。そして、軍師となるナルサスは、少し変わったところはありますが、彼の知能がなければ、おそらくアルスラーンたちが進むことはできなかったはずです。
そして、他のキャラクターそれぞれに魅力があり、とても見ごたえがあります。まるで、長い長い歴史の一部を見ているかのような錯覚さえ覚えるところが、この作品の魅力です。そして、あまりにも予想外のラストは、涙が止まりませんでした。
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