「バッテリー」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。
出典：https://www.amazon.co.jp
「バッテリー」を読んだきっかけ
友だちに勧められたことで知り、子どもも面白いと言っていたので読み始めました。私自身、学生時代に野球（ピッチャー）をしていたので、興味がわいたというのも理由です。
どんな小説？
「バッテリー」は、作家あさのあつこさんの出世作ともいわれる小説です。バッテリーというのは何なのか…。野球経験者じゃないとピンとこない言葉でも、読めばこういう意味なんだと分かります。
人に対し、クールな対応しかできなかった、天才的な才能を持つ少年が心を開いていく作品です。
あらすじ
長男・巧の中学入学を前に、祖父のいる岡山県に引っ越してきた原田一家。巧は、野球に絶対的な自信を持っている、天才的な才能を持つピッチャーでした。
しかし、巧は、家族や他者に対してはクールに接します。そんな巧が引っ越した岡山県で出会ったのは永倉豪でした。豪は少年野球でキャッチャーをしていて、巧の投げる球を受けたいと思っていました。
しばらく巧の元へ通っているうちに、豪は、巧と打ち解けます。中学に入学した巧と豪。早く野球部に入部して巧とバッテリーを組んで巧の球を受けたい豪。それに対し、巧は「入部届を出すのは、もう少し待とう」と言います。
野球部の練習を見ていて、メニューをこなしてはいるが、だらけた印象を持ったからでした。野球部に入部したものの、自分に自信を持っている巧は、中学の校則、野球部顧問の管理主義に反発します。先輩部員たちともぶつかり合います。
そして、事件が起こってしまい、野球部は活動停止に…。野球ができない苛立ちを隠せません。処分が明けると、3年生のレギュラー対1、2年生で紅白戦を行うことになり、チームの仕手の手ごたえをつかんだ部員たち。
しかし、校長の野球部に対する不信感はぬぐえていませんでした。そこで、キャプテンの海音寺は、全国ベスト４の強豪校との試合を考えます。学校に許可を得ないまま行われた試合で、天才スラッガーとして、将来を有望視されている、相手チームのキャプテン・門脇が巧の才能を見抜き、一対一の勝負にこだわりだします。
一方、巧と豪の関係にも変化が…。「巧の本気の球をとれるのか?」突きつけられた問題に悩む豪。「いっそ、もうやめてしまおうか…。」巧と豪のバッテリーはどうなってしまうのか…。
読んだ感想
バッテリーを読んで、学生時代のことを思い出しました。私自身、ピッチャーとして、同じ野球部の仲間と一緒に戦ってきました。もちろん、バッテリーも組んでいました。
キャッチャーとは、いろいろ話しました。時にはぶつかり合いましたよ。そんなときは、周りのほかの部員が、フォローしてくれて助かりました。試合で勝てていたのも、キャッチャーとの関係がうまく行っていたからだと思います。
豪の少年野球からの仲間が、巧を受け入れてくれ、部活後にみんなでハンバーガー屋さんに行っていたシーンは、気持ちがよくわかりました。野球部の練習の後って、かなりお腹がすくんですよね…。今度、子どもと一緒にキャッチボールでもしようかと思っています。
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