「図南の翼 十二国記」あらすじ・感想

「図南の翼 十二国記」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「図南の翼 十二国記」を読んだきっかけ

中学生のときに偶然アニメを見て、さらに学校の図書室で小説を見かけて徐々に読みました。 古い中国のような世界観に学生服なのに剣を振り回していたり、2足歩行で歩くネズミが喋っていたり、不思議な感じに惹かれました。

どんな小説?

古代中国のような世界観に麒麟や妖魔などが登場する異世界ファンタジーような世界ですが、現代の日本と中国も話の中で登場するので臨場感もあり、十二国記シリーズのそれぞれの主人公が紆余曲折を経て成長や目的に向かう様子はヒューマンドラマのような情熱や深さもあります。

あらすじ

国王が不在で何年も経過してしまった十二の国のひとつ恭国は、人を襲う妖魔が出没し人々は貧しい生活強いられ荒れており、そんななかで12歳の少女である珠晶が保身に走る大人達が駄目なら自分が王になると家出をし、王を選ぶ麒麟に会う為の険しい旅に出る話です。

空を飛ぶことのできる獣に乗って家出したのは良いけど、道中で人に騙されて奪われたり、強力な助っ人に出会うものの道中で喧嘩別れをしたり、忠告をしてもその方法を鵜呑みにするだけで真意をくみとれない大人など、現代の世にも通ずるような災難がたくさん珠晶に降りかかります。

まるで天に試されてるかのように試練が多い旅ですが珠晶は決して挫けることなく乗り越えていきます。たくさんの妖魔が蔓延る黄海を旅してる最中に麒麟に会うための旅を助けることを生業としている剛氏達は「鵬翼に乗っている」と口にします。

つまり天が味方をしている旅という意味ですが、あるシーンでは鵬翼を落すと目も当てられないような旅になるとも口にします。

妖魔の中には非常に賢く人の言葉を話すものもいるとのことで人の味を知り求めるようになってしまった妖魔が旅の一行に迫り、それは珠晶に向かっていき絶対絶命の危機になるのですが珠晶は逆境をも味方にしてその妖魔を罠に嵌めて退治してしまいます。

その後喧嘩別れした仲間と和解をしましたがその仲間は深手を負っており、そんななかで妖魔が迫ってきてると判明します。

2人以外に連れていた乗って移動をできる獣を連れていたので逃げる時間稼ぎであり2人が生き延びるのためにその獣を繋ぐ紐を木に括りつけます。

まさに究極の選択でこれしかない、悲しいけどその命を無駄にしない為にも前を歩くしかない。でも深手を負った仲間はどんどん元気がなくなっていき珠晶もそれを感じていましたが、もうこれこそがまさに本当に絶対絶命といったところで・・・

読んだ感想

主人公の珠晶はさっぱりとしていてまっすぐでたくさんの苦労しながらも苦難を乗り越えていく様子はもはや爽やかな気分になります。

最初読んだときは中学生でしたが、珠晶よりかなり年上になったいまも物語の面白さだけでなく、理不尽な世の中に強く生きることや正しいだけでは大業は成せないといったメッセージを感じて何度も読み返してます。

麒麟は天の命を受けて王を選ぶと作中ではなっていて、それは自らの努力だけでどうにかはならないとも受け取れますが、妖魔を退治したときに珠晶は運命を動かしたように思えます。 十二国記のシリーズは他にもたくさん出てますがこちらは1冊で完結しており、この話から読んでも全然理解できるのでおすすめです。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。電子書籍はありません。

他の電子書籍サイトでも「図南の翼 十二国記」の電子版は読むことができません。

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