「Itと呼ばれた子」母親とは何か考えました【あらすじ・感想】

「Itと呼ばれた子」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「Itと呼ばれた子」を読んだきっかけ

私が中学生の頃読書感想文の推薦図書でした。数ある中でその本を選んだのは衝撃的なタイトルだったからだと思います。

この本は今親になって子育てする中で子供の脳の傷について考える機会が増え改めて読みなおしました。

どんな小説?

著者・デイヴペルザーの幼少期受けた母親殻の虐待の記録です。 虐待を受け続ける子供がいるという真実。幼い子供にとって親は絶対的な存在で強者と弱者の関係であることがわかる小説です。

虐待とそれに打ち勝って生き抜いたおいうような内容です。 親としてどうあるべきか考えさせられます。

あらすじ

母親に名前さえ呼んでもらえない。“That Boy(あの子)”から、ついには“It(それ)”と呼ばれるようになっていたデイヴペルザーの小説。

カルフォルニア州史上最悪と言われた虐待の被害者である彼。母親からの児童虐待を生き抜いてきた壮絶な日々をはじめて明かしました。

話はデイヴが警察に救出されたところからはじまりますがそれは後々の話です。 児童虐待を受けていた彼ですが幼い彼とその家族にも幸せな時間がありました。母親に愛されていた時期。そして虐待はある日突然はじまったのです。

実の母親から兄弟がいる中、虐待を受けるのは彼一人でした。なぜぼくだけがこんな目に?とデイヴは思います。

食べ物も与えられず、奴隷のように働かされ、あるときはガスコンロで腕を焼かれ、またあるときは塩酸入り洗剤で掃除をさせられ、毒ガスが充満した風呂に閉じ込められ、命の危険にさらされながらも逃げ出すことができません。

ナイフで腹を刺され、その後皿洗いを命じられたり、赤ちゃんの汚物を食べることを強要したりと、とても母親のすることとは思えない仕打ちを彼の母親は平気でやります。

そして悲しいことに唯一の味方であった父親ですらデイヴへの母親の虐待を黙認するようになりやがて家族の前からいなくなってしまいます。虐待の日々から逃げ出せない、逃げ出さないのは彼が愛されていた日々を知ってるからです。

いつか母親からの虐待が終わるのではないかと奇跡を信じてしまうからでした。幼い子供にとって親はどんな親であっても世界のすべてなので す。警察に救出されてからもデイヴは度々命の危険にさらされる実家へと戻ってしまいます。虐待の実態と当時の感情を詳細に綴った一冊です。

読んだ感想

中学生のころに読んだ本を子育て中の今、改めて読み直しました。母親になって、子供の頃の親はどうだったか、子供にとって私はいい母親か考えるようになったからです。

子育ては可愛いだけではありません。いつにこにこの優しい母親の理想像が胸にありながらも時に感情的に怒ってしまうことが私自身にあるのです。そのたびにこの負の感情がもっと酷い状態が虐待なんだと思うのです。

一人の人間を育てる、人格形成にも母親は影響を及ぼします。虐待を受けた子供は脳に傷ができ広がって大人になってからも辛い思いをするといいます。 デイヴの母親の酷い仕打ちは、母親になった今でも共感できるものではありません。 この本を

Amazonや楽天で購入して読むことができます。電子書籍はありません。

他の電子書籍サイトでも「Itと呼ばれた子」の電子版は読むことができません。

honto では、紙の本を購入することができます。

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