「ソードアート・オンライン」あらすじ・感想

「ソードアート・オンライン」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「ソードアート・オンライン」を読んだきっかけ

当時、中学生だった自分は、御多分にもれることのない思春期と未だ抜けきらない空想の真っただ中にいました。

そんな中、世間や同年代ではアニメやオタク文化がその存在を一般に認知され始め、どんなアニメを見た、どんな漫画が面白いなんて話を友達とすることも多く、常に新しいコンテンツに飢えている状態で、その頃は今ほど電子書籍が一般的ではなく、週に一度は書店に向かって新しい作品を探すことが一つの楽しみでした。そこで偶然出会ったのがハマるきっかけでした。

どんな小説?

いわゆるバトル物ではありますが、本作が流行するまではあまり見かけなかった「ゲームの世界が舞台」という設定が斬新です。

作中でも語られる「ゲームであっても、遊びではない」という言葉の通り、RPGの世界でのデスゲームを生き残り、ゲームをクリアすることが作品中の主人公の目的となっており、リアルの世界ではないからこその描写と、仮想空間で描かれるリアルな人間性や生死を掛けた戦いが本作の魅力です。

あらすじ

物語は、主人公・キリトが最新型フルダイブMMORPG「ソードアート・オンライン」の世界にログインするところから始まります。普通に遊んでいたキリトがゲームをやめようとしたとき、ログアウトが出来ないことに気付きます。

その直後、全てのプレイヤーが強制的に集められ、開発者である「茅場晶彦」の真の目的が語られ、ゲームにおける死がマシンを通して現実の肉体すら死に至らしめることが発覚し、最先端の新型ゲームは1万人の人間を閉じ込めて行われるデスゲームへと変貌しました。

多くのプレイヤーが慌てふためく中、キリトはゲーマーとしての経験から即座に行動を開始し、100階層からなる世界「ソードアート・オンライン」のクリアを目指していきます。

そこから時間は一気に進み、次に描かれるのは、約4千人のプレイヤーがゲームから退場し、74階層までが攻略されたある日。様々な出来事を経たキリトは、ソロプレイヤー「黒の剣士」として名をはせていました。

ゲームクリアに向けて最前線で戦い続けるキリトでしたが、とある出来事から過去に交流のあった女性プレイヤー・アスナと行動を共にすることとなります。

彼女と接し、多くの危険や事件を乗り越えることで互いに好意を持っていく二人でしたが、次なる階層のボスとの戦いの中で、真の敵、この世界のラスボスがプレイヤーの一人として潜り込んでいた「茅場晶彦/ヒースクリフ」だということを知ります。

決死の覚悟で挑むキリトでしたが、ゲームの創造者であるヒースクリフにはスキルやシステムの力では勝てず、己の技量だけで戦うキリトでしたが、全プレイヤー中最も高いと言われる反応速度や鍛え上げた技術で肉薄します。

しかし、連戦の疲労や焦りからスキルに頼って倒されかけますが、アスナが自らを犠牲にして瀕死になりながらもヒースクリフに隙を作ることで、ついにとどめを刺すことに成功。本来は100階層にて戦うはずでしたが、ラスボスであるヒースクリフを倒したことで世界にゲームクリアのファンファーレが鳴り響きます。

生存者たちが次々に解放されていく中、崩れ行く世界を眺めながらアスナと現実の世界で再会を誓い、物語は一旦の幕を下ろします。

読んだ感想

作品自体はもちろんフィクションであり、作中で描かれる世界もゲームという架空のものです。しかし、普通の社会に生きる人々が、生死が自らの力だけに委ねられた世界で生きる姿には人の強さと弱さをより際立たせていました。

誰かがクリアしてくれることを願ってただ待つ者、ゲームだと信じ続け蛮勇の果てに命を落とす者、不安と苦しみを抱えながらも諦めずにクリアを目指す者。 どれも戦いの手段が置き換えられただけで、現実との向き合い方にリンクするものがあります。

生きるためには自らを磨き、何かと戦い続けなければいけないという事実はフィクションにもリアルにも変わりはありません。

本作の以降に続くシリーズでも、この「もう一つの世界」での暮らしは常にキリトの心に刺さる棘であり、同時に誇りや支えとなっていきます。 どんなことでも真剣に向き合い、自らが勝ち取らなければ何も得られないということを教えられました。

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