「Real Clothes」百貨店で働く女性の成長物語

「Real Clothes」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「Real Clothes」を読んだきっかけ

若い頃から槇村さとるさんの作品が好きで沢山読んできましたが、最近になってたまたま本屋で彼女の本を見つけ少し読んでみたところ、頑張って働く女性の日々の様子が共感でき、単行本を大人買いして一気に楽しく読みました。

どんなマンガ?

著者が槇村さとるさんの漫画で、百貨店の布団売り場で働く天野絹恵という女性が主人公です。彼女はお客の笑顔のため販売に精を出していましたが、その能力を買われ、畑違いである婦人服売り場に異動したことから、波乱の日々が始まります。

婦人服売り場の統括部長がカリスマ的で、美に対する妥協がなく、それらの影響もあって絹恵は内面だけでなく外見もしっかりと整える事も大事という、意識の変化も見られる様になっていきます。何事にも 一生懸命な女性の成長物語です。

あらすじ

大手百貨店の布団売り場で働く天野絹恵は、日々テキパキと仕事をこなし、お客からの評判も上々でした。彼女は、自分の身だしなみに高額な物を買うよりも中身が大事という考えの持ち主でもありました。

しかしある日、婦人服売り場の統括部長・神保美姫に目を付けられ引き抜かれます。神保は、ライバル百貨店・松越に売り上げが2位と負けている事で、その強化として就任してきたのでした。今まで高級服に縁も知識もなかった絹恵は、全くついていけず悩みます。

一方の契約販売員の凌はしっかりしていて的確な判断ができ、彼女からも販売の不出来な部分を言われ、更に化粧や服のセンス、ダイエットの事まで指摘されてしまい落ち込みます。

初めて参加した発注会議でもピリピリしたムードの中、自分の意見を求められつい好きな物を発言しているうちに、自分の中に服が好きだったという眠っていた気持ちを確認して元気が出てきます。

その後神保の部下で、腕利きバイヤーの田渕優作とも、「衣装に着られている中身のないおサルさん」と言われる最悪の出会いをします。絹恵には付き合っている会社員の彼氏がいますが、結婚には迷いがある中で、会社ではマネージャーとなり、さらにはバイヤー田渕の元で働く方向で進んでいきます。

そして彼とそのチームからは沢山の事を吸収していきます。仕事に楽しさややりがいが出てくる一方で、恋人の達也との結婚には徐々にひびが入って行きます。

絹恵は迷った結果、9年間の恋に終止符を打ちます。その後、婦人部のカリスマだった神保は別会社へ去っていき、絹恵はショックも受けますが、いつのまにか田渕への恋に気づいていきます。また、次から次へと仕事では難問が出てきて、更に個性的な後輩との日々にも鍛えられていきます。

そんな中、田渕の中国行きが決まり、両想いになっている二人それぞれが悩みますが、絹恵は日本で仕事を続けて行く事を選び、田渕は絹恵にプロポーズをしてから出国します。絹江の働く百貨店では、危機を乗り越え新しいコンセプトの婦人服売り場をスタートさせ、皆で力を合わせ進んでいきます。

読んだ感想

働く女性をリアルに描いている作品で、婦人服売り場それも百貨店と言う少し敷居の高そうな所が舞台となっていて、そこで働く人々はプライドが高くとっつきにくい人が多いのかと思っていました。

しかし私たちと同じ様に、悩み苦しみながらも進んでいる事が分かってきて、とても共感できました。絹恵が仕事に生きるのか結婚かで思い悩むシーンは、働く女性の誰もが通る道だと思え、彼女はどんな選択をするのか興味深く見れました。

結局最初の彼氏の達也とは上手く行かなかったのは残念ですが、結婚の話が出てくると表情が険しくなるのを見ていると、無理をして相手に合わせても良い結婚生活とはならないと思えたので、寂しくても仕事を取ったのは正解だと思いました。

バイヤーの仕事風景も沢山見られたのも、知らない世界だったので楽しめました。絹恵は苦労も多かったものの、最後は仕事と結婚を手に入れられてハッピーな気持ちで終われたのも気に入っています。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

その他、「Real Clothes」が読める電子書籍ストアはこちらです。

コミックシーモア  BOOK☆WALKER  ebookjapan  BookLive!  honto  ブックパス

タイトルとURLをコピーしました