「理想のヒモ生活」平凡サラリーマンが異世界の女王の元へ婿入りする【あらすじ・感想】

「理想のヒモ生活」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「理想のヒモ生活」を読んだきっかけ

小説を読もうのサイトのランキング上位だったので、人気の小説なら面白いだろうと読んでみました。タイトルを見てダメ男が主人公の小説かと思いきや、主人公が真面目で好感が持てたので読み進めました。

書籍化されてから更新されなくなったので小説を買いました。途中からWEB小説と全く違う展開になっていて、面白かったので買って良かったです。WEBで途中だった話が上手くミックスされて新しい話に組み込まれており、消化不良にならずに済みました。

どんなライトノベル?

普通の日本人男性の主人公が、突如異世界の女王の元へ婿入りするお話です。 年中日本より暑い、扇風機すらない国に移住する事になります。 異世界に行くまでの期限は1ヶ月しかありません。

身辺整理に加え、コンセントがなくても使える冷房器具や自家発電器の調達に奔走します。 異世界に行った後、女王の夫でいるだけで何もしなくて良いと言われた主人公は、仕事もなくのんびり暮らします。 しかし女王の妊娠を期に王配として公務に駆り出される事となるのです。

あらすじ

日本在住の善治郎は、何の前触れもなく異世界に召喚されます。召喚したのは、赤い髪に褐色の肌の妖艶な女王アウラでした。アウラは善次郎に自分の夫になって欲しいと言います。

善治郎は、アウラの国の王族の血を引いていたのです。 善治郎の先祖は、魔法で日本に渡ってきた異世界人でした。アウラは自分以外王族がいないので、王族の血を引く善治郎と結婚したいと言います。 善治郎は王族に伝わる特殊な魔法を受け継いでおり、アウラは自分の子供にそれを受け継ぎたかったのです。

アウラは、王の夫としての仕事は何もしなくていい、遊び暮らしてもいいと言います。 アウラは善治郎に何もして欲しくなかったのです。善治郎が出しゃばると、女王である自分の地位が揺らぐからです。 他の夫候補は、女王であるアウラを押さえ付け様とする男しかいませんでした。

善治郎を選ぶ理由は魔法の血が欲しいだけでなく、貴族の覇権に絡んでいないからでした。 善治郎以外を夫にすると、国を乗っ取られてしまう危険がありました。 召喚された異世界は、男性優位の世界だったのです。 善治郎には関係のない話なので断ってもいいとアウラは言います。

しかし、美しいアウラに惚れた善治郎は結婚を決意します。 1ヶ月後に異世界に移住する事を約束し、善治郎は一旦日本に帰されます。 善治郎は異世界で快適に過ごせる様準備に奔走します。 アウラのいるカープ王国は灼熱の国だったのです。

電気がなく冷房器具もありません。 1ヶ月後、善治郎はエアコンや発電機、パソコンなどを大量に持ち込みます。 最初はゲームなどをしてゆったり過ごしていた善治郎でしたが、アウラの妊娠を期に表舞台に出る事になります。皆隙あらば善治郎に取り入ろうとし、スローライフは一転、異世界生活は大変になって行くのでした。

読んだ感想

作者の先生の頭が良いのか、難しい内容が多いです。 外交の駆け引きなど、よくこんなの書けるなあと感心します。

主人公が機械を異世界に持ち込もうと右往左往しているのを見て、もし外国の電気が通っていない所に移住や長期出張になった人とかはこれが参考になりそうだなと思いました。 それ程リアルに書かれています。

庶民の善治郎の思考回路に翻弄される異世界人が面白いです。 逆に善治郎も何気ない発言で不利になってしまったりして、異国の人と話すのは大変だなと感じます。

異世界の話ですが、中世の歴史小説に少し魔法をプラスしたような内容なので身近な感じで読めます。 実際過去の外交はこんな感じだったんだろうかと、歴史に思いを馳せながら読めます。

この小説では魔道具がよく取り引きに使われますが、それを現代の輸入製品などに置き換えれば、今の外交でも似たような会話がされているのかもしれません。政治の話題の時は堅苦しくて読み飛ばしたくなる程なので、政治や歴史小説が好きな人必見の小説です。

個人的に5巻から出てくるフレア姫が好きです。 善治郎の側室になろうとするのですが、アウラの上に決して立とうとしない弁えた所に好感が持てます。 アウラとは真逆の、ボーイッシュ系の可愛い外見がいいです。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

その他、「理想のヒモ生活」が読める電子書籍ストアはこちらです。

コミックシーモア  BOOK☆WALKER  ebookjapan  BookLive!  honto  ブックパス

タイトルとURLをコピーしました