「神の守り人」主人公のバルサという女用心棒を主人公とするファンタジー

「神の守り人」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「神の守り人」を読んだきっかけ

守り人シリーズという作品がNHKの大河ファンタジーの第二弾として綾瀬はるかさん主演で今から三年ほど前にドラマ化されており、このドラマは三部作なのですがそのうちの二部作目として二年目に放送された「神の守り人」にどはまりしたのがきっかけです。

そこから精霊の守り人の他のシリーズもドラマで見るようになり、原作も是非読んでみたいと思うようになりました。

どんな小説?

上橋菜穂子さんによる、主人公のバルサという女用心棒を中心に人と人の絆、生きる事への葛藤やその難しさが描かれたフィクションファンタジーです。

この物語ならではの民族やキャラクター、暮らし方などが上橋さん独自の価値観で描かれており、物語の構成以外にも出てくる登場人物や独特な世界観など興味深い部分が満載の作品です。

あらすじ

まず物語の主人公バルサについて軽く説明します。バルサは幼少期からジグロというかなり強い用心棒に育てられました。用心棒とはこの世界で言う短剣を持って自分を雇い主を盗賊などから守る事を稼業としている人々のことです。

ジグロはバルサの実の父親ではないのですがわけあってバルサは幼い頃から大人になるまでジグロと二人で旅をしながら暮らしました。ここら辺の詳しいことは守り人シリーズの「闇の守り人」をご覧下さい。

バルサはジグロと暮らしていた間、ずっとジグロから短剣を習っておりジグロと別れる頃には彼に劣らない程に強くなっていました。こんな感じでバルサは一般的な男に劣らない用心棒となりました。ここからが神の守り人のあらすじです。

さて、用心棒を稼業としているバルサはあるときロタ王国の「タルの民」と言われる民族の少女アスラと出会いました。タルの民はロタの中ではかなりの少数民族で他の大多数のロタ人から嫌われひどい扱いを受けていました。

アスラはバルサと出会ったときはすでに母親を他のロタ人に殺されており、またアスラ自身もロタ人に追われていて逃げていた所をバルサに助けられたという状況でした。

しかし、アスラの母親が処刑されたり自分自身が追われたりするのにはある理由がありました。実はアスラの体の中には人を一気に何十人も殺すことができるほどの恐ろしい魔物が潜んでいるのです。

この魔物は「タルハマヤ」と呼ばれており、ナユグと呼ばれる現実と同時並行で進んでいるもう一つの世界からやってきたのでした。この化け物を恐れロタ人はアスラたちをは排除しようとしていたのでした。

しかしバルサはこのような不運な境遇となってしまっているアスラに同情し、タルハマヤがアスラの体から取り除く事ができるまでアスラの用心棒をする事に決めます。

バルサはアスラを守り抜く事ができるのか?そしてタルハマヤを誰も殺さずにアスラから追い出すことが出来るのか?ぜひ呼んでみてください!

読んだ感想

この作品を読んでみて、まずバルサのどんなに自分が不利な状況になろうとも自分がかわいそうとおもったり同情したり出来る人の事は絶対に見捨てないという心の強さが本当にかっこいいと思いました。

また作品中ではバルサが女性であるのに用心棒稼業をやっている事の複雑さや葛藤などが多彩な描写で描かれているのですが、それでも今の自分に自信をもち用心棒としての信念を貫く凜とした態度は私自身にとっても見習うべきものがあるなと思います。

さらにバルサを幼少期からほとんど男手一つで用心棒として最強になるまで育ててきたジグロの強さとバルサへの思いには本当に尊敬の念しかないです。

あと最後に少し別の話になりますが、今回ドラマを見てから原作を読んだ事でドラマではあやふやだった部分が解明したり、この物語の専門用語や時代背景などのより深い所を知る事ができ、より守り人シリーズを好きになることが出来ました。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

その他、「神の守り人」が読める電子書籍ストアはこちらです。

コミックシーモア  BOOK☆WALKER  ebookjapan  BookLive!  honto  ブックパス

タイトルとURLをコピーしました