「白銀ジャック」スキー場に爆破予告。登場人物たちの様々な視点から物語が進むサスペンスミステリー【あらすじ・感想】

「白銀ジャック」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「白銀ジャック」を読んだきっかけ

中学生のころスキーに夢中になったことがありました。そんなころに本屋に立ち寄った際、この白銀ジャックという小説が目にとまりました。

表紙は真っ白な大きな山と、そこから滑り降りる人が映っていてすぐに私はピンときました。「スキーを舞台にした小説かな?よし読もう」と思って手に取りました。

どんな小説?

この小説は、スキー場を舞台に繰り広げられるサスペンスミステリーです。スキー場に爆破予告が送られることから始まり、登場人物たちの様々な視点から物語が進んでいきます。

誰が何のために爆弾を仕掛けたのか。また、スキー場を守るために主人公たちはどのように行動するのかと奮闘するところが見所です。ハラハラドキドキの展開や、思わずあっと言ってしまう展開もありとても楽しめるお話です。

あらすじ

ある日、スキー場に一通のメールが届きました。それは期限内に現金3千万円を用意できなければ、ゲレンデの下に仕掛けた爆弾を爆破させるというものでした。

そこで、このスキー場ので働く倉田は経営者達からこの件は警察沙汰にせず解決しろと命じられます。倉田は協力者が必要だと経営者達に申し出ますが、なるべく少人数で当たれと念を押されてしまうのでした。

そこから倉田は同じくこのスキー場で働く根津やほかの従業員たちに協力を呼びかけ、事件への対応へ当たることになります。

最初はいたずらかとも思っていたメンバーたちでしたが、ゲレンデ近くから爆弾の起爆装置のようなものが見つかり、いたずらではないと分かった経営者達は、現金を用意することに決めました。その後また犯人から連絡があり、現金の受け渡し方法などが指示されました。

受け渡しに成功すれば、爆弾の所在や、あばよくば犯人の確保も望めると思った倉田達でしたが犯人には逃走されてしまいました。そして再び犯人から連絡があり、詳細な爆弾の場所が教えて欲しければ、さらに現金3千万円用意しろと要求を突きつけられてしまうのでした。

そして、この取引が間近に迫る中、仲間の一人と連絡がつかなくなってしまいます。そして取引の現場にその仲間が現れるのです。なぜかと問い詰めると、この事件の裏には黒幕が隠れているというのです。

確保した仲間からは、事件はこのスキー場の社長によって仕組まれたという話が飛び出しました。スキー場を売却しようと考えていた社長でしたが、スキー場のあるエリアが問題で売却をできずにいました。

そのエリアは、事故によって人が亡くなっており、その際逃亡した犯人が捕まっていなかったため、社長には目障りなものだった訳です。そこで社長は、そのエリアを爆破し切り離す事を目的としたこの事件をたくらんだという訳でした。

読んだ感想

私はこの本を読むまで純粋にスキー場を堪能していたのですが、この話を読んでからもしかすると自分の滑る雪の下には爆弾が埋まっているのではないかと考えなたりしながらがらスキーをしていました。

もし、爆弾が爆発して雪崩が起こってしまったら、自分はどう逃げるかなど、縁起でもないですがそんなことを考えながら滑るのもまた楽しかった思い出があります。実際そのようなことはありませんでしたが、スキー場という珍しい場所で繰り広げられるこの小説の物語はとても楽しく読むことができました。

また、登場人物の性格や考えも細かく描写されていて、より世界観にのめり込むことができました。テンポよく事件が展開されていき、読者を飽きさせないストーリーでとても良い作品だと私は思います。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。電子書籍はありません。

他の電子書籍サイトでも「白銀ジャック」の電子版は読むことができません。

honto では、紙の本を購入することができます。

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