「三河吉田藩 お国入り道中記」の要約と感想

「三河吉田藩 お国入り道中記」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

どんな本?

参勤交代の行われていた時代、各藩の大名達とそれをとりまくお供の藩士達のストーリーです。現代のサラリーマンと相通じるものが感じられます。

宿の予約とダブルブッキング、参勤する際の持ち物の制限など、ビジネスマンとしての気苦労の垣間見える作品は私達のイメージする参勤交代とは少し違うかもしれません。

読んだきっかけ

地元の書店で大々的に取り上げられていたので目にとまりました。

愛知県豊橋市とローカルな話ですが、どこの県にもお城はありますよね。そこの城主と家臣達のことを何も知らないので、教養でもつけるか、と手に取ってみました。

こんな人におすすめ

歴史のことに興味のある方はもちろん、私のように大人の教養を目的として歴史を知りたい方におすすめです。難しい書籍が多い中、こちらは新書として出ているので参勤交代初心者でもとっかかりすい印象です。吉田藩は数ある大名の中でもどちらかといえば地味で小さな藩ですが、だからこそ読み取れる苦労話も味わい深いものがありますよ。

あらすじ・内容

説明天保一二年、三河吉田藩(豊橋)の参勤交代の行列が江戸を出発しました。藩主の代わりを務める松平信宝にとっては初のお国入りです。
しかし、道中は計画の段階から思わぬトラブルだらけ。余分な出費を抑えなければいけないとはいえ、少しでも華美に見せたい藩主の心など、歴史の教科書からはみられない一面が事細かに描かれています。

愛知県三河地方、豊橋市にある吉田城は豊橋公園の中にひっそりと佇むとても目立たないお城です。城下町を臨むようにドーンと構える他県のお城と比べるとあまりにも地味な気がしますが、そこで過ごした家臣や藩士達の歴史を、参勤交代という出来事を通じて多角的な視点から見ることができますよ。

読んだ感想

参勤交代なんて、お殿様の御成?と言わんばかりの華美で豪華で、参列者に対して庶民はひれ伏さないといけないそんなイメージでした。大きな顔をして町を練り歩いちゃって、江戸時代の庶民たちも大変だったなぁくらいの感想でしか授業では思いませんでした。

でもこの道中記を読むと、内部でも色々大変板挟みで大変だったんだなぁとしみじみ思います。あんな大所帯で大移動するのだから、事務的手続きなんてめんどくさいに決まってます。しかも今と違ってネットもラインもない時代!

各地での献上品は断らないといけないなんて今の公務員みたいですよね、三河吉田藩という小さな藩だからこそあった苦労話エピソードもありますが、働くお父さんは今も昔も変わらない、見えない苦労があるのだなと思いました。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

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