「そして誰もいなくなった」孤島を舞台にした長編推理小説

「そして誰もいなくなった」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

読んだきっかけ

アガサ・クリスティーの小説が好きでしたが、この小説は読んだことがありませんでした。なにげなく行った書店でこの小説を見つけて、読んでみたくなり購入して読みました。

どんな小説?

この小説は、アガサ・クリスティーの小説で孤島の兵隊島を舞台にして、10人の登場人物が童話「十人の小さな兵隊さん」の詩になぞらえて殺されていく話になっています。

あらすじ・ストーリー

あらすじは、孤島に8人の招待客が訪れそこには二人の召使がおりあわせて10人になります。

そして夕食の時に、そこにいる10人の罪を暴く声が聞こえて来て1人ずつ殺されて行くストーリーになっています。

10人しかいない孤島で、10人全員が殺されていたために11人目の殺人犯がいると捜査陣は考えますが、どこにも犯人が見つからないという展開がドキドキします。

実は、10人の殺された中に犯人がおり最後は自分も殺されたように見せかけていたことが「ボトルに入った手紙」によって分かるのが凄いと思いました。しかも、それが判事であり判事の告白が驚きを感じました。

幼い頃から生物を殺すことに快楽を感じる性質」を持っていたが、同時に正義感や罪なき人間を傷付けることへの抵抗感も強かったため、判事として罪人に死刑を言い渡していたというのが、今ならサイコパスと呼ぶべき性格です。

自分が病に侵されて余命があまりなくなったと知って今までに誰もやったことのないような殺人を行う事にしたという理由が読んでいて怖くもありこのストーリーを考えたアガサクリスティーが凄いなと思いました。判事の考えた通り判事が自白した手紙をボトルにいれて流さなければこの犯罪は暴かれることがなかったわけです。

読んだ感想

過去に裁かれなかった罪を犯している9人の罪もよく考えられており、9人もの暴かれなかった罪を考えた作者の凄さを感じました。完全犯罪があってはいけませんが、この小説を読んでいると暴かれていない犯罪がこの世の中にはあるのではないかと思ってしまいました。

1人ずつ殺されて行き、次は誰が殺されてしまうのかと思いながらドキドキしながら最後まで読むことが出来ました。孤島の中で行われる殺人と殺されてしまうたびに人形が1つずつ消えて行くのはまるで自分もその孤島にいるような怖さを感じました。

途中に判事は殺されたと思っていたのに犯人という展開には驚きました。アガサクリスティーの作品は多く読んでいますが、この作品は彼女の作品の中でも一番の作品ではないかと思っています。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。

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