「マージナルオペレーション」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。
「マージナルオペレーション」を読んだきっかけ
本屋で見たことのある作者名が目に止まり、手を取ってみたのがマージナルオペレーションでした。以前はガンパレードマーチのゲーム制作、ノベライズに携わっていた方のオリジナル作品という事で興味を持ったのがきっかけでした。
「マージナルオペレーション」はどんなライトノベル
現代世界を舞台にした民間軍事会社つまりは傭兵を扱った作品で、現代の社会情勢の発展途上国と先進国の軋轢や台頭する中国と周辺諸国との関係、その間で起こる大小さまざまな軍事衝突とその間を立ち回る傭兵や軍事組織のありさまを描いた作品です。
「マージナルオペレーション」のあらすじ
30歳のニート、新田良太が就職した新しい仕事は民間軍事会社、つまり傭兵でした。ゲーム感覚で操作、指示できる最新式の軍事指揮システムはアラタの秘められた軍事的才能を開花させ、目覚ましい戦果を上げます。
しかし、ある作戦で一つの村を滅ぼしてしまうという事件をきっかけにモニターの向こうにいる本物の戦場を知り、そこで血を流し戦う兵士の大半が少年兵であることに衝撃を受ける。
彼らとの出会いが転機となってアラタは民間軍事会社と決別し、フリーの傭兵部隊の指揮官として少年兵達とともに世界を転戦することになり、十数人の子供たちの居場所と幸せを求めて始めた戦いは、アラタが戦果を積み上げるごとに拡大し、やがてそれは世界情勢に影響を及ぼす規模にまで拡大していきます。
「マージナルオペレーション」を読んだ感想
読み終わってこれは少し大人向けのファンタジーなのだということに気付いた。
民間軍事会社や世界情勢、東南アジア中東などが舞台として出てくるので、もっとお堅い軍事物の作品かと思って読み始めたが意外なまでに読みやすく、主人公のアラタも30歳のニートというライトノベルの主人公としてはとっつきにくい設定であるにも関わらずわかりやすい人物像で素直に楽しめた。
周りの主要な人物も日本人は少なく、舞台も外国がほとんどなのにすんなり入り込める作品展開は圧巻でした。
世界の情勢のひずみの中で孤児だったり貧困だったり様々な理由で苦しみ、それでも一生懸命生きている子供たちを目の当たりにし時に悲しみ、憤慨するアラタがその力で子供たちを救おうとする物語後半の展開が特にみどころ。
実効支配を繰り返し領土を広げようとする中国軍に3000人の少年兵と軍事的に対抗して、最終的には敵国を分断するところまでもっていくあたりはライトノベルでありがちな展開とはいえ凄いの一言です。
結果的にアラタは子供たちの王国を作りこれからも戦い続けるのですが、この話をもしもとはいえ現代を舞台に作ってるのが面白い。
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