「カフーを待ちわびて」日本ラブストーリー大賞。沖縄を舞台にした切なくて優しい物語

「カフーを待ちわびて」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「カフーを待ちわびて」を読んだきっかけ

この本を読もうと思ったきっかけは、「日本ラブストーリー大賞」受賞作だということを聞いたことがキッカケでした。

そして、沖縄というどこかミステリアスなベールに包まれた地域が舞台ということもあり、とても気になりました。

「カフーを待ちわびて」はどんな小説?

原田マハさんの小説で、2006年に「第1回日本ラブストーリー大賞」を受賞しました。2009年には映画化もされた作品です。沖縄を舞台にした、雑貨店を営む明青と、謎めいた幸の優しくて、せつない恋愛を描いた作品です。

「カフーを待ちわびて」のあらすじ・ストーリー

沖縄県与那喜島で雑貨店を営みながら、犬のカフーと暮らす友寄明青の元へと、幸という名の女性から1通の手紙が届きました。

そこには、明青が冗談で書いた「嫁にこないか」と絵馬を見て、「その言葉が本当なら私をお嫁さんにして下さい」と書いてきたのでした。やがて、明青の前に幸という名の女性が現れます。

一緒に暮らし始めた二人は、やがて結婚を意識するようになります。

やがて、リゾート開発会社に勤務する明青の幼馴染みの照屋俊一が訪れ、土地と建物を売却することを明青に勧めます。リゾート開発に反対なのは、明青とダイビングショップを営む田中。そして、86歳になるユタのおばあだけでした。

そんなあるとき、明青は幸の正体が借金返済のために俊一に雇われた女優だという話を聞いてしまうのでした。明青は、幸に別れを告げ、幸は傷心のまま島を離れます。やがて、明青は自分が勘違いをしていたことを知るのでした。

「カフーを待ちわびて」を読んだ感想

こんなにも切なくて優しい物語があるのかと思いました。絵馬が取り持った不思議な縁。こんな展開はあり得ないと思いながらも、どんどん話にのめり込んでしまいました。そして、沖縄のゆったりとした時間が、作品の中にも流れていて、まるで実際に青い空や海を見ているかのような錯覚に陥るほど、その表現は見事でした。

この物語がとても優しく感じるのは、沖縄独特の方言だと思います。アクセントとかはわからないのですが、地域ならではの暖かさや優しさを感じます。そして、幸の優しさに胸が切なくなります。誤解とはいえ、明青は幸を傷つけました。誰も自分のことを愛してくれないと島を去った幸。

ですが、真実を知った明青が神社を訪れたとき、絵馬に書かれた幸の願いは、明青と島の人々の幸せを願う優しいものでした。唯一の救いは、二人の未来が明るいであろうと期待させる終わりかただったことです。大きな感動ではありませんでしたが、ジワジワと波のように押し寄せてくる感動を感じます。きっと、明青と幸はこれから犬のカフーと一緒に幸せに暮らせるだろうと思います。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。電子書籍はありません。

その他の電子書籍サイトでも「カフーを待ちわびて」の電子版は読むことができません。

honto では、紙の本を購入することができます。

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