あらすじ・感想「怪しい人びと」主人公が怪しい人に関わり意外な結末を迎える話

「怪しい人びと」がどのような作品なのか、読者によるあらすじと感想です。


出典:https://www.amazon.co.jp

「怪しい人びと」を読んだきっかけ

僕は短編小説とサスペンスが好きです。サスペンスといえば東野圭吾さん!と思い、ある日ネットで『東野圭吾、短編』で検索しました。するとこの本がヒットし購入したのがきっかけです。長編で様々なオチやトリックを描く東野圭吾さんが短編ではどんな物語を書くのか、とても興味がありました。

「怪しい人びと」はどんな小説?

全七話で構成されている短編集です。どのお話も主人公が怪しい人に関わり意外な結末を迎えるような展開でした。全体を通してコメディ寄りなストーリーですが、オチと一緒に教訓を伝える物語の構成をしているものが多かったです。

ある事件の犯人を主人公が捜索する、という探偵や警察の物語ではありません。主人公が事件に巻き込まれて真相を少しずつ見聞きしていく、あくまでも一般人視点で事件を理解していきます。読者と近い視点で物語が進むのでストーリーを理解しやすいです。

「怪しい人びと」のあらすじ・ストーリー

七話のそれぞれのあらすじ・ストーリーです。

『寝ていた女』では、主人公は自分の部屋を友人に貸し、翌日に戻ってみると知らない女が寝ていました。女は誰かに連れて来られ妊娠をした可能性があるので、その誰かを見つけるまで主人公の家からは出ないと言い張ります。自分の部屋のゴミ箱にティッシュが捨てられていなかったので、女は嘘を付いていると暴きました。さらに調べると自分の会社の女性社員とその女がグルで、会社の製品を転売しようとしていたのでした。

『もう一度コールしてくれ』では、強盗をした主人公があるおじいさんを脅して立て篭ろうとしました。そのおじいさんは主人公が野球部だった頃、試合で審判を勤めていた人でした。主人公は自分が堕落した原因を作ったのはそのおじいさんだと思っていました。

『死んだら働けない』では、主人公は自分の上司が倒れているのを発見しました。原因は過労によるミスだと思われていましたが、実際は取引先の人間による他殺でした。

『甘いはずなのに』では、自分の娘を殺したのは妻だと主人公は思い込み、妻を殺そうとします。しかし実は車の排気ガスが原因であった事を知りました。

『灯台にて』では、男性である主人公が灯台に泊まると、灯台の管理者に強姦されそうになりました。性格の悪い友人にその灯台で泊まるよう勧めると事件が起こってしまうお話です。

『結婚報告』では、主人公に届けられた結婚報告の手紙が不審に思い、主人公が友人を調べていくお話です。手紙を送ったのは友人のアパートに忍び込んだ空き巣でした。

『コスタリカの雨は冷たい』では、主人公と主人公の妻は旅行先で金品を奪われてしまいます。犯人グループは主人公達を送ってくれた警察とグルであった事をのちに知ります。

「怪しい人びと」を読んだ感想

ただ物語が進み、オチやトリックを解き明かしていくだけではなく、登場するキャラクターや出来事が面白おかしく表現されることもあり、読んでいて飽きる事がありませんでした。僕は長編小説を読むのがあまり得意ではありません。読まない期間を置いてしまい話がわからなくなったり、途中で疲れてしまう事が多かったからです。

しかしこの東野圭吾さんの短編小説は、キレの良い文章と読者を驚かせるオチで、読んでいて疲れを感じさせる事がありませんでした。普段小説をあまり読まない人でも、かなり読みやすい小説なのではないかと思いました。

人が死んでしまう事件もありますが、それでも物語が暗い雰囲気になりませんでした。それは登場人物が個性的で前向きだからだと思います。僕は読んでいて楽しくもなりましたが、「明日も頑張ろう」という前向きになれる小説でもあります。

Amazonや楽天で購入して読むことができます。ただ、電子書籍はありません。

その他の電子書籍サイトでも「怪しい人びと」の電子版は読むことができません。

honto では、紙の本を購入することができます。

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